【最終更新日】2017/08/21

経済的な面から長いスパンで中古車選びを考えた時に一番お得な買い方は

お得な中古車選びというのは、誰でも思う一番の関心ごとの一つでしょう.

実はこれは誠に漠然とした問で、車個々においても人個々においても色々考えられるのですが、今回はちょっと長いスパンで、それも10年ぐらいで、さらに好みを棚上げして経済を優先するという、人によっては受け入れがたい条件で考えていきます。

なぜこのような条件を付けたかというと、得という事を一般化したかった為です。これに成功すると、あとは各々が自分の条件を足して考えていけば、自然とお得な買い方にたどり着くのではないかという期待を抱いた為なのです。

さてうまくいくか、今のところ先は見えていません。


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まず10年で見た時に一番得な買い方

まず10年というスパンで考えます。10年という年月は、車の寿命として一つの区切りかなと思うためです。もちろんそれ以上乗ることも十分可能ではありますが、一般的な区切りと考えて下さい。十年持たないという方もおありでしょうが、そういう方は、あとで条件を変更して考える事にしますので、今は取り敢えずこの条件で行きます。

一番安上がりなのは、この十年を一台で過ごす事です。車の種類や値段は問いません。取り敢えず乗り換えない事です。乗り換えられた場合、その分余分な経費を払っているという事です。

そのためには条件があります。十年故障しない車を手に入れる事です。故障ほど無駄な事はありません、これは不必要な経費の部類にはいります。そうするとおのずと決まってきます。

新車にするか、未使用車にするか、年式の新しい走行の少ない中古車にするか、この三つです。これらを選ばれると、メンテナンス次第でしょうが、十年乗ることも可能でしょう。

逆に損な買い方

先にお得な買い方を述べましたが、それを基準に考えると、逆に損な買い方の例としては、高級車が安く買えると言って低年式の車を買う事です。

低年式車だと勿論十年乗ることは困難ですし、5年落ち5万㎞走行の車だと、10年乗ると最後は15年落ち15万㎞となり、乗るためにはかなりの整備と修理にもお金を掛けなくてはなりません。予想しない修理にも対応しなければいけないこともあるでしょう。

修理や古さが嫌なら乗り換える必要が生じ、また余分な費用が掛かります。1回ではなく2回ならさらに増えていきます。

乗り換えても損にならない条件

先程、乗り換えるのは損だとか書きましたが、実は乗り換えても損にならない条件というのも存在します。それは年式に応じた値段の車を買う事です。わかりやすく言うと、新車時200万円の車なら、10年で乗り換えると考えると1年では20万円の負担となるので、5年落ちなら100万円までで買うことです。それを5年間乗れば負担は同じになります。現実的には整備費の事を考えて、もう少し安く買われることをお勧めしますが。

計算としては

新車価格 ×{1-(経過年数/10)} 

以下の値段の中古車を買うという事です。この時の価格は出来たら諸経費込みの価格にすればより正確になります。

 

新車価格220万円の車で3年落ちなら、220万円 ×{1-(3 ⁄10 )}=154万円154万円以下の車にしてそしてそれを7年間乗るという事です。そうすれば年間の負担はおなじになります。

これは減価償却の考え方と同じで、何年で償却するのかということを最初に考えるのです。長くすればするほど得になります、つまり元を取るということです。でも車は現実として10年が良いとこでしょう。

乗り換え時の問題点

乗り換え時の問題点について考えます。さきに3年落ち154万円の車を買いました、そして7年経ったとき、乗り換えがせまってきます。本来なら220万円の車で10年という計画を立てたのですから、のこり3年間は 220万円-154万円 の66万円の車で過ごせば無事計画通りとなるはずです。

ところが、そんな安くて不安が残る車は嫌だとなったとき問題が発生します。また同じような150万円のくるまを買った場合、10年という期間に支払った車両金額は304万円となり、1年間償却金額は30.4万円、当初予定の22万円から比べると10.4万円高くなります。これを解消するためには、次の10年を償却期間に繰り込まなければいけません。つまり20年の期間で考える必要が出てきます。

でも別にそれでもかまわないのです。単純にこれを繰り返すと考えると、220万円の新車10年償却と154万円の中古車7年償却、分かりやすくするため10と7の最小公倍数70年間で考えると、220万円×7台=1540万円、かたや154万円×10台=1540万円となり全く同じになるのです。

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お得な買い方とは

車の買い替えはややこしいし計算が難しいと思われたでしょうが、要は車両の1年間の償却金額を意識することで、それさえ気を付けていれば、どの車を買うかはあなたの自由裁量です。その為に先の計算式を利用してみてはいかがでしょう。

これがお得な買い方の一般化です。でも特殊業もあるのです。車屋さんで車に全くこだわらない人だけに出来ることですが、わたしもその内の一人で、常に検査が1年以上残っている査定値がほとんど付かない車を乗り継ぐことです。検査が近付くと仕入れにそろそろ愛車を用意してくれるように頼みます。そうするとそのうち連絡が入ります。

こうやって乗り継いできたため、自分の車を検査に出したことはほとんどありません。車両にかけた金額は、年間2万円~10万円だけです。車種も古いマークⅡから軽自動車まで様々で、スクラップに近い古い車を乗り継ぎましたが、ある程度自分で整備しただけでちゃんと乗れたのは、運が良かっただけなのか。

 

これは究極ともいえるお得な乗り方ですが、車というものにまったく思い入れがなく、ただの便利な道具と捉えられる人なら、これに近い買い方をすることもできるはずです。でもそんな人いないか・・。

【特集】損しない中古車選び!初めてでも分かるノウハウ集



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