【最終更新日】2018/03/05

日産新型ノートハイブリッドe-POWER情報と日産ハイブリッドのおもしろ歴史

日産の新型ノートが熱い!

ノートは今回のビッグマイナーチェンジでハイブリッド化されました。しかも名前がノートe-POWER!エレクトリックパワーと言う意味でしょう。正確に言うと現行の2代目ノートにハイブリッド仕様車が追加されたことになるのですが、一体どんな車に仕上がっているのでしょうか?新型日産ノートに迫ります。

画像出典:http://www2.nissan.co.jp/NOTE/exterior.html


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先を見る日産が遂に投入した激戦エリア、Bセグメント!!

今、日産が熱いです!!ここ数年、トヨタやホンダの派手なハイブリッド戦略に隠れ、影でなにやらコソコソと新世代カー作りをしていた日産でしたが、いよいよ動き出します。

近年少しづつハイブリッド車のラインナップを増やしてきた日産。今回ぶっ込んだはなんと超激戦区であるBセグメント!なにせ日産はこのクラスのハイブリッドの実績が無い上に、世界的戦略車である日産の大事な孝行息子「ノート」にハイブリッドの冠を授けようというのだからさぁ大変!もう開発陣、販売陣共に常軌を逸したプレッシャーが掛かっていたことでしょう。

 

なんてったってこのBセグメント、ビッツやフィット、乗りまくってるデミオ、売れ筋VWコンパクト勢、それに王者トヨタ・アクアなど超強いライバル達がひしめき合い、さらにこのクラスを買うユーザーは鬼の形相で電卓叩きまくってイニシャルコスト&ランニングコストを合わせた車にかかるトータルコストに命賭けてますから、そんなところへこのノート。かなりの白熱戦となりました。

トヨタアクア、マイナーチェンジ後のトータルコスト評価は?

すでにアクアやプリウスでたっぷりのユーザーテストをしながら十分な経験と実績を積み、さらに新型ハイブリッドSUVであるC‐HRを展開する王者トヨタ、それに追いつけ追い越せとずっとタメセン張ってきたホンダ。果たして日産はどこまで検討できるのか見ものでしたが、ノートe-POWERは爆発的人気で飛ぶように売れました。

トヨタ・C-HRの発売日迫る!新型ハイブリッドSUVの実力は?

 

実はず~っとデータを収集してた日産勢

nissan-leaf

ハイブリッド=日産という図式を思い浮かべる人がいないと言える中、日産はハイブリッド苦手なんじゃないか?とあなたも思っていたかもしれません。

確かにエクストレイルやスカイラインなどもハイブリッド仕様車としてありますが、存在感としてはホントに地味です。

 

ところが日産は何年も前から「リーフ」を作り、たくさん販売してきたんですね~。このリーフから得られた電気自動車を取り巻くユーザーデータが日産の持つカード、つまり切り札となったのです。

早くから普通に使える電気自動車を現実的な価格で提供し、着々と独自路線を進んできた日産の次の矢がハイブリッドノートという訳です。

 

「やっちゃえ日産!」こちらは電気モーターの特徴である0加速からの最大トルク発揮という特性を生かして日産リーフで走り屋界の名車と言われる180SXを加速で負かそうという日産公式!の動画です。やっちゃえって自社の車やっちゃったらダメでしょう、日産さん。笑 180が可哀想…。

日産リーフが新型にフルモデルチェンジ!発売日スペック価格情報

 

新型ノートハイブリッドのメカは?

新しくノートに搭載されるハイブリッドシステムはまだ、これまで日産が採用していたコストの掛かる1モーター2クラッチ方式ではなく、世界的なダウンサイジングの流れを組みシンプルな1.2L直列3気筒エンジン、それにスーパーチャージャーと組み合わせた新機構ハイブリッドを組み込む方式と言われていました。
※スーパーチャージャー。略してスーチャーなんて言ったりもしますが、ターボ全盛の最近の日本ではあまり馴染みのないこのスーパーチャージャー、実は今でも欧州勢のクルマたちにとってはおなじみのメカです。スーパーチャージャーはターボ違い0加速から過給器の恩恵を受けることができるので、効率よく発進することができエンジン回転もスムーズに上昇し、ターボよりも乗りやすいと言われています。これもルノーと提携を組む日産らしいですよね。ちなみにドッカンターボ喜ぶなんて日本人ぐらいじゃないでしょうか?

 

ところが新型ノートハイブリッドの1.2リッターエンジンは走行には加わりません。あくまで発電用として存在します。これは今の技術ではリチウムイオンバッテリーが大変高価なので必要な電力をその都度エンジンで発電して補うという設計思想だからです。これをシリーズハイブリッド方式と呼びます。

シリーズハイブリッドはほぼEVのような走行フィールですが、あくまで車に補給するのは従来通りのガソリンなのでインフラ的に安心ですね。また、新型ノートのe-POWERはワンペダルドライブというハイブリッドカーの強い回生ブレーキの力を使ったアクセルのみで加速減速を行う次世代運転が楽しめるのも大きな特徴です。

また、十分なパワーを確保しながらJC08モード燃費も34㎞/L前後なので、これは素晴らしいハイブリッドカーがまた日本に増えることになりました。

【特集】ハイブリッドカー大集合!仕組み解説&面白車ランキング

因みに、37.2㎞/Lという高燃費を叩き出すグレードは最廉価モデルの「S」であり、エアコンすらつかないスパルタンモデルです(笑)。燃費数字を伸ばしたいのは分かりますけれども…。

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新型ノートハイブリッドの価格は?

ノートハイブリッドの価格は190~240万円程度になる模様です。ライバルアクアやフィットハイブリッドに真っ向勝負な価格設定ですね。ハイブリッドですから当然補助金も出ますよ!

 

ノートハイブリッドの発売日は?

nissan-note-interior

新型ノートの発売日は2016年11月でした。

このクラスのコンパクトカーでコケるとメーカーとしては大打撃なので、ものすごいCM流すのがお決まりなのですが、ノートも例に漏れずCM攻勢が凄いです。

まぁシンプルでクール、そしてインテリな現行ノートのイメージにハイブリッドはピッタリですから、先代の初代ノートとくらべて今まであまり特徴の無かった2代目がピックアップされるの当然のことといえるでしょう。

 

実は私、初代ノートが愛車だったことがありました。なかなか使いやすい、というかそれが1番良いところで、普通に見ると没個性シンプルコンパクトカーでしたが、車としての信念は伝わってくる、視線を世界に向けた小型車でした。

2代目ノートは初代のよりも高級路線に走ったためイメージ戦略的には滅茶苦茶でした。元々ノートなんて車はグレードは1つで十分ですよ。エンジンもミッションもみんな統一が1番、内装も樹脂むき出しでOK!欧州車のような割りきったシンプルさがこの車の良さです。だから初代は車理念がクールでカッコ良かったのに・・・。

しかしここへ来てノートハイブリッドの登場!!今までライバルと比較してセールスポイントが無く、「日産好き」しか買わなかった2代目ノート。鍼治療で起死回生ですな!!

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思えば日産のハイブリッドは散々だったが…一気に逆転か

nissan-tino

昔、日産はハイブリッド開発に取り組んでいた時期がありました。今から15~6年ほど前でしょうか?そこに「ティーノハイブリッド」がありました。

 

私も大学の講義で日産の技術者と関わる機会があり、そのときに試作中のティーノハイブリッドのエンジンルームを見せてもらいました。

ずっと普通のエンジンしか見てこなかった自分にとって、ティーノハイブリッドのエンジンルームは所狭しとぎっしりメカが詰まり配線だらけでまるで何かの工場のようで、触ったら感電死するポイントばかりで恐ろしかった記憶があります。

トヨタがプリウスで販売攻勢をかける中、日産ティーノハイブリッドはツラが恐ろしくブサイクだったことは置いといても、燃費も大したこと無く度重なるトラブルでわずか100台しか販売されず、そのまま生産中止、その後日産は暫くハイブリッドから遠ざかってしまいました。

新型プリウス4代目モデルチェンジに見る日本の職人魂車作り

当時ニッサン党だった私はライバルのトヨタに技術力で水を開けられる日産に対して必死にエールを送るも、叶わずに悔しい思いをしたのを覚えています。

 

ところが日産は業界に先駆けて電気モーター技術に走り、実用車リーフを日本に20万台も展開し、1つの世界を作りました。つまりノートハイブリッドの投入で、今まで死んだふりしてた日産がいよいよ復活というわけです。笑

日産マーチの新型が2018年にフルモデルチェンジで劇的に生まれ変わる

 





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