ホンダライフ(JC1型)の評価。不人気だが軽トールワゴンの中でもお買い得で狙い目
ホンダの車はモデルチェンジするといきなり不人気になることがあります。確かにすっかりキャラが変わってしまう事が原因だとも考えられますが、とにかく浮き沈みの激しい車が多い印象です。
今回は2013年生産中止になり、2014年に販売終了となったホンダ・ライフについてです。トールワゴンは中古車になっても人気が高く、比較的高い値段が付けられていますが、その中でホンダライフは不人気車種ということでお買い求め安くなっています。
とにかくトールワゴンを安く買いたい方にとっては、選択肢に入れておくべき車です。
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ホンダライフのお勧めグレードは
初代ホンダライフは私にとっては思い入れのある車の一つです。一時期中古車ブローカーをしていたころ、エンジンの焼け付いたライフをタダ同然で手に入れ、初めてエンジンの乗せ換えをほとんど一人で行った事があります。ちゃんとした設備もないので、天井の梁からチェーンブロックを吊るし、エンジンを持ち上げながら2日がかりで乗せ換えました。
この経験で、ある程度車を分解交換する事に自信を持つことになり、その後簡単な物なら自分で修理できるようになりました。
今回お勧めするライフは5代目ライフです。2008年-2014年まで販売されたものでJC1型といわれるものです。トールワゴンとしては人気がもう一つ伸びず、結果その役目はN-BOXに引き継がれて行く事になります。
軽自動車はあまり古くなると機械的な問題が出てきますので、2012年または2013年式をお勧めします。グレードのタイプとしてはCとGの2タイプがあり、Cが廉価版となります。狙い目はGになるかと思います。
その他スポーティタイプとしてDIVA(ディーバ)があります。これについてはターボ付きも出ていますが、安さを重視されるのでしたら、無理にDIVA(ディーバ)を選択される必要は無いでしょう。ライフのGとライフDIVAの差額は20万円、ターボパッケージとでは40万円となりますので、選択肢としてあまり現実的では無いように思います。
ライフが不人気の理由
ライフに人気が出なかったのは、ワゴンRやダイハツムーヴなどのライバル車が強すぎたのと、それらに比べてこれといった売りになる特徴が無い、という事も影響したのでしょう。
それに2011年から発売されているN-BOXや、後を引き継いだ2013年発売のN-WGNなどのNシリーズにどうしても押されてしまい、市場から忘れられていきました。ホンダライフは他の人気車の中に埋没していったといえます。
しかしそうは言っても他の車に負けるには負けるだけの理由があるともいえます。敢えて不利な理由をあげていきます。
まず内装ですが、ホンダライフは正直少しチープさが漂い、質感が落ちるように見えます。運転席に座った時の印象は大事です。ドライブ中ずっと目にするメーター周りやコンソールは、その車の個性が特に現れます。
さらに大きな荷物を積む時、2列目のシートを倒しますが、ライフは座面がフラットになりません。10センチ程度の段差が出来ます。この段差は積む物によっては問題になるかも知れません。
中古車市場においてはどうか
先にライフは不人気と書きましたが、実はそうでもないのです。というのはこの車は新車の時は、ワゴンRやダイハツムーヴに比べると落ちますが、まだ不人気車と言うほどでは無かったのです。不人気と呼ばれるようになったのは、生産中止になった頃からです。あまりにトールワゴンタイプの種類が増えていったため、相対的に忘れられていったというのが正確です。
そのため他の不人気車と違い、中古車市場ではよく目にする車種です。なので探すことに苦労はしないはずです。2013年式でもタイプGで60万円超えるあたりで見つかるはずです。
ただ軽自動車の場合、走行距離が1万㎞程度のものがよくありますが、個人的には避けるべきと考えます。
もちろん年式の新しい物なら構わないのですが、4年落ち以上で走行1万㎞台というものは店頭価格が大幅にアップされます。4年落ちで走行4万㎞弱と比べると、ひどい時は10万円―20万円近く違う時があります。1万㎞台も4万㎞弱も、そう変わるとは思えません。まして20万円なんて、4年落ち以上で1万㎞というものがそれほど価値のある物とは思えないのです。精々7・8万円程度のものと考えています。残りは安心感と、希少性でしょうか。
どちらにしても、気持ちの問題にそれだけお金を払うなんて、現実においてあまり意味を見いだせません。折角中古車を買うのですから、少しでも安く買う事が肝心です。そういう意味では、ナビ付と称して7万円アップというのも、どう見たらよいでしょう。私は4年も5年も前のナビにそれだけの価値があるとは思えません。それならナビ無しを買って新品のナビをなるべく安く取り付ける事を考えます。10万円以下でもなかなか良いものが買えるはずです。その方が価値が高いといえます。
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それでも私がライフを勧める理由
すこしライフから外れて、軽自動車全般に話が飛びました。とにかくホンダライフはこのタイプの車の中で一番コストパフォーマンスが良い車です。
先に、ライフの劣っていると思われるところを挙げましたが、どれも欠点としては微々たるものです。どの車でも探せば欠点なんか幾つか見つかるはずです。内装にしても、そういえばそうかなと言う程度です。荷室が少し使いづらいといっても、使えない訳ではありません。またそういう時はそう度々は無いでしょうし、まったく無い人だっておられるでしょう。
それ以上に、とっても乗りやすい車というのは事実なのですから、一度店頭でご覧になって下さい。あと、いつもの事ですが、ディーラー店より中古車専門店の方が安いはずですので、それも頭の片隅に置いといてください。
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