意外と面白い?魅惑の軽トラの世界。普通とは違う特殊な構造や規格、メーカーの特色など
今回はちょっと毛色の変わった、軽トラについてです。興味のない方には、まったくつまらなく思えるかもしれませんが、軽トラの世界は意外と面白く、働く人たちへの愛が詰まっています。
少し変わったカスタムカーとしても人気があり、中古車になっても低年式にも拘らずよく売れている車でもあります。
もしあなたが軽トラ購入を考えているのなら、ぜひ見ていってください。
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Contents
軽トラの特徴
軽トラックは軽の枠内に収めた日本独自のトラックで、狭い路地でも農道でも荷物を積んですいすいと走る事が出来ます。しかも荷物の積み下ろしが楽で、荷物を積むという大層な事ではなくちょっとした長尺物も積めますので、特に田舎では一家に一台は必ず見かけます。
特にこれと言った使い方ではなく、いろんな場面で汎用性の高い車です。ただ最大積載量は350kgと決められていますので、あまり重い物は無理です。
特徴としてはすべて後輪駆動になります。荷物を積んだ時、駆動輪に力を掛けやすくするためです。
軽トラック製造メーカーごとの差
今現在全ての車メーカーで軽トラックは販売されていますが、実質は3社だけであとはOEMとなります。つまりこの3社(スズキ・ダイハツ・ホンダ)のみが製造しているのです。そこにはそれぞれ個性がつまっています。
室内空間
どれも軽自動車の枠内で精一杯空間を確保しており、甲乙付け難いのですが、ホンダアクティのみ若干広いようです。あと助手席に移動しやすいように、センターコンソールの前の部分をカットしていて、運転席から助手席側に、移動が簡単に出来るようになっています。街中で運転席側から降りる事が危ない時など、便利で安心です。
楽な運転ポジションを確保するという意味で、重要な運転席のスライド幅は、アクティは11㎝、ダイハツ・ハイゼットとスズキ・キャリーは14㎝となってハイゼットとキャリーに若干分があります。ただハイゼットは助手席も10㎝動かす事が出来るのが魅力です。
小物入れの数ではキャリーが一番です。特に配達される方の為に便利なのが、ペンケースまでインパネに用意されていることです。ダッシュボードに置いておくと、車の動きで足元に転がった時などあたふたする事がありますが、その様な事も無くなります。一つ上のタイプには、領収書や納品書などを収納できるドアポケットも付くなど、その他様々な小物を想定して、細かく用意されています。
荷台スペース
荷台の広さについて。幅はどれも軽枠一杯の141㎝ですが、荷台長さが違います。ハイゼットとキャリーは203㎝と同じなのですが、アクティだけ少し短く194cmとなっています。その差9cmなのですが、これがどの位利用条件に影響するのでしょうか。
家のリフォームに使われるベニヤ材などは910×1820mm、2バイ4材で6フィートの長さだと1820mmと194cmあれば十分な様でもありますが、あと冬以外はずっと使う草刈り機で、刃を付けた状態で長いものだと190cm超えて厳しいかもしれませんが、斜めにすれば良いだけですし、左程影響ないかとも思われます。購入される時は荷台に乗せる荷物の大きさを今一度測っておいた方が良いかもしれません。
もひとつ、ハイゼットは荷台にロープを掛けるためのフックの数がとても多く作られています。これ地味に便利なのです、特に前の方にフックが付いているとシートを掛けた時前方の隙間がなくなり、雨も浸入しにくくなるのです。ロープを掛ける時も便利ですしね。
エンジン位置
ハイゼットとキャリーは共にシートの下に配置されているため、エンジン音が室内に入ってきます。長い距離を走っていると、そのためかそれとも私が気にしすぎるのか少し疲れます。もちろん軽トラですから前輪タイヤの上に座っていることによる振動や、風切音なども影響しているでしょうから一概には言えませんが。
アクティのみ特殊です。エンジンを後輪寄りの中央部分の間に置いていて、荷物を載せない状態でも駆動輪に荷重がかかるようになっています。この方式の良さは、走りの安定性もあるでしょうが、それより室内の静かさにあります。
このエンジンを後ろに置くというのは、2012年製造中止となったスバルサンバーも採用していました。後といってもサンバーの場合は本当に後ろで、完全リアエンジンというものです。今では見られない4気筒を採用していました。軽自動車で最後の4気筒エンジン車の一つといっても良いのじゃあないでしょうか。無くなってしまったのが残念です。
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4WD・MTの必要性
主に街中で働く軽トラには4WDは必要では無いでしょうが、これから田舎暮らしを始めようかと計画されておられるのであれば、絶対に4WDは必要になります。荷物を積んでいない状態の車重はどれも800kg程度、これではちょっと雨や雪が降った急坂道は後輪が滑って登れませんし、時に畑の中にも入っていかなければならない時もあります。
どのメーカーの軽トラックにも4WDは設定されていますが、特に林道などガンガンに走られる方は、デフロック付きを選ばれた方が安心感が格段に向上します。
トランスミッションはMTが主流です。燃費も良いし変速ショックも少ないです。詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
軽トラの中古は高いのか安いのか?マニュアルやオートマ、4WDなど様々な角度から検証
ロングホイールタイプの欠点
中古車の場合、時にロングホイールタイプ(前後のタイヤの幅が長い)ものを見かけますが、私はお勧めしません。
確かに走行安定性は向上しますが、実際運転するとフロントのタイヤハウスが足元を圧迫して、ペダル位置が左に寄っているため運転姿勢が悪く、ブレーキとアクセルペダルの位置が近いので慣れないと、運転し難いという欠点があります。それだけでなく、最小回転半径が長くなり現場では使いづらいという事になりかねません。小回りが利くという事は、軽トラにとってとても大事な事なのです。
工夫次第で使いやすくなる
軽トラには様々な実用的な道具というようなものが出ています。特に荷台に関しての物が多く、大きなものはクレーンの様な物から一般的な荷物シートカバーまで実に様々な物が出ているので、ご自身に合ったものを選んでください。
私は買出しに行く時は、軽トラ用の荷物ボックスを積んで出かけます。これさえあれば暑い日でも雨が降って来ても荷物が痛むこともがありませんし、安心して運ぶことができます。確か値段は1万円程でした。
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軽トラについて最後に
最近では若い人が軽トラに興味を持つようになりました。便利さが何も無い代わりに、必要を満たす潔さ、シンプルさはピカイチですからね。
あなたもご自身に合ったものを用意してみられると、軽トラの良さが実感されるはずです。意外とはまったりして。
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