【最終更新日】2017/12/25

いけてる中古車ダイハツエッセの評価。エッセカスタム5速MTも意外と人気

  • 2017/12/25
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世の中には軽スポーツカーと呼ばれるジャンルがあります。旧規格車であれば、アルトワークスやミラTR-XX、カプチーノなどが頭に浮かびます。コペンやS660などの新規格車も人気です。

今回はそんな軽スポーツカーとしての資質を持つ1台の軽自動車として、ダイハツ・エッセを紹介したいと思います。


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Contents

ダイハツの隠れた軽スポーツ、エッセ

あなたはエッセという車のことをご存知でしょうか。

エッセはダイハツが2011年まで販売を行っていた5ドアハッチバックの軽自動車です。新開発エンジンと軽量ボディによる高い燃費性能、安価な価格設定、某欧州車を彷彿とさせるヨーロピアンなエクステリアが特徴で、発売当時はそれなりに人気もあったようです。

しかし、フルモデルチェンジを行うことなく後継車種のミライースにバトンタッチ。名前や形は変わっても、エッセが持つ魅力のほとんどは受け継がれています。

 

ただ、たったひとつ。ミライースが受け継ぐことのなかったエッセの魅力があります。エッセの存在を知っていても、この魅力を知っている人は一握りではないでしょうか。これを知っている人は相当の変態であることを自覚したうえで、読み進めてください。

実はエッセには、軽スポーツカーとしての資質がありました。ダイハツが新開発したKF-VE型直列3気筒エンジンの最大出力は58psと、軽自動車のNAとしては非常にパワフルです。

アルミ製のエンジンブロックと樹脂パーツを多用したKF-VE型エンジンの車両重量はたったの47kg。車両価格の高騰を抑えるために徹底的に簡素化されたエッセは、700kgと新規格軽自動車としてはとても軽量だったのです。

 

そして、極めつけは5MTの設定。燃費性能の高い廉価モデルとしてラインナップされたエッセ5MTは、軽量コンパクトかつハイパワーで、軽スポーツカーとして遜色のないスペックをもつ車でした。

しかし、表向きはお年寄りの方の移動や営業車としての使用を想定したモデル。いったい誰が最初に目をつけたのかはわかりませんが、軽スポーツカーとしてエッセを購入する人が少しずつ増えていったようです。

エッセカスタム5MTの登場。走りの評価

発売から1年後、エッセにあるモデルが追加されます。その名もエッセカスタム。

最近の軽自動車のカスタムモデルのようなエクステリアの変更はありません。しかし、エアロパーツやアルミホイールの採用など、ダイハツが「エッセで遊ぶならこっちを買ってね」と言わんばかりの装備。タコメーターまで追加されています。

このとき、エッセは安っぽい軽自動車から面白い軽スポーツカーへと変貌を遂げることになりました。

 

元々、エッセはミラをベースに設計・開発された車です。そのため、エッセを構成しているパーツの多くがミラのパーツと、流用が非常に多い車でもあります。本来は価格高騰を抑えるための流用でしょうが、これがDIYユーザーに火をつけました。

なんとミラ専用の社外パーツをエッセに流用する人まで現れたのです。エッセの中身はほぼミラなので、ポン付けできるパーツも多く、その情報はインターネットを中心に広がっていきます。

何を思ったか、ダイハツすらもエッセ専用のチューニングパーツを用意する始末。社外パーツ、チューニングパーツの数こそ豊富ではありませんが、待遇はまさに軽スポーツカーです。

 

そんなエッセカスタム5MTの走りが、これまた非常に面白いのです。普通車と比べるとパワーこそありませんが、加速力は申し分ないです。あくまで軽NAとしては、の前提が必要ではありますが。

エッセにはスタビライザーが標準装備されていないので、コーナーでのロールはひどいものの、意外にも粘りを見せます。車高を下げるか、ダイハツ車のスタビライザーを流用すればだいぶマシになります。アンダーステアが出やすいですが、これはもう仕方ないと割り切るしかありません。

そもそもスポーツカーではないので、期待以上の走りが楽しめるし、不満があってもそもそもスポーツカーじゃないからと割り切れる。ここがエッセカスタム5MTが面白いと言われる最大の所以ではないでしょうか。

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エッセの中古価格はどのくらい?

エッセの魅力を、少しは感じていただけたと思います。

カーセンサーをチェックしたところ、現在エッセの中古車流通台数は約1,200台です。そのうち、5MTに絞って検索すると約100台がヒットしました。決して多くはない流通台数ですが、エッセは状態の良い中古車が多いので問題はないと思います。

人気グレードはカスタム人気カラーはダントツでブラックです。これらに該当するエッセの中古価格はほかのエッセと比べ、多少値上がりするようです。既に数万km走行しているモノでも、グレードがカスタムでボディカラーがブラックであればその価格は一気に上昇します。

 

とは言え、エッセは新車価格が安いので中古車でもそれほど高くはありません。

気になるエッセ5MTの中古価格は、15~95万円です。新車価格と同等もしくはそれ以上のプレミア価格となっているエッセもありますが、それはほんの一部。実際に中古のエッセを購入するとなると、ほどほどの走行距離と状態で選ぶと思うので、だいたい40~50万円になると思います。

エッセ5MTはお年寄りの方や営業車として使用されていたモノが多く、ほかの軽スポーツカーよりも比較的良い状態を保っている傾向にあります。過走行車も多いですが、それは仕方ありませんね。購入を検討している人は、ご自身の予算と相談しながらエッセ選びを行ってください。

エッセ5MTの中古車の欠点は、ボディの状態が悪いモノが多いこと。スポーツ走行など、過酷な使用はほとんどされていないので、メンテナンスさえ怠ってなければ、中身は比較的良い状態のエッセが多いです。

しかし、ボディの状態に関しては違います。お年寄りの方や営業車としての使用が多いせいか、ボディのキズ跡が目立ちます。小傷であればまだしも、ガッツリへこんでいるエッセもたくさんあります。また、塗装が弱いのかボディが日焼けしているエッセも多い印象を受けました。

そのため、エッセの中古車を購入する際は必ず現車確認を行ってください。

最後に

おとなしそうに見えながら、実は隠れた魅力を持つエッセ。ノーマルモデルはヘッドレストもシートと一体化されるという徹底したコストカットモデルですが、その分シンプルな作りをじっくり堪能することができます。

ベースがコスパに優れる分、エッセカスタムは非常に面白い車に仕上がっているので、コストを抑えつつ人と違った軽スポーツに乗りたい方はどうぞ。





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