ユーカーパックの儲けはどこにあるのか?ユーザー思いな手数料無料の訳とは

最近流行りの一括査定システムという形態の中で、新しく出てきたこのユーカーパック、今までの一括査定システムとちょっと変わっています。

何処が変わっているのかと言いますと、まずいっぱい電話が掛かってこないのです。連絡はユーカーパックのみで、煩わしい電話対応が最小限で済み、手数料などという余計な負担もなく、一括査定が進み、一番高いところに決めればいいだけになります。決済も、間にユーカーパックが入って、責任をもって行われます。

ユーザーにとって良いことずくめの、このシステムですが、一体手数料無料で、どこで儲けているのかふと頭を横切った疑問、ここでは、よいしょ記事は他の人に任せて、勝手ながら人の財布をのぞくような趣味の悪い裏読みをしつつ、この疑問に突っ込んでいきます。

ユーカーパックシステムの概略

まずこのユーカーパックシステムの流れをみてください。

車売りたいな。

ユーカーパックにアクセスする。必要事項を入力フォームに書き込む。

ユーカーパックより連絡があり、査定の為の車を指定場所に持ち込むか又は自宅に査定業者さんを招くか、どちらかにする。

査定が終了し、そのデータがユーカーパック内に登録される。

ユーカーパックよりもう一度連絡があり、入札開始価格と希望価格を相談の上決定する。

複数の買取り業者から入札を受ける。希望価格に達していれば決定し、ユーカーパックに必要書類を送付。

ユーカーパックに落札業者さんより車の売却代金の支払がされた後に、車を引き渡します。

必用書類と車輛引き渡しが確認されれば、代金があなたに振り込まれます。

これが大体の流れです。これまでの流れで、あなたが負担するような料金は、まったく発生しません。査定を受ける時、指定場所に持ち込む場合にかかるガソリン代ぐらいのものです。

このユーカーパックシステムは、ユーザー専門のオークションをIT に乗っける事により、リアルオークションのような土地の制約や地域の制約から解き放ったものと言えます。そのため、理論的には日本全土が範囲になり得ます。

それまでの一括査定システムは、ユーザーの情報を買取り業者に回す事だけで終わっていたのですが、結果様々な問題点が噴出し、その問題がこのシステムの存在を揺るがしかねないという危機感が、このシステムを生み出す発想の基になったのではないかと、かってに想像しています。

 

もし一括査定システムを利用したユーザーが、買取り業者との間で争いが起きた時、その買取り業者だけでなく、そのシステム会社にもクレームの電話をするでしょうから、実は表に出ていない相当の数のクレームが届けられていることは想像に難くありません。

買取り業者は、ピンキリです。経験上若く才があるものほど厄介で要注意人物です。自分に過信しているところがあり、自分の判断が絶対だと思いがちで、彼らを管理するのは並大抵ではありません。まして自分のところの社員でもないのに。

このような問題を解決する唯一の方法、買取り業者とユーザーの間を遮断するという結論を導き出したものと想像できるのです。

今までのオークション主催者は何処で儲けているのか

ここからちょっと回り道して、今までのオークション主催者は何処で儲けているのか、人の財布を覗き見します。通常オークション主催者はオークションに出品された車両一台一台に業者から出品料として5千~1万円程度、落札された車両には落札料として5千~1.5万円程度、オークションによって色々差がありますが、それらを集めて運営しています。

内容的には、出入りする車を管理したり、一台一台品質査定をしたり、もちろんたくさんの事務仕事にそれら費用があてられていきます。広大な敷地建物の維持管理も経費の一部です。あとお弁当や飲み物も無料になる所もあります。

それでも時々、○○祭とか称するイベントを企画して、落札に至らなかった車両の出品料を0にしたりします。つまりもし売れなかったら出品料はいりませんよ、という事です。大きいところでは2.000台, 3,000台それ以上の所もあり、2.000台では落札率70%のところでは、2.000台×30%×10.000円=600万円が消えていくこととなります。そんなに損をしてどうするのかという声が聞こえてきますが、どうしてそこまでするかという事を少し説明します。

 

通常でしたら、利益は落札率70%出品料10.000円落札料15.000円としますと

2,000台×10,000円+2,000台×70%×15,000円=41.000.000円 の利益

次にイベントを開催した時の状態

2,300台×75%×10.000円+ 2,300台×75%×15,000円 =43.125.000円 の利益

この様に、差は+2.125.000円の利益。これは出品料を一部0円にした為に出品台数が 2.000台から2.300台へ増え、そのために買取り業者もたくさん押し寄せ、結果、落札率も通常より5%UPし、利益につながったという事です。

もちろんこれは “捕らぬ狸の皮算用” というやつで、いつもこの通りにいくとは限らず、その為どこのオークション会場も必死で、また会場同士でも競争しているのです。

翻って、ユーカーパックさん全く出品料がかかりません。それでやっていけるのかという疑問があります。全く余計なお世話だという声に聞こえないふりをして、次に行きます。

ユーカーパックの儲けはここだ!

出品料がないという事は、成約料だけで利益を上げているわけですが、それでやっていけるという事は、そうとう経費が安く済むはずです。

少なくても広い土地や建物またオークションシステムを設置する必要もなく、いわば設備費がほとんどいらず、それらを管理する必要もない為、維持管理費も要りません。

このシステムの中で特に重要なものは、だれでも査定が出来るソフトの開発と、唯一ユーザーと対応する査定員の確保と、その研修プログラムの確立の2点でしょうか。

 

しかし前者は買取り専門店を作ってきた会社ならノウハウをすでに持っているでしょうから、後は査定員の問題ですが、どうやらガソリンスタンドを利用されているようで、なかなか良いところに目を付けられているなあと感心しました。

その他直接ユーザー宅へ伺う査定員も募集していて、一台査定して登録されると3.000円、成約すると5.000円支払われるようで、興味のある方は一度考えて見られたらいかがでしょう。

心配なのは、都会ではこの査定員さんも毎日仕事があるかも知れませんが、地方に行けばいくほど仕事が減り、一週間に一回ほどとなると人間は集中力が続かなくなり、やがて仕事に対する意欲もなくなっていくように思えてなりません。

そこをどうクリアするかで全国展開の成否が決まってくるように思えます。もしくは全国を網羅するのは控えて、全国の都市圏に資本を集中させ足場を固めて、一気にシェアを占めてしまう。この方がいいような気がします。

これからの期待

実は、このユーカーパックさんには、個人的に期待しているのです。新しい車売却の形態の一つとして成長して頂きたいものです。

それにしても一般の中古車店さんは益々大変になり、お店ごとサラリーマン化することになりそうですね。どこの陣営につくかで自社の命運も決まるという、まるで戦国大名の様なものです。

何だか最後に、贔屓したような記事になってしまいました。もうちょっと小姑の様な嫌味な記事にしようと思っていたのに。まあ、このぐらいにしとくかなんて思いながらフェードアウトします。

  • ユーカーパックの出品料無料は査定システムと研修システムのおかげ
  • 今後の発展に期待できる新しい車売却サービス

 

【特集】ユーカーパックまとめ!メリットデメリットやキャンセル、トラブルなど

【特集】はじめての車買取査定~書類準備や電話交渉、段取りの詳細AtoZ




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