軽トラ荷台の寸法比較。荷物のはみ出し対策と荷台改造について
- 2017/12/10
- 軽自動車
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軽トラは面白い車です。物がトラックなので荷台の大きさ以内なら何でも放り込む事が出来ます。そこで、今回、アクティ、ハイゼット、キャリーなど3車の荷台について比較をしていきます。
軽トラの荷台は木材なども運べるのですが、荷台の長さより長くなりますので少し工夫が要ります。今回は乗せる荷物によってどこまでが許容範囲なのかを調べていきます。これをクリアできなければ積込計画を考え直す必要がありますからね。
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Contents
定番軽トラの荷台寸法比較
各社の荷台寸法は下記のようになっています。
車種 | 荷台幅 | 荷台フロア長 | 荷台長 | 荷台高 |
スズキ・キャリー | 1410mm | 2030mm | 1940mm | 290mm |
ダイハツ・ハイゼット | 1410mm | 2030mm | 1940mm | 285mm |
ホンダ・アクティ | 1410mm | 1940mm | 1940mm | 290mm |
ほとんど変わりませんね。
これは軽自動車と言う枠にはめられながらも実用車としてのサイズ目一杯に作られているためです。遊びというようなものは一切ないのが逆に好感を持てます。
ちなみに、荷台フロア長と荷台長の違いについてですが、座席後部を荷物から守るため荷台前運転席の後ろに鳥居の様な物が取りつけているだけでなく、その鳥居下部も強化されています。
出展:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/truck/04_interior.htm
キャリーとハイゼットは荷台下部にはそれがないのです。これはそんな下の方に積む物なら重量物ではないと考え、それより長さを優先させた結果がこの9cmの長さに現れます。ホンダだけは小さくても重いものがあるという考えなのでしょうか。荷台長は、鳥居から計った長さなのです。
荷台積み込み時の注意事項
軽トラックに積める物の大きさは道路交通法で次のように決められています。
- 長さ 車両の長さの1/10を加えたもの
- 幅 車両の幅を超えない
- 高さ 地面から2.5m以内
- 重さ 最大350kg
それぞれご説明していきます。
荷物のはみ出しはNG?
荷物のはみ出しは基本NGなのですが、長い物を積む時はみ出してもいい長さは車両×10分の1です。
軽トラの長さは3車とも3,395mmと全く同じなので、3,395×10分の1 つまり339mmだけはみ出す事ができます。幅、高さについてもキッチリと制限があり、自由度は左程ありません。
重い物を乗せる時に気を付ける事
軽トラに積載可能な重量は、最大350kgと決められています。もっとも軽自動車は構造や用途に関わらずすべて同じです。
荷台の容量はおよそ770,000㎤ですから、水だといっぱいまで張ると770㎏となってしまい、350㎏制限を守ると、半分は捨てることになります。
これが水の倍の比重である砂利になると、さらに半分捨てなければならず、軽トラは意外と多くは積み込むことが出来ないのがわかります。灯油用ポリタンク18個分がせいぜいです。人間だと60㎏だとするとたった6人分程です。
よく工事現場などで、重そうな機械を積んでいるものを見ますが、あれ大丈夫なのでしょうかね。
長い物を乗せる時に気を付ける事
重い物から長い物へ移ります。2バイ4工法で行こうと思っているので、長さ次第では、設計の変更も考えなくてはなりません。
これを基に積める長さを計算すると、軽トラの大きさはどれも軽枠一杯の長さ339cm。ですから積める長さは軽トラの長さ339cmにその10分の1した長さ(339×1/10=33.9)約33cmを足した372cmのものが積める長さになります。
でも実際はもっと長い物を積む事が出来るはずです。斜めに立てかけるように積むと、水平方向の長さは短くなります。でもその場合高さ2.5m制限を考えなくてはなりません。
なんか三角関数を使えば長さが出そうですね。ちょっとやってみます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出ました。計算式は省きますが、368cmと出ました。もっと長い物が積めそうだと思ったのですが、高さ制限により予想よりも短くなってしまいました。面白かったのは、この角度がほぼ30度になっているということです。合っていると思うのですが、心配な方はご自身で計算してみてください。
これだと何とか計画通り12フィート(約365cm)のものだったら何とか積むことが出来そうです。よかったよかった。でも4mでも大丈夫と言う人もいるのですが、どこか計算が間違っているのか?何度も計算したのだけど。
まあ、後ろに30cmほどずらすと4mになるので、実際積んでみて計測するのが一番の様ですね。
荷台の大きさはメーカーによって若干違いますが、ほとんど誤差の範囲ですのでこれでいけるとおもいます。ちなみにこの計算はスズキのキャリーで出したものです。
幅広いものを乗せる時に気を付ける事
軽トラの荷台の広さはどのメーカーの車でも同じ141cmとなっています。
これだと90cm×180cmのコンパネも、95.5cm×190.5cmの関西間の畳も十分積めます。私はセミダブルマットを運んだことがあります。幅に関しては今のところ狭いと感じたことはありません。
荷台は改造できる?
荷台は改造できるか?もちろんできます。ただし決められたことを守ってのことですが。
簡単なものでは積み込む荷物によって傷つくことがないように、荷台の内側に木製のパネルやステンレスを貼りめぐらしたり、そこまでしなくても、フロアにのみコンパネを敷き詰めたりいろいろ工夫されています。これは改造ではないですが、わたしは簡単なDIYを行う場合は、荷台フロアーにコンパネを置いて大きな作業台として使ったりします。
簡易クレーンを取り付けた物も見たことがあります。高齢者が多いので重い物を積むのは大変なのでしょう。お米一俵積み込もうとすると60㎏を持ち上げることになりますからね、それはひとりでは無理ですよ。
その他、どうしても荷物が雨に濡れてはいけない場合はカバーをかけるのですが、日常的な雨除けとして幌を取り付けておられる方もいらっしゃいます。この幌には様々なものが出ていて、テントのように変形する物もあり、見ているだけで夢が膨らみます。
荷台改造はこのような比較的簡単な物だけではありません。車中泊も出来る本格的キャンピングカーの様なものまであります。たしかにこのサイズだと駐車に困るということも無いでしょうし、釣り場や山奥の林道など4駆を駆使してかなりギリギリまで行くことも出来るでしょうから、需要は高いでしょうね。
ただこの場合も、先の決められた中で行う事は当たり前ですが。
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最後に
申し訳ありません。結果、アクティ、ハイゼット、キャリー3車の荷台の差などほとんど無いということが判っただけで終わってしまいました。
まあそれはそうだろうな、という事はわかっていたのですが、軽トラの荷台がどういう物かを知って頂きたく進めてまいりました。いかがですか、少しは親しみが湧いていただけたでしょうか。軽トラの改造は実はものすごく深く、入り込むとすこしやばいかもしれませんよ。
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