スバルの大型SUV、トライベッカが名前を変えて新型へと切り替わるようです。
5m以上の巨大なボディで、ライバルはトヨタ・ランドクルーザー。今回は新型トライベッカの詳細と、ランドクルーザーとの比較を行いたいと思います。
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スバル・トライベッカについて
スバル・トライベッカについて詳しくない方もいらっしゃるかと思います。それもそのはず、トライベッカはスバルが北米向けに製造・販売を行っていた大型のクロスオーバーSUVです。
全長4,822mm×全幅1,878mm×全高1,686mmの巨体なボディは、トヨタ・ランドクルーザーを彷彿とさせます。(それでも、ランクルはトライベッカよりも一回りデカいのですが)
販売期間は2005年から2014年。本来はB9トライベッカという名称で販売されていましたが、アルファベットと数字が煩わしかったのか、いつの間にか改名されていました。
トライベッカは元々、日本での販売も予定されていたそうですが、当時は円安で採算が合わないことと、すでに開拓されたSUV市場で新たなユーザーを取り込むことが困難とされ、日本での発売は見送り。事実上。凍結となりました。
2010年以降のクロスオーバーSUV人気については言うまでもないですが、2000年代はそれほどでもなかったんですかね。ボディサイズ的にも、日本での使い勝手が悪いのは間違いありません。
マイナーチェンジ以前のトライベッカは、スプレッド・ウィングスグリルを採用、丸みを帯びたスタイリングです。
なんだか、失敗したポルシェのSUV感がものすごいですが。
スバルの軽自動車、R2もこのようなフロントフェイスで、まさにでっかいR2。残念ながら人気はいまいちだったようで、2年後にはエクステリアを一新したビッグマイナーチェンジを行っています。
うん、こっちのトライベッカはものすごくスバル。スポーティーでカッコいいですね。
車両重量は1,925kgと重量級。その重たいボディを動かす心臓は、EZ30型3リッター水平対向6気筒エンジンです。最大出力は250馬力と少し非力な印象を持ちますが、パワーがないと北米で散々言われたのか、こちらもエクステリアと同様、マイナーチェンジで排気量を3.6リッターに拡大しています。駆動方式はもちろん、スバルお得意のフルタイム4WDです。
9年もの期間、スバルの大型SUVとして頑張っていたトライベッカですが、その努力も虚しく、一代限りで生産終了しました。
しかし、その後スバルは大型SUVのコンセプトモデルを発表。トライベッカの意思を引き継ぎ、名前を変えて北米市場に新たに投入される模様です。
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新型トライベッカの名称はアセント
マイナーチェンジ前がなにかと残念で、マイナーチェンジ後の奮闘虚しく生産終了となったトライベッカ。その後継として北米市場にどっしりと構えようとしているのが、スバル・アセントです。
アセントはスバル史上、最も大きなクロスオーバーSUVとなります。
そのスタイリングは非常にゴツくてダイナミック。スバルのデザインテーマ「ダイナミック・ソリッド」を採用しています。まさに漢らしいSUVの誕生です。
プラットフォームは「SGP(スバル・グローバルプラットフォーム)」、ボディサイズは全長5,050mm×全幅1,990mm×全高1,840mmと超巨体。ゆとりのある車内空間を実現しています。
確実に2,000kgを超えてくるであろうボディを動かすエンジンは、3.6リッター水平対向6気筒ターボエンジンの搭載が噂されています。とんでもないトルクに期待できそうです。
トヨタ・ランドクルーザーとアセントを比較
さて、これだけの大型クロスオーバーSUVが発売されるとなると、比較対象に挙がってくるのは、もはや定番のトヨタ・ランドクルーザーです。
現行ランドクルーザー、通称ランクル200のボディサイズは全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,870mmです。なんと、アセントはあのランドクルーザーよりも巨体なんですね。なんといっても、5m超えの全長ですから。
全幅と全高は大差ないのですが、これはランドクルーザーの驚異的なライバルが君臨しましたね。何より、アセントは新しいプラットフォームと新しいエンジン、新しいエクステリア・インテリアとまさに贅沢の極み。
北米でのスバルは非常に勢いがありますから、この流れに乗じてランドクルーザーのシェアを奪いにきているわけです。
対して、現行ランドクルーザーは発売から既に10年と、車業界ではもうおじいちゃんです。ですが、ランドクルーザーには60年近くに渡り積み上げてきた「トヨタ・ランドクルーザー」という最強のブランドがあります。
考えてみてください。世界有数の超巨大企業トヨタが製造し、安心、安全、高い走破性で長い年月の間、たった一度もユーザーを裏切ることのなかったランドクルーザー。まさに最強。
しかし、スバルもこれだけ良い車を作り上げているのですから、少なくともランドクルーザーの購入を検討していたユーザーの何割かをアセントで奪うことはできるでしょう。それだけでも必要十分以上の成果です。
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アセントの日本市場投入の可能性
さて、北米市場での戦いはともかく、皆さんが気になるのは、アセントが日本で発売されるのかどうかですよね。正直、非常に厳しいとは思いますが、ゼロではありません。
SUV人気が後押しして、国内メーカーの大型SUVが大ヒットとなれば可能性はあります。しかし、可能性として最も高いのは、マツダが北米市場向けのCX-9の投入は見送り、日本向けにCX-8を発売するように、スバルもアセントの投入はせず、フォレスターをベースに開発したSUVを投入するパターン。
これが一番現実的ではないでしょうか。
もっとも、そもそも日本にはフォレスターで十分という判断が下る可能性もありますけど。ランドクルーザーとの対決然り、日本市場での動向然り、アセントにはまだ目が離せませんね。
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