日産エクストレイルが新型にフルモデルチェンジ!価格発売日最新情報
日産を代表するミドルサイズSUV、エクストレイル。カッコいい外観と使い勝手の良さ、安価な車両価格の3拍子で、世界中で人気のクロスオーバーSUVです。
今回はそんなエクストレイルの歴史を振り返りつつ、新型モデルとなる4代目エクストレイルの情報もお届けします。
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日産の売れ筋SUV、エクストレイルの歴史を振り返る
今でさえ、エクストレイルと言えばスタイリッシュなクロスオーバーSUVのイメージがありますが、実は2代目エクストレイルまでは、武骨なオフロードSUVのイメージが強かったのはご存知でしょうか。もちろん、ランドクルーザーやジムニーのような本格クロスカントリー車ではありませんでしたが、その佇まいはまさにオフロード車だったのです。
初代・T30型
引用元:車選び.com
初代エクストレイル、T30型は2000年に発売されました。その当時、現在のような世界的流行でこそないものの、クロスオーバーSUVの人気は高まっていました。
トヨタ・ハリアーやスバル・フォレスターなんかが猛威を奮っていた時代ですね。昨今のように、クロスオーバーSUVだらけではなかったので、人気が一極集中しやすかったのでしょう。SUVっぽい車は当時もたくさんありましたが。
ハリアーなんかは当時も、今と変わらずオンロード重視のクロスオーバーSUVでしたが、エクストレイルはオフロードを重視したクロスオーバーSUVとして発売されました。泥臭いとまでは言いませんが、なかなかにクロカンチックな外観で、初代エクストレイルは人気を博しました。
2.0L直列4気筒エンジンと、2.0L直列4気筒ターボエンジンの2種類を設定。2.0L直列4気筒ターボエンジンは、シルビアにも搭載されていたSR20DETの改良版(SR20VET)です。いわゆる可変バルブ機構が追加されたエンジンですね。SRエンジンの中で最強の280PSを誇るエンジンですが、搭載車種は初代エクストレイルのみでした。
7年間の販売期間を経て、初代エクストレイルは2代目・T31型へとフルモデルチェンジを行います。
2代目・T31型
2代目エクストレイル、T31型は見たことがある人も多いのではないでしょうか。大ヒットした初代・T30型のキープコンセプトで、2007年に発売。オフロードとオンロード、ちょうど半々といった感じの正統派クロスオーバーSUVです。
これと言って大きな特徴はありませんが、初代エクストレイルの欠点やイマイチだったところを徹底的に改善。かゆいところに手が届くモデルとなっています。また、アウトドアユーザーにはありがたい標準装備が満載という魅力もあります。
例えば、防水シート。2代目エクストレイルの防水シートは、そこら辺の車に採用されているものや後付け防水シートとはワケが違います。その防水性は、なんとダイビングスーツと同等。透湿性もあるので、汗などのムレも解消してくれる優れものです。
また、天井やフロア、ラゲッジルームまでもが防水加工されていて、一切手抜きがありません。特に、ラゲッジルームは超広いうえに、ラゲッジアンダースペースも備えています。とにかく積載性が高いのです。
さらには、ワンアクションでステアリングが跳ね上がる、ポップアップステアリングもアウトドアユーザーには大好評だったそうです。後席をたたむことでフルフラットな空間を実現。車中泊ユーザーには今でも人気があるそうですよ。
3代目・T32型
引用元:沖縄レンタカー たびんふぉ
エクストレイルのイメージがガラリと変わったのは、3代目・T32型からです。これまでのクロカンチックな泥臭いSUVから、スタイリッシュさの強い現代風のクロスオーバーSUVへの方向転換。
これには賛否両論ありましたが、現在では多くのユーザーに支持され、高い人気を誇っています。ただし、従来のエクストレイルとしての魅力の多くを損なっていて、個人的には、エクストレイルとは別のクロスオーバーSUVだな、という印象を受けました。
これまでのカクカクしたボディではなく、丸みを帯びたボディを採用。これが最もイメチェンした部分かもしれません。フロントマスクも大きくイメチェン。ヘッドライトとフロントグリルが連続したスマートフェイスになりました。2代目・T31型後期モデルにも採用されていた「Vモーショングリル」は引き続き採用。ただし、2代目・T31型後期モデルよりも存在感と動きのある、まさにV「モーション」なグリルとなっています。
ちなみに3代目エクストレイルも、マイナーチェンジによってほんの少しですが、2代目T31型のようなタフさが追加されています。ヘッドライト内部のデザインやさらに巨大化したVモーショングリルから、力強さがヒシヒシと伝わってきますね。
3代目エクストレイル独自の特徴としては、技術の日産らしい先進装備の数々とハイブリッドモデル、3列シートモデルの設定が挙げられます。インテリジェントキーやパワーテールゲート、エマージェンシーブレーキにアラウンドビューモニターなど、日産を代表するたくさんの技術が、3代目エクストレイルには積極的に採用されています。
また、環境意識の高いユーザーや経済的な車に乗りたいユーザーにはハイブリッドモデル、大家族のユーザーには3列シートモデルでアピール。これまでのエクストレイルよりも幅広いユーザーが満足できるクロスオーバーSUVへと、大きく進化を遂げました。2代目・T31型とはまた違う意味で、かゆいところに手の届くモデルとなっています。
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4代目エクストレイルはどんな進化を遂げる?
引用元:goo 自動車&バイク
3代目・T32型で大きな変革期を迎えたエクストレイル。発売から5年が経ち、これまでとは大きく異なる姿ではありますが、多くのユーザーに受け入れられています。2017年にビッグマイナーチェンジも終え、残すは4代目へのフルモデルチェンジのみとなりました。
4代目エクストレイルはどのような進化を遂げるのでしょうか。
外観に関しては、3代目・T32型のキープコンセプト。カクカクしたボディではなく、丸みを帯びたボディで登場することは間違いありません。T31型以前のエクストレイルが好きだった人は残念でしょう。しかし、これが現在のクロスオーバーSUVのトレンドですし、このボディが2代も続けば、もはやこれがエクストレイルの新たなブランドとなります。
フロントマスクに関しても、3代目・T32型のキープコンセプトで大きくは変わりません。ただし、Vモーショングリルに関しては話が別です。2017年の頭に、日産は「Vモーション 2.0コンセプト」を初公開しました。
Vモーション 2.0コンセプトは日産の将来的なビジョンを示したコンセプトモデル。ボディタイプはセダンですが、Vモーション 2.0コンセプトは今後の日産車の方向性とも言える存在です。そのため、4代目エクストレイルにもVモーション 2.0コンセプトのデザインが反映される可能性は高いです。
Vモーション 2.0コンセプトのフロントマスクの特徴は、Vを模した攻撃的なヘッドライトと、フロントマスクの大半を占める大迫力のVモーショングリル。この次世代のVモーショングリルが4代目エクストレイルに採用される可能性は十分にあります。
なぜなら、エクストレイルは2代目・T31型以降、マイナーチェンジやフルモデルチェンジを行う度にフロントグリルが大きくなっているからです。グリルを巨大化することで、4代目エクストレイルはモデルチェンジ毎に失いつつあった、SUV本来の力強さを取り戻すことができるでしょう。
次に、4代目エクストレイルの目玉となるパワートレイン。最も有力なのは、ノートに続き、セレナにも新たに採用されることが決まったe-POWERです。e-POWERはエンジンの回転により得たエネルギーで、モーターを駆動させる日産独自のハイブリッドシステム(EV)のこと。4代目エクストレイルには、セレナのe-POWERと同様のものが搭載されることになります。
また、3代目・T32と同様のハイブリッドモデルも、引き続き設定される見込みです。販売当初はこれまで通り、ガソリンモデルも用意されるかもしれません。しかし、日産は以前から自動車の電動化を推し進めているので、最終的にガソリンエンジンモデルが廃止されることは明らかです。悲しいですが、これも時代の流れ。受け入れるしかないんでしょうね。
続いて、4代目エクストレイルのスペックをチェックしましょう。
新型エクストレイルのスペック(主要諸元)
全長×全幅×全高(mm) | 4,640×1,830×1,710 |
車両重量(kg) | 1,600 |
ホイールベース(mm) | 2,705 |
エンジン詳細(cc) | 1.2L水冷直列3気筒エンジン |
エンジン最高出力[kW(ps)/rpm]※ | 62(84)/6,000 |
エンジン最大トルク[Nm(kgm)/rpm]※ | 103(10.5)/3,200-5,200 |
モーター最高出力[kW(ps)] | 100(136) |
トランスミッション | — |
JC08モード燃費(km/l) | 28.0km/L |
価格 | 約270万円 |
※1ps=0.736kW 1.359
※1kgm=9.807Nm 0.102
まずは、4代目エクストレイルのボディサイズについて。3代目・T32型の時点でミドルサイズSUVとしてはそれなりの大きさを誇るエクストレイル。4代目エクストレイルのボディサイズは3代目・T32型とほぼ変わりない数値になるでしょう。
そのため、車両重量もほぼ据え置きとなりますが、e-POWERのみ車両重量は100kg前後増加することになります。大容量のバッテリーと高出力のモーターを搭載する必要があるので、この点は仕方ありません。
3代目・T32型はルノーと共同開発したプラットフォームを用いて設計・開発されています。4代目エクストレイルのプラットフォームに関しては未だ不明ですが、変更がない場合、ホイールベースはおそらく3代目・T32型と同等です。とは言え、十中八九プラットフォームは刷新されることになると思いますけどね。
4代目のパワートレインと燃費
4代目エクストレイルの目玉となるパワートレインは、e-POWERです。4代目エクストレイルのe-POWERに搭載されるエンジンは1.2L直列3気筒エンジン。最高出力は84PS、最大トルクは10.5kgmと非力なエンジンですが、e-POWERはこのエンジンを発電に用いるだけなので、パワーは関係ありません。
この1.2L直列3気筒エンジンで発電したエネルギーで、高出力モーターを駆動します。モーターの最高出力は136PSと少し控えめな数値ですが、最大トルクは32.6kgmと十分。モーターはエンジンと異なり、アクセルオンで瞬時に最大トルクを発生します。そのため、最高出力が低くてもパワー不足を感じることなく、快適なドライビングが楽しめるはずです。
エンジンは発電用なので、トランスミッションはありません。セレナよりも車両重量の軽いエクストレイルは、JC08モード燃費が向上する可能性が高いです。その数値は28.0km/Lと、不満を感じることのない実燃費を達成してくれるでしょう。
価格情報
4代目エクストレイル e-POWERの車両価格は、約270万円前後だと予想します。e-POWERは、同じ装備のグレードと比べ、その差は約30~40万円であることが多いです。それを考慮すると、4代目エクストレイルの車両価格はこのくらいになるかと思います。
4代目エクストレイルの発売時期
エクストレイルのモデルサイクルは7~8年です。3代目・T32型もこのモデルサイクルに従うとすれば、4代目エクストレイルの発売時期は2020年になるでしょう。
ただし、近年は自動車の進化のスピードが凄まじく、また、クロスオーバーSUVが世界的に人気という事情もあるので、一概に言うことはできません。私の個人的な予想では、4代目エクストレイルは2019年の発売を目指して、開発が進められているのではないかな、と思っています。
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最後に
日産の世界戦略車であるエクストレイル。3代目・T32型で大きなイメチェンを図っても、その人気が衰えることはありませんでした。日産を代表するクロスオーバーSUVとして、4代目エクストレイルでは世界中が唸るほどの進化に期待したいですね。
先進・安全装備満載だけど安価で、ドライブが楽しくお出かけしたくなる車。今のところ、3代目T32型のイメージはこんな感じです。このイメージを保ったまま、4代目エクストレイルにバトンタッチしてほしいところです。
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