【最終更新日】2018/04/29

新型ミライースにTR-XX登場!価格発売日最新情報。アルトワークスの好敵手

  • 2017/10/9
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あのミラTR-XXが再来です。

2015年冬、軽自動車最速の称号を持つ、アルトワークスが待望の復活を遂げました。当時のようにはいきませんが、衝突安全性など、数々の難題をクリアした軽量コンパクトなボディに、規制値いっぱいの64馬力を発生させる直列3気筒ターボエンジン。現代の車とは思えない非常に魅力的な車です。

アルトワークスの復活に感化されたダイハツは、その昔、旧アルトワークスとライバル関係にあったミラ TR-XXを、ついに再誕させようとしています。


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Contents

ミライースはどんな車?

新型ミライース TR-XXのお話をする前に、まずはミライースのお話をしなければなりません。

ミライースは、ダイハツが2011年から製造・販売を行っている軽自動車です。ダイハツ車のラインナップの中でも、エントリーモデルと呼ばれるポジションに位置しています。

 

ミライースの登場まで、ダイハツのエントリーモデルを担っていたのはエッセ。一代限りでモデル消滅となりましたが、老若男女に好まれる飽きのこないデザインとお手頃な価格、それなりの燃費性能が好評な車でした。

NAながら最高出力58馬力を発生させるエンジンと、軽量なボディが相まって、意外にもスポーツ走行に適しているのだとか。

残念ながらスポーツ走行を楽しめる、というエッセの魅力は削られてしまったものの、それ以外の特徴はほぼミライースが引き継ぐこととなりました。

 

ミライースの魅力は、何と言っても環境性能の高さとコストパフォーマンスの高さ。

電気自動車、ハイブリッド車に続く第3のエコカーをコンセプトに開発されているだけあって、ダイハツが持つ技術を徹底的に見直し、各部品のムダを徹底的にそぎ落としています。

その結果、非常に高い燃費性能とリーズナブルな車体価格を実現しました。現在は2代目へとフルモデルチェンジを遂げていますが、コンセプト自体はそのままに様々な箇所をブラッシュアップ、車としての品質向上を行っています。

そのおかげで、燃費性能は35.2km/lを達成。車両価格は約84万円からと、もはやバーゲンセールの勢いです。

 

ベンチマークはスズキ・アルト。アルトシリーズとミラシリーズは昔からライバル関係にありました。それは価格設定でもそうですし、燃費性能、さらには走行性能までも。

ミラシリーズとアルトシリーズの歴史は、ダイハツとスズキの歴史を物語っているとさえ言えます。それほど、両社にとってこの2台の車はかけがえのないものなのです。

ミラ TR-XXとアルトワークス、戦いの歴史

出展:http://car.biglobe.ne.jp/used_car/list1050/10501506-p1/

ところで、ダイハツのスポーツカーと言えば、何を思い浮かべますか?

現在は誰しもが迷わずコペンだと答えるでしょう。軽自動車ながら、電動ハードトップを採用したオープン2シーター。初代モデルも現行モデルも良い車です。

しかし、実はコペンが発売される以前に、ダイハツはミラシリーズでスポーツグレードを展開していました。その名もミラ TR-XX。いわゆるホットハッチと呼ばれる、過激な車です。

 

2017年現在、年間販売台数No.1さえホンダ・N-BOXに奪われているものの、軽自動車市場の二大巨頭はダイハツとスズキです。両社のライバル関係は30年以上も続いており、それは両社の看板、ミラとアルトも同様でした。

軽スポーツを語るにあたって、ミラ TR-XXとアルトワークスを語らぬわけにはいきません。なぜならこの2台は、現在まで続いている軽自動車の馬力規制のきっかけを作った車だからです。

軽自動車にはエンジンの最大出力が64馬力まで、という規制がかかっています。これはあくまで、メーカー側の自主規制値となっていますが、国の指導は入っているとのことです。

 

ミラ TR-XXは軽量コンパクトなボディに、当時としてはパワフルなエンジンを搭載していました。これはアルトワークスも同様です。

この2台は軽自動車最速を追求し、熾烈なスピード争いを長年繰り広げてきました。2stバイクのパワー競争のようなものですね。その結果、ある時点で64馬力規制がかかり、いつしか争いは終結しました。

そして、時は2014年。64馬力規制は現在でも引き続き実施されているものの、スズキが新型アルトを発売。新型アルトは燃費性能を向上させる目的で、先代と比べ、非常に大幅な軽量化を行っていました。

年が明けて、2015年。新型アルトにターボエンジンを搭載したスポーティーグレード「ターボRS」が登場。これがメーカーの思惑通りだったのかはわかりませんが、男性ユーザーを中心に、ターボRSはアルトワークスの再来だと話題となります。

そして、満を持してアルトワークスが復活を遂げることになるのです。

 

2000年代のスポーツカー不遇の時代とは打って変わって、2010年代はそれなりに恵まれている時代だと言えるでしょう。トヨタ・86&スバル・BRZの発売から幕を開け、どのメーカーもスポーツカーの開発に励んでいます。

現在の軽スポーツは、MRの運動性能とボディ形状を武器に戦うホンダ・S660。バラエティ豊かなエクステリアデザインと、フルオープンが快感のダイハツ・コペン。見た目こそ特別感はないものの、走りを楽しむことを第一に開発されたスズキ・アルトワークスの計3台。

どれも魅力的なスポーツカーとして仕上がっています。ただし、現状ではアルトワークスは実質独壇場です。軽スポーツという大きな枠組みの中だと、この3台はライバル関係にあるのですが、実際は別物。

 

コペンが約185万円から、S660が約198万円からに対し、アルトワークスは約150万円から。コペンとS660も少し離れていますが、アルトワークスは30万円以上安いです。

さらに、車両重量もコペンが850kg、S660が830kgに対し、アルトワークスは670kg。3台とも最大出力は規制値の64馬力なので、軽快な走りが最も期待できるのはアルトワークスです。

個人的にコペン、S660は所有感というか、ラグジュアリースポーツ的要素も持ち合わせていると思っています。サーキットや峠を攻める姿より、海岸線沿いを流している姿の方が似合いますし。

軽自動車がメインではないホンダはともかく、ダイハツはアルトワークスの攻勢を、いつまでも指を咥えて眺める訳にはいきません。そこで、ダイハツは打倒アルトワークスを掲げ、TR-XXの名を復活させようとしています。

新型ミライース TR-XXがついに発表!?

アルトワークスに照準を合わせ、じっくりと狙いを定めるダイハツ。TR-XXの名を冠するのはミラ……ではなく、フルモデルチェンジを終えたばかりのミライースになると言われています。

ミラは現行モデルが発売してから既に10年以上が経過しています。現在はミライースがミラシリーズの売れ筋モデル及び筆頭車種となったことで、もはや既に役目を終えていると言っても過言ではありません。

ミラは一部の高齢ユーザーや法人からの需要を満たすために、モデルをラインナップに残しているだけなんです。モデルチェンジを行わずに販売終了となることをダイハツが明言しています。

ですから、TR-XXの名を冠するのはミラではなく、ミライースなのです。

エクステリアと内装の大幅な変更はなし

新型ミライース TR-XXはどのようなエクステリアとなるのでしょうか。

現行ミライースは先代の普遍的なエクステリアから、攻撃的でシャープなエクステリアへと変更されました。これによりユーザーが受ける印象も大きく変わっていると思います。

ミライース TR-XXはエクステリアの大幅な変更はせず、一部にスポーツグレードらしい意匠を凝らす程度になるでしょう。これはアルトワークスと同様ですね。サイドスカート上部に、ぜひともTR-XXの名を刻んでほしいところ。

また、大径アルミホイールの採用により、スポーティーな印象を与えてくれるのではないでしょうか。

可能性としては低いと思いますが、ボンネットダクトやリアスポイラーの標準装備など、旧TR-XXを思わせるような演出は面白いかもしれませんね。

内装に関しても大きな変更はないでしょう。ただし、ダッシュボード助手席側に専用エンブレム、レカロシートやTR-XX専用デザインのセミバケットシート採用の可能性は十分にあると思います。

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新型ミライース TR-XXのスペック予想(主要諸元)

全長×全幅×全高(mm) 3,395mm×1,475mm×1,500mm
車両重量(kg) 700kg
ホイールベース(mm) 2,455mm
エンジン詳細(cc) 直列3気筒ターボエンジン
エンジン最高出力[kW(ps)/rpm]※ 47kW(64ps)/6,400rpm
エンジン最大トルク[Nm(kgm)/rpm]※ 92Nm(9.4kgm)/3,200rpm
モーター最高出力[kW(ps)]
トランスミッション 5速MT/CVT
JC08モード燃費(km/l) 26.0km/l
価格 約155万円

※1ps=0.736kW    1.359
※1kgm=9.807Nm   0.102

車重は700kgで、ワークスより少し重たいか

ミライース TR-XXはあくまでスポーツグレードなので、ボディサイズの変更はありません。

それより、スポーツカー好きは必ず気になる車両重量に注目。ミライースのベースグレードの車両重量は650kgです。

軽量化は施されるでしょうが、単純に過給機と専用装備の重量が加わります。ボディを補強して剛性アップを行うのであれば、なおさら重量は加算しますよね。

差し引きして、私の個人的願望も込めて700kgとしておきましょう。エンジンの最大出力に限界がある以上、速さを決める大きなポイントとなるのは軽量化です。

アルトワークスの車両重量は670kgですから、対等に戦うつもりであれば重くても700kg程度には抑えてほしいですね。後出しなんだから、個人的には650kgまで減量してもいいくらいです。

ただ、ダイハツにそれほどの気合があるのかと言うと……ですし、純粋にスズキの軽量化は凄まじいですからね。できるだけ頑張ってほしいですが、敵わなくても無理はないかもしれません。

サスペンションと駆動方式に変更はなし

ミライース TR-XXに採用されるサスペンションも、ミライースから変更はありません。

フロントはマクファーソンストラット式コイルスプリング、リアはトーションビーム式コイルスプリングで決まりです。しょっぱい知識しか持ち合わせてない私でも、これだけは自信を持って言えます。(笑)

次にミライース TR-XXの駆動方式ですが、メインとなるのはもちろんFF(前輪駆動)。4WDモデルも設定される見込みです。

ちなみに4WDモデルのリアサスペンションは、トーションビーム式ではなく、3リンク式コイルスプリングとなります。

コペンのエンジンを中間トルク重視にセッティングか

普通車の記事であれば、非常に盛り上がるエンジンスペックですが、軽スポーツは最大出力が決まって64馬力なので、それほど面白くありませんね。

ミライース TR-XXに搭載されるエンジンはKF型直列3気筒ターボエンジンです。最大出力はもちろん64馬力。

最大トルクは9.4kgmで、中間トルクが太くセッティングされるようですが、若干アルトワークスに劣ってしまいますね。

コペンと同型のエンジンが搭載されるとのことですが、軽量ボディのおかげで燃費性能はコペンより高くなると思われます。

具体的には、JC08モードで26km/l前後になるのではないでしょうか。

パワーウェイトレシオは10.94kg/ps

ミライース TR-XXの馬力と車両重量を紹介したところで、パワーウェイトレシオを計算してみましょう。

ミライース TR-XXのパワーウェイトレシオは10.94kg/psとなります。ちなみにアルトワークスは10.47kg/psなので、僅かに及ばず……と言ったところです。

ただし、この差は些細なことでも逆転可能なレベルです。直線では30kgの重さがジワリと響いてくるかもしれませんが、コーナリングでは十分に挽回できます。

ミライース TR-XXのドライバーが、アルトワークスのドライバーより腕が良ければの話ですが。(笑)

トランスミッションに関しては、おそらくコペンの5速MTを搭載、と言いたいところですが、アルトワークスやS660が6速MTを搭載しているので、ミライース TR-XXも6速MTを搭載する可能性があります。

CVT車を設定して、アルトワークスの5AGSにぶつける可能性もあるでしょう。

価格は約155万円で、発売日は2019年との噂

ミライース TR-XXの価格も非常に迷うところ。可能であれば、アルトワークスより安い価格設定で販売してほしいところですが、現実は同等か少し高いくらいで収まると思います。

私が予想するミライース TR-XXの価格は約155万円です。

また、ミライース TR-XXの発売日は2019年になると言われていますが、個人的にはもう少し早いと感じています。

ダイハツにはコペンがあるので、決して急ぐ必要はないでしょうが、モタモタしているとアルトワークスがマイナーチェンジを行い、さらに販売台数を伸ばすことになります。ミライース TR-XXを売りたいダイハツにとって、それは喜ばしくない事態です。

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ミライース TR-XXの登場でさらに盛り上がる軽スポーツ市場

ミライース TR-XXが発売することで、軽スポーツカー市場は更なる盛り上がりを見せます。

あとはホンダが新型トゥデイ(もしくはN-Sports)を、三菱が新型eKスポーツを発売してくれれば完璧です。(笑)

また、スズキが新型カプチーノを開発しているという噂もあります。こちらに関しては、新型トゥデイ(N-Sports)や新型eKスポーツよりはるかに信ぴょう性が高いので、ぜひ期待したいところ。

ダイハツがミライース TR-XXをアルトワークスにぶつけ、スズキが新型カプチーノをコペンにぶつければ、良い感じの均衡がとれますね。

新型スープラや新型RX-7、新型シルビアが発売しても、どうせ高級スポーツカーとなって手が届かないのですから、それなら安くて楽しめるスポーツカーが充実した方が嬉しいです。これからの軽スポーツカー市場の動向に目が離せません。





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