【最終更新日】2018/01/02

スズキ・キャリー、ダイハツ・ハイゼット、ホンダ・アクティ、3車の違い

今現在、軽トラを製造するメーカーは、スズキ、ダイハツ、ホンダこの3社のみで、あとはすべてOEM供給です。

そこでこの3社の車(スズキ・キャリー、ダイハツ・ハイゼット、ホンダ・アクティ)を比べると、全メーカーの軽トラを比較したことになります。

前に外観的な違いについて書きましたが、優劣どころかその違いを書く事さえ困難でした。それは当たり前で、軽の枠内で出来るだけ実用的になろうと努力した結果おしなべてほとんど変わらない寸法になることは必然とも言えます。サメもイルカも全然違う生き物でも、結果似たような形に進化するのと似ていますね。

今回は、外観はそっくりでも中身はそれぞれ特徴がある軽トラ3車ついて書いていきます。


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Contents

スズキ・キャリー

ご存知の通り定番の一つ、キャリートラックです。この車の特徴として、トランスミッションに5速、3AT、5AGSの三つが用意されています。

ちょっと聞きなれない5AGSですが、簡単に言うと、マニュアルミッションにおけるクラッチ操作とシフト操作を自動で行なえるようにしたものです。スズキではAGS Auto Gear Shift(オートギヤ シフト)と呼びますが、もう一つの呼び名AMT(Automated Manual Transmission)のほうがしっくりくるような気がします。

これは機構としてはMTですが、オートマ限定免許が適用されます。オートマ特有のPレンジやクリープ機能ももちろん装備しています。オートマとマニュアルのいいとこ取りを目指したものと言えます。

 

ただ、この5AGSにつては、賛否両論があります。そのためか、通常の3ATも用意されています。否定的な面では、発進時もたつく、変速ショックが大きいなどがあります。

このタイプの車に乗せて頂いた時、わたしはあまり気になりませんでしたが、確かに通常のオートマチックと少し違います。クラッチが繋がる時、ちゃんとクラッチが繋がったなと言う感覚がありそれがショックの大きさと、とられるのかもしれません。

 

通常マニュアル車に乗っている私としては、そのショックは日常の事で、さほど気になりませんでした。ただ少し違和感を覚えたことは確かです。その違和感とは、自分の車を他の人が運転した時と似ています。

空荷の時、私は2速発進してすぐに3速に移り少し引っ張って、4速をとばしてすぐ5速に放り込みます。その時運転した方は、きっちり1速から入れる方で、結構変速ショックも大きく、とてもいつもの自分の車とは思えなかったことがあります。それぞれの癖みたいなものです。でもこの5AGSは慣れれば意識することも無くなるでしょうし、またすぐに慣れると思うのは、私がいい加減な性格だからかもしれませんが。

このタイプの車種を選ばれる時には、試乗された方がいいでしょう。

ダイハツ・ハイゼット

ハイゼットは、2014年にモデルチェンジして以来一番売れている軽トラです。ラインアップも豊富で、最近よく見るのはハイゼットジャンボで、荷台長さを30センチほど短くすることにより室内空間を広げ、リクライニング出来るシートや、ハイルーフ屋根を採用する事により居住性を向上させています。確かに、みんなが203cmの荷台フロア長を必要としているわけではなく、それより室内の快適性の方を重視されるのはもっともだと思われます。リクライニング出来るというのは、かなり魅力ですね。軽トラではダイハツのみの4速ATと組み合わせると、更に快適性は増しますし、特に現場で働く女性の方には喜ばれるでしょうね。

色も8色用意されていて、ピンクやオレンジ、黒まで用意されているのです。そのせいか軽トラのキャンピングカーのベース車としてもよく使われています。実用性だけではないというのが、売り上げを伸ばしている原因かもしれません。

ホンダ・アクティ

ホンダだけは、どこへもOEM提供していない為、ホンダの軽トラが欲しければホンダに行くしかありません。そのためか経験上、他の2社に比べて一番値引きが少なかったのを覚えています。でもそれだけの魅力は確かにあります。

スバルが生産を中止した今、エンジンが後ろにあるのはホンダだけとなりました。他の2車種がエンジンを座席下に置いているのと、大きく違います。あきらかに静粛性は上です。

4WDに関しても、ホンダだけはパートタイムではなくリアルタイム4WDを採用しています。通常は2WDとして走行していますが、いざ雪道やぬかるみ道などに遭遇し、タイヤが滑る状態になると、瞬時に4WDへ切り替わり走行を助けます。その都度切り替える必要がありません。

その4WDをもっと進めて、ぬかるみからの脱出や急斜面からのスタートをサポートするウルトラロー/ウルトラリバース・ギアという超低速機能や、リアデフロッグも備えた“ATTACK”というタイプもあります。

ただ4WDタイプにオートマは設定されていません。5MTのみとなっています。

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最後に

簡単ですが、軽トラ3種の違いを見ていただきました。おおよその違いを見ていただけたでしょうか。外観的には左程違いはありませんが、中は各社とも色々個性が詰まっています。個人的にはリアエンジンのホンダが好きなのですが、周りを見渡すとやはりキャリーとハイゼットがほとんどで、この2社の強さを実感します。

意外と面白い?魅惑の軽トラの世界。普通とは違う特殊な構造や規格、メーカーの特色など





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