【最終更新日】2017/07/16

中古車の予算の決め方。年収から逆算した目安の出し方を解説

希望の中古車があるのだけど、自分の年収で買ってもいいのだろうか、どの位まで予算を立てることが妥当なのか、そんな悩みと、疑問をお持ちの方が意外と多いようですね。

ネット上では年収の半分が目安だとか、いや4分の1が妥当だとか、色んな意見があるようですが、どれも納得できるものではありません。

もっともらしく書かれていますが、どれも金融屋さんがお金を貸すとき、大体年収のどこまでだったら、返せるかという、個人個人を無視して、ざっくり分岐点を分けた判断のように見えます。

はっきり言います。どこまで車につぎ込めるのかは、個々人によって違います。人によって違うこの問題に、一つの答えを出そうというのが、今回の目的です。


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最初に車に掛けられるお金を算出

まずはご自身が生活されるうえで必要な金額を出して頂きたいのです。

ほとんどの方は今実感としてギリギリで生活していると感じておられるでしょうね、でも本当にそうでしょうか、私の経験上、お金の使い方はライフスタイルの違いによるもので、実感はまったくもって主観的な物です。そのため実際のお金の多少と連動しないことがままあります。

例えば、20万円の商品を買って満足を覚えたときと、40万円の商品を買って満足を覚えたとき、実感としては同じです。違いは、自分は20万円もしくは40万円の商品を買ったということに、どう価値基準を置くかということです。ここで忘れないで頂きたいのは、両方とも満足したという実感は同じという事です。

作家の三島由紀夫は、食べたものを値段で判断していたそうです。今日食べた寿司は昨日食べたものより2万円高かった、それだけ今日の寿司は旨かったという風に、満足感を金額で判断していたそうです。

我々も大なり小なりその傾向を持っています。というよりほとんどがそうではないかと思う時があります。ブランドというものはすべからく、そういう風なものを含んでいます。

ライフスタイルというものはそういうものの集まりです。経験上年収1.000万円の生活も500万円の生活も実感としては殆ど差はありません。今なんか生活費としては家賃が要らなくなったため200万円程度で済んでいますが、むしろ実感としては上の様な気がします。

以上の事を踏まえて、ご自身が必要とされる生活費を、算出してみてください。

車を手に入れた時にひつようとなる維持費

これはシミュレーションです。それだけに具体的な金額を示す必要があります。

車を維持するためには以下の様なものが必要です。思いつくままに書き出します。

  • 自動車税
  • 任意保険
  • 重量税
  • 自賠責保険
  • ガソリン代
  • 点検費(オイル交換等)
  • 検査費用
  • 駐車場代

これら以外に、金額が大きい消耗品にタイヤがあります。どうしても前輪の方が減りが早く、タイヤのローテーションをしておかないと、前後2本づつの交換となって、4本揃っていないタイヤは車によっては見栄えが悪くなります。

思い出しました、タイヤについてですがチョット不満があります。この機会に言わせてください、カーショップなどタイヤを安く売りだしていますが、実際に付け替えようとすれば、なにか色んな手数料を付けてきます。

なんとかなりませんかね。一つ一つの手数料を見てみるとそう不当なものではありませんが、タイヤを買うという事はタイヤを付け替えるという事で同意語です。それを見た目にはタイヤを安く売っているように見せて、いざ交換という時に様々な費用を上乗せするというのは、どうも納得いきません。それも2本だけと言ったら、これは4本セットの値段で、2本だと高くなりますと言われた時にはチョット切れかけました、まあそこは大人ですから、ふ~ん、と流しましたが、その後別のお店に行き無事タイヤ交換を済ませましたが、そこではタイヤ代以外の料金を一切請求されませんでした。

聞くと、うちはタイヤ専門店なので、タイヤを売るという事は、タイヤを付け替えて仕事が完了ということなので、余分な費用は一切要りませんと答えが返って来て、感動しました、ちなみにタイヤは前のお店とまったく同じもので、むしろ表示値段は少し高かったのですが、トータルではかなり安くなったのが驚きで、それ以来タイヤはそこでと決めています。

申し訳ありません、かなり脱線してしまいました。これにはどうも納得いかなかったもので、熱くなってしまいました。文をもどします。

あなたの希望する車の費用を、1年あたりに修正して維持費を計算して下さい。一般に駐車場代金を別にすれば、軽自動車で大体24万円~、小型車・普通車では36万円~というとこでしょうか。

この金額も、ある程度正確に算出する必要があります。

車に回せる金額を正確に出してみると

これまで算出してきた金額を、次の計算式に当てはめて下さい。

あなたの手取り年収 ― 必要とする生活費 ― 車の維持費 = 車購入費


あなたの手取り年収 ― 必要とする生活費 ― 車の維持費 = 年間車購入費
  ( 450万円 )       ( 350万円 )    ( 40万円 ) ( 60万円 )

この場合車購入に回せる金額は60万円となります。このまま60万円の車を買っても良いですし、その金額をローン支払いに回すと、回数によりますが、もう少し高い車を手に入れる事が出来ます。

この計算をいい加減に行うと、後々こんなはずじゃなかった、ということになり兼ねません、その為にも見落としが無いように、最初の計算をしっかり行う事が重要です。それだけでなく、この計算の過程で、車を持つという事はどういう事なのかを、実感できると思います。このことが一番重要で、このためにシミュレーションを行っていると言ってもいいくらいです。

何も考えず、ただドライブの楽しさだけに囚われていますと、やがて現実が追っかけてきて、最後そのお車自体を手放さざるを得なくなることも、ありうることです。

くれぐれも年収の半分などという乱暴な意見に惑わさられる事の無いように、慎重に車選びを行ってください。

【特集】損しない中古車選び!初めてでも分かるノウハウ集



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