中古車を選ぶ時、走行距離は一番気になる情報のひとつですし、また少ないとお値段もグンとアップしていきます。
でも本当に値段相応の価値があるものでしょうか、お買い得と言えるのでしょうか、その疑問に一定の結論を出していきます。
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その中古車に値段ほど価値があるのか
例えば「4年落ち4万㎞で100万円」の中古車があって、その側に「同じ4年落ちで2万㎞の車が120万円」で売られていた場合、その走行の少なさによる値段アップは妥当でしょうか、
値段が10年で0円になるとするなら、年に新車時の値段の10分の一ずつ下がっていく事になります。しかしこれは現実の市場価格を反映しているものではありません。実際の値段は中古車になった時点で大きく下がり、その後5年落ちまで緩やかに、それ以降はまた大きく下がり始めます。
この場合、新車価格が200万円の車の場合だと、1年式あたりの差は10~15万円になり、2万㎞の差は2年分の走行距離にあたるので、20~30万円お得となります。ところが実際の差は20万円なので、この車は微妙ではありますが、お得の方に針がやや振れていると言えるのです。でも希望を言えば15万円の差にしてくれたら、もっとお得感が増しますよね。
極端に走行距離が少ない場合もお得なのか
たまに年式は古いのだが、走行距離だけ非常に少ない中古車を見る事があります。この場合、おもに二通りの状態が考えられます。
A) とにかく乗る機会が少なく、乗っても長距離は走らない。
B) 何らかの事情で乗られなくなり、長い間眠っていた。
この二通りです。ここで問題になるのは、B)の 何らかの事情で乗られなくなり、長い間眠っていた。つまり動かさなかった車です。何らかの事情は関係ありません。
人間でも、長い間じっと動かずにいて急に動くと、怪我のもとになります。運動選手などは、念入りに準備運動をしています。車も同じで、長い間動かすことの無かった車は、金属同士が触れ合う部分の潤滑が十分ではありません。エンジン、ミッション、デフ、等いっぱいあります。
この状態で、急に動かすと致命的な故障に繋がります。こういう状態だった車は要注意です。必ずどういう状態で、走行距離が少ないのかをお店の方に確かめておきましょう。整備手帳があればそれも見ておきましょう。
お店の方に聞いてもわからないこともあるでしょう、オークションで仕入れたり、業者間取引だったりした場合は、分からないのが普通です。その場合は納車後の点検を覚悟しておいてください。
その外、保管場所の状態によって、錆が発生する事があります。よく発生するのがマフラーです。
外気温との差で水滴が発生するのです。動かしていれば、問題なく溜まった水滴をとばしてすぐ乾かすのですが、放置してある車ではなかなか乾かず、結果錆が発生し、穴があいて暴走族なみの音が発生します。信号待ちで止まろうものなら、耐えがたい視線に囲まれることになります。
走行中にこの状態になろうものなら、最悪のドライブになります。もっとひどい時はマフラーの落下もありえます。
極端に少ない走行距離車には、こういうリスクが潜んでいるという事を忘れないでください。
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極端に少ない車に乗ることになった場合の対策
縁あってこの様な走行距離が少ない中古車に乗ることになった場合、まず中古車専門店の点検に任せるようなことはせず、納車後直ぐそのままディーラーで12ヶ月点検を行ってください。その時、長い間動かしていないことを伝えておきましょう。そうすればミッションオイルなど必要なオイル交換をしてくれるはずです。
点検後も、すぐ高速道路で長距離ドライブに出掛けないように。一週間は慣らし運転を行って下さい。
本当はここまでしなくても、ほとんどは大丈夫なはずですが、万一のリスクが大きすぎます。リスクを考えると、ディーラー点検なんか安いと言えます。
車の状態と走行距離が合わない
距離メーターと、車の状態が合わないような気がする。つまり、走行距離のわりにエンジンルームの汚れが酷い、などがあった場合、メーターを疑う必要があります。
メーター改ざんには2種類あります。メーターに直接手を加えて改ざんする方法とメーターそのものを交換する方法の2種類です。
故障などでメーターを交換した場合、距離は0になります。しかしディーラーなどは整備手帳に交換時の距離が記載されますし、交換したというステッカーを貼られます。これはディーラーのデータ情報として保存されます。
しかし交換を自分でやった場合、確認の使用がありません。
その外メーターに直接手を加えて改ざんする方法としては、機械式メーターなどはドライバー1本で改ざんできますし、デジタルメーターも改ざんソフトがあるようです。
しかしこの問題には中古車業界はかなりの力を注いでいて、検査書にも現在の走行距離だけでなく、前回の車検時の走行距離も記載されることになりました。このため現在このメーター改ざん問題は、ほぼ解決されつつあります。やっとここまで来たという感じです。
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走行距離の少ない車は得かについての結論
② 極端に少ない車は、どうして少ないのか確認する必要がある。
③ 保管状況により、あとの点検を考慮する必要がある。下回りなどの錆びにも注意する。
以上のことに気を付けていれば、お得と言えます。走行距離は少ないに越したことないのですから。
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