【最終更新日】2018/01/02

スバルインプレッサSTIシリーズの歴史と現行バージョンの魅力について

  • 2018/1/17
  • スバルインプレッサSTIシリーズの歴史と現行バージョンの魅力について はコメントを受け付けていません

日本最高峰の4WDスポーツとして、三菱・ランサーエボリューションと双璧を成すインプレッサSTIシリーズ。

今回はインプレッサSTIの歴史を振り返りながら、現行WRX STIの魅力やスペックに迫ってみたいと思います。


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Contents

インプレッサSTIについて

スバルの代表車種であるインプレッサ。そのハイパフォーマンスモデルとして登場したのがインプレッサ WRX STIです。初代インプレッサ WRX STIはインプレッサがWRCに参戦した翌年に発売となりました。

搭載するEJ20型2.0L水平対向ターボエンジンは最高出力240psを発生。それが軽量コンパクトなインプレッサのボディに載るのですから、遅いはずがありません。WRCで大活躍したこともあって、初代インプレッサ WRX STIもその名を轟かせるようになります。

2代目インプレッサ WRX STI

2代目インプレッサ WRX STIは2000年に登場しました。軽量コンパクトにハイパワーなエンジンを搭載する初代インプレッサ WRX STIとコンセプトは変わりありません。2代目インプレッサ WRX STIの魅力は、前期、中期、後期で大きくエクステリアが異なることではないでしょうか。

丸形のヘッドライトが愛嬌を感じる通称丸目、ヘッドライトの形状が涙を流しているように見えることから通称涙目、つり上がったヘッドライトが攻撃的な通称鷹目、それぞれに大勢のファンがいます。

涙目インプレッサ

鷹目インプレッサ

搭載するエンジンは初代インプレッサ WRX STIと同型のEJ20型。さらなる出力向上を図った結果、その最高出力は280馬力を達成しています。

 

3代目インプレッサ WRX STIは2007年に発売されました。2代目インプレッサ WRX STIまではセダンをベースにしていましたが、3代目インプレッサ WRX STIでは初の5ドアハッチバックをベースに開発されています。

3代目インプレッサ

ここにきて、インプレッサ WRX STIは大きな転換期を迎えます。2010年に行われたマイナーチェンジでWRX STIにセダンモデルが追加。この頃からインプレッサ WRX STIという正式名称をWRX STIへと省略し、インプレッサシリーズから独立した車種となりました。

 

インプレッサ WRX STIの魅力を語るにあたって、最大のライバルであり強敵であるランサーエボリューションのことを語らないわけにはいきません。インプレッサ WRX STIとランサーエボリューションは互いを認め、競い合ってその性能を高め合ってきました。

この2台は日本を誇る名車であり、その実力は世界でもトップクラスでした。インプレッサ WRX STIが4WDスポーツの最高峰としての地位を手に入れることができたのは、ランサーエボリューションの存在があったから。現在では、スバルも三菱もWRCから撤退してしまいました。しかし、WRCで培われたスバルの技術、そしてインプレッサ WRX STIのDNAはこの現代にも受け継がれています。

WRX STIについて

2014年、インプレッサ WRX STIはWRX STIにフルモデルチェンジ。インプレッサから独立した車種として大きく生まれ変わったWRX STIですが、開発のベースとなるのはインプレッサのままです。今までと異なるのはそのポジション。

WRX STIはインプレッサから独立した車種となることで、インプレッサG4とレガシィB4の中間ポジションであるミドルサイズセダンとしての役割を担うことになったのです。

もちろん、インプレッサのハイパフォーマンスモデルという立ち位置も忘れてはいません。WRX STIのスペックをチェックしてみましょう。

 

現行インプレッサSTIのスペック(主要諸元)

全長×全幅×全高 4,595×1,795×1,465(mm)
車両重量 1,480(kg)
エンジン排気量 1,994(cc)
エンジン出力/トルク 308(ps)/43.0(kgm)
トランスミッション 6MT
JC08モード燃費 9.4(km/L)
価格 386(万円)

WRX STIのボディサイズはインプレッサよりも一回り大きくなっています。その分、車両重量も増加していますが、3代目インプレッサ WRX STIと比べると大きくは変わりありません。

エンジンは伝統のEJ20型を搭載。最高出力はなんと308ps、最大トルクの値からもそのパワーはとんでもないことがわかると思います。トランスミッションは6MTのみ。WRX S4にはCVTが搭載されています。

WRX STIのJC08モード燃費は9.4km/L。WRX STIはハイパフォーマンスなスポーツカーですが、現代の車としては良い燃費だと言えません。

価格は約386万円から、となっています。これだけの性能を持つ車であることを考慮すると、コストパフォーマンスは抜群です。

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最後に

今回はインプレッサSTIシリーズの歴史と、現行WRX STIについてお話しました。

日本、いや世界最高峰のラリーカーの実力は今でも健在です。ランサーエボリューションがその輝かしい歴史に終止符を打った現在、WRX STIの今後が少なくとも安泰だとは言えません。

しかし、WRCにトヨタが復帰したのは好機でもあります。今後、日本でWRC人気が再熱すればスバルがWRCに復帰することだって考えられます。インプレッサSTIシリーズの後継車が、WRCの舞台で暴れまわる未来がくることに期待しましょう。





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