軽自動車は、狭い・力が弱い・その代わり値段も安く・燃費もそこそこ良い…というようなイメージは昔の事で、このN-BOXを見るとそれらすべてが昔の事だと実感させられます。
この車はご存知の通り、軽ハイトワゴンと呼ばれるグループに入ります。背が高く、室内も広々としているのが特徴ですが、その中でも販売台数トップの位置を占めているのがN-BOXです。その魅力と、買取り店からみた注意点をみていきます。
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Contents
N-BOXの魅力
N-BOXはどうして人気があるのか、その魅力を考えてみます。
外観
カタログ上では室内環境の広さが特徴的ですが、確かにそれもあるでしょうが、それだけでは、販売台数トップの理由としては根拠不足です。
この車を求められるユーザー層からみていくと、中古車に於いての経験では、圧倒的に若い男性がほとんどです。もちろん若い家族用として、奥さんが買い物や子供の送り迎えのために買われる時でも、車選びの主導権がご主人にある場合はN-BOXを選ばれることが多い様です。
逆に奥さんに主導権がある場合は、ワゴンRやタントになることが多く、やはり男性向けの車かな、という印象です。たしかにホンダの車というには、顔もちょっと厳つい感じで、女性向けの柔らかさは無いようにみえます。
でもその厳つさは重厚さにも繋がっているようにみえます。このタイプの特徴である、少し女の方に媚びたというか、女性よりの特徴があまり感じられません。
車内空間の快適性
社内環境は実に実用的で、使い勝手が良いように考えられています。ガソリンタンクを、前部シートの下に移動させて後部荷室の床を下げることにより、荷物の搬入もラクラクできるようになっています。
この特徴をより生かしたN-BOX+(プラス)は車椅子もリヤゲートから直接人を載せたまま搬入できます(専用キットが必要ですが)。
2列目のシートの足元も広く、軽とは思えないゆったり感があります。カタログにはベビーカーも畳まずに積めると説明されていますが、なるほどと実感する事が出来ます。
つい最近フルモデルチェンジしたモデルでは、もっと進んで助手席スーパースライドシートと呼ばれるものを装備しています。助手席を57㎝スライドさせることができ後部座敷との間で、今まで以上に広い空間を確保できるようになっています。もっとも、その広さが実際にどのように必要なのかは、よくわかりませんが。
N-BOXの快適な走行性能
このタイプの車購入を計画されておられる方は、走行性能(加速性能・馬力)に関しては諦めておられるでしょうが、N- BOXは意外と走れる車でもあります。
カタログ上も最高出力、最大トルクともにライバル車と比べても一つ上の数値を示しています。通常カタログデータはあまり見ないのですが、乗ってみると軽独特のパワー不足を感じさせることなく、発進・加速を体感する事が出来ます。
すこし重い荷物を載せた時などに感じるもたつきも少なく、走りの快適性を感じる事が出来ます。これらの走行特性も、ユーザーに男性が多いことの理由の一つといえるかもしれません。
買取り店からみた注意点
ユーザーに若い男性が多いという事は、定番の心配事が付きまといます。それは事故・走行距離の多さ・荒い運転による各部位への影響・改造の有無などです。
実際このタイプの中では、事故車とまではいかなくても板金修理されたものが一番多いのです。エアロパーツなどはこの車以外は、まず見当たりません。走りの特徴以外に、ホンダの持つFIのイメージがそうさせるのかもしれません。またそれがあるために、N-BOXを選ばれたのでしょうから。
買い取り店の見方も二通りに分かれます。N-BOXを、他のハイトワゴンと同じような位置付けとしてみるか、また趣味の車の範疇としてみるか、によって分かれます。
他のハイトワゴンと同じような位置付けとしてみると、修理履歴や走行距離などは査定時に重要な要素になります。その時派手なアルミホイルやタイヤなどはむしろ邪魔です。ノーマル状態が一番ということになります。
逆に趣味の車の範疇としてみると、これらの事はプラスになります。エアロパーツなども査定アップの一つとなります。走行距離や修理履歴も、少し問題があっても、思うほどのマイナスポイントにならないことがあります。
これはもうお店の特徴なので、売却目的で持ち込まれる時は、そのお店の特徴をよく把握しておくことが重要です。といっても簡単で、自分の車と同じものが展示されているかどうかで分かります。
ただ買い取る時には、車に手を加えたものはやはり心配なので、粗利を少し多めに取ります。もちろんアルミホイルやエアロパーツパーツなどはプラス査定するのですが、車にかけたお金に見合っているほどにはなりません。
純粋に経済的な面を考えると、余分なお金を掛けないのが一番でしょうが、このN-BOXはそれを超えた魅力があり、街中でも個性的なアルミホイルを取り付けた物をよく見かけます。
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N-BOX中古車狙いのポイントは
今年2017年9月にフルモデルチェンジされましたので、そろそろ未走行車が出てくるようになります。そのため若干ですが、旧モデルの相場が下がっています。
それでも旧モデルから数えて二代目となる新しい車ですので、旧モデルもまだ古さを感じられません。中古車として人気の高い車ですので、価格もそれなりにしますが、私なりに勧めるのは、名より実を取って貰えたらと思うのです。できるだけノーマル状態の物を選んでいただいて、あとは個々の好みに応じていろいろ飾っていただけたらと思うのです。
出来たらノンターボを選んでいただけたら、と思うのですが、確かにターボの力は心強いものです、一般道を走られるなら、ノンターボのエンジンでも十分にホンダらしいパワフルな走行を楽しめます。無駄とは言いませんが、敢えてその分高くなる金額の事を考えて、決断して下さい。といってもその差は10万円程度なのですけど。
まとめますと、狙いは旧タイプ2013年・2014年式で、タイプとしてはG・Lパッケージ、ノンターボでしょうか。走行距離はもちろん少ないに越したことありません。数も結構ありますので、探されることは左程難しくはないでしょう。
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