
車好きが家庭を持つと、最初に直面する危機。それが半強制ミニバン購入計画。
夫婦になった途端、女性の発言力は日に日に増していき、いつしか趣味に関する権限まで乗っ取られてしまう人も。たしかにミニバンは、居住空間が広く人数も乗れるし、ファミリー層には打ってつけの車です。
しかし、趣味として車を愛する人たちは、ミニバンだけは乗りたくないと泣いて喚くのです。車好きの中でも、スポーツカー好きの人にミニバンを押し付けるのは、もはや鬼畜の所業と言えるでしょう。
ですが、家族が増えるのにスポーツカーに乗り続けるワケにはいかず、最終的には泣く泣くスポーツカーを手放す羽目になります。そんなお父さんのために、今回は家庭を持ち、子供ができても楽しんで乗れる車を、ランキング形式で紹介したいと思います。
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Contents
子供ができてもスポーツカーに乗りたい!
多くの女性は、車なんて家族全員乗ることができれば何でもいいと考えているでしょう。しかし、車好きの男性にとってはそうではありません。
車好きにとって、車は宝物。できることなら手放したくはないものなんです。この記事を読んでいる皆さんも、きっとそのような気持ちを持っていることと思います。
しかし、家庭を持つと自分の気持ちばかり優先してはダメ。そうして車好きの多くは、愛する妻と子供のために、相棒を手放すことになるのです。
ですが、相棒を手放したからといって、簡単にミニバンに乗るような我々ではありません。できればミニバン以外の、運転が楽しい車に乗りたいと考えているはず。そんな諦めの悪い車好きの人を、私は応援します。
ということで、今回は子供がいても乗ることのできる面白趣味車を紹介します。
車好きにも色んなジャンルがありますが、スポーツカー好き以外は、子供ができても好きな車に割と乗れると考えているので、今回はスポーツカーを中心に紹介しますね。
今回のランキングに参加するには、条件があります。
・4ドアで、最低4人が乗車できること
・家族全員が乗ったうえで、さらに荷物が載せられること
・パドルシフト付もしくは、マニュアルモード付AT及びDCTであること
・現行モデルもしくは、2010年以降まで販売されていた車であること
・車両価格がお手頃であること
車好きの皆さんが、奥さんを納得させるための材料で条件を作りました。ランキングに登場する車は、上記の条件を全て満たした車でなければなりません。
また、選考外でも今回のランキングに相応しい車はあるかもしれません。しかし、ランキングの順位決めは私個人の独断により決定しています。その点については、ご了承いただければと思います。
それでは早速紹介します。まずは第5位の発表です!
第5位 フォルクスワーゲン ゴルフ GTI
実はランキング全てを国産車のみで完結させたかったのですが、どうしても国内メーカーで条件に見合う車がなかったので、急遽ドイツから助っ人が参戦です。(笑)
そういった理由もあって第5位となっていますが、予算に余裕があれば、十分選択肢に入るのではないでしょうか。
フォルクスワーゲンという強いブランド、5ドアハッチバック、車に興味がなければスポーツカーとすら思わないおしゃれなエクステリア。下手したら第1位にランクインできるほどの素晴らしい車となっています。
ちなみに、今回私がゴルフの中で、スポーツカーとして認識しているグレードはGTIのみですので、その点はご理解いただければと思います。
ゴルフ Rに関してはどうしても価格がネック。ゴルフ Rが購入できるのであれば、ミニバンと中古スポーツカーの2台を維持できると思うので。
ということで、今回はGTIのみで進めさせていただきます。
まず、4ドアで最低4人が乗車できること、に関しては楽々クリア。5ドアハッチバックであるゴルフ GTIは、フル乗車時でもラゲッジスペースに荷物を載せることが十分に可能。
こうやって考えると、意外にもファミリーカーとしての素質がありそうです。
トランスミッションは6速DSG(DCT)を搭載。奥さんがAT限定免許でも安心です。
そして、現行ゴルフ GTIは2012年から現在まで販売されているバリバリのニューモデル。車両価格に関しては、外車なだけあって少しお高めの、約400万円から。確かに高価な車ではありますが、中古もありますし、そこは大した問題ではないようにも感じます。
そもそも、400万円でも購入できるスポーツカーって限られてますしね。
これで見事、条件は全てクリアです。
次にゴルフ GTIの簡単なスペックを紹介しますね。搭載するエンジンは最高出力230馬力を発生する、2.0L直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボエンジンです。最大トルクは35.7kgmとモリモリ。
車両重量はわずか1,380kgなので、パワーウェイトレシオは6kg/psと良い数値です。このスペックならば、十分にスポーツドライビングを楽しむこともできるでしょう。
第4位 マツダ RX-8
ここから国産車パートに入ります。第4位はマツダ、RX-8です。
ファミリーカーとして購入するには、非常に怪しい範囲であるこの車。しかし、条件はギリギリクリアしているので、見事ランクインとなりました。
特徴的な観音開きドアを持つRX-8。クーペライクではありますが、一応4ドアで4人搭乗できるのでOKとします。
スポーツセダンとも4ドアクーペとも言えるRX-8は、ハッチバックではなくトランクスペースがあります。ここに荷物はタップリ載せることができるので、フル乗車時の荷室スペースも確保。
トランスミッションは、前期がアイシン製の4AT、後期がマツダ純正の6ATを採用。後期の6ATは非常に評価が高く、スポーツドライビングをしっかりと堪能することができます。
RX-8のATはベースグレードとタイプEがありますが、どちらもマニュアルモード付ATとなっています。タイプEにはパドルシフトも装備されているので、できれば後期モデルのタイプEを購入したいところ。後期の方がギクシャク感が少なく、奥さんや子供も安心して乗ることができます。
RX-8は2012年で生産終了となったので、2010年以降まで販売されていた車という条件にはギリギリ通過。車両価格に関しては、前期モデルであればもはやバーゲンセールです。
30~50万円代が中古車市場にゴロゴロ流通していますし、後期モデルでも100万円用意すれば程度の良いモノが購入できます。キチンとしたモノが良ければ、最終型のスピリットRを狙うのも良いでしょう。
RX-8でネックとなるのは、ロータリーエンジン特有の燃費の悪さです。RX-8の購入を了承してもらうには、ここをどうにか説き伏せるか、燃費については何も触れずに購入するしかありません。(笑)
RX-7の事実上後継となる車種であるRX-8ですが、RX-7の頃に磨かれていた牙は残念ながら全て削がれています。NAロータリーなので非力なうえ、車両重量も重くなってしまいました。
上記だけ読めば、何の期待もできないスポーツカーのように感じます。しかし、RX-7と異なる魅力をRX-8は持ち合わせているのです。非力なエンジンでも吹け上がりの良さは抜群で、この高回転時の気持ちよさはRX-8でしか味わえません。いわゆるフィーリングというやつです。
そして、国産車トップクラスのブレーキ性能とコーナリング性能。この3つの特徴は、RX-7をも軽々と凌駕します。そして、何といってもスポーツカーらしからぬ居住性の高さ。これは本当にもう、感謝しかありませんね。
それでは、RX-8の簡単なスペック紹介に移りたいと思います。ランキングの条件を考慮して、最も当てはまる後期モデル・タイプEのスペックを紹介。
まずはRX-8の心臓、ロータリーエンジンから。タイプSと呼ばれるMTグレードであれば、その最高出力は235馬力ですが、タイプEの場合は215馬力に留まります。
車両重量は1,340kgとNAスポーツとしては少々重め。パワーウェイトレシオは6.23kg/psとなります。ちなみに今回ランクインした車の中では、唯一のFRですね。
見た目はスポーツカー、中身はファミリーカー。性能は並み、燃費は極悪だけど、回して乗るとめちゃくちゃ面白い車です。ぜひ1度乗ってみてもらいたいですね。
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第3位 三菱 ランサーエボリューションX
第3位から続けて2台、4WDのハイパフォーマンススポーツセダンがランクインです。まずは三菱、ランサーエボリューションX。
中身は電子制御バリバリのモンスターマシンですが、普通に乗る分にはセダンとして利用できます。お父さん、お母さん、お子さん2人の4人家族までなら余裕ですね。5人で乗るには少し狭いかもしれません。
4ドアセダンで、最大5人まで乗車可能。フル乗車時の荷物に関しては、トランクスペースがあるので問題なし。容易く条件をクリアしていきます。
トランスミッションは6速ツインクラッチSST(DCT)を採用。パドルシフトも装備しているので、街乗り、スポーツ走行何でもござれ。発売は2007年ですが、最終モデルは2015年まで生産されていました。今のところ弱点という弱点はありません。
強いて挙げるならば、中古車市場流通台数が少ないことでしょうか。ランエボXのMTは軒並み価格が上昇していますが、DCTに関してはお手頃ですから、安心して購入することができると思います。このように、全ての条件をクリア。
普通のセダンのように使用する分には、観音開きで定員4人のRX-8よりも実用性は高いので、第3位でのランクインとなりました。
エクステリアは当時の三菱が統一デザインにしていた、ジェットファイターグリルが特徴。戦闘機のように迫力のあるフロントマスクと、筋肉質なボディラインが男心をくすぐる1台です。
ランエボXのスペックが非常に高いことは、いちいち言うまでもないですね。
2.0L直列4気筒ターボエンジンの最高出力は、前期が280馬力、後期が300馬力です。
最大トルクも43.0kgmありますし、車重も歴代のランエボと比べれば重くなったとはいえ、まだまだ軽い部類。パワーウェイトレシオは5.13kg/psと凄まじい数値です。
三菱のエネルギーを全投入した電子制御4WDの完成度は高く、力強くグイグイ回るコーナリング性能を発揮します。しっかりとトラクションがかかるので、加速性能もバケモノです。
今回のランキングらしいメリットを挙げるとするならば、スポーツカーらしさはありながらも、セダンとして押し通すことができそうなデザインでしょうか。
RX-8はいくら4ドアとはいえ、さすがにスポーツカーらしさが溢れています。ランエボは車に詳しくない人からすれば、ずんぐりむっくりなセダンですからね。
第2位 スバル WRX S4
惜しくも第1位の座を逃し、第2位となったのはWRX S4です。
正直、ランエボXとのランキング順位争いの結末はどちらでもよかったのですが、現行モデルかつフルモデルチェンジの見込みがあるWRX S4を上位としました。
ランエボXと同様、4ドアスポーツセダンで最大5人までの乗車が可能。トランクスペースを活用すれば、フル乗車時でも荷物置き場の確保ができます。この点はセダンの魅力ですね。
トランスミッションはCVTを採用していますが、マニュアルモード時は6速、スポーツシャープモード時は8速と変化します。
現行モデルなので、発売時期の条件も難なくクリア。車両価格は約340万円と少し高めですが、3ナンバーミニバンを購入すると思えば、問題ない範囲ではないでしょうか。
やはり現行モデルということもあって、条件は楽々クリアですね。
奥さんにはアイサイトの凄さを熱弁し
、それが伝われば、購入できる可能性はあります。(笑)
家族と同乗中にアクセルを踏み込まなければ、普通のセダンと変わりはありません。まずは自信を持って、奥さんと相談することが大切です。
次はWRX S4の簡単なスペックを紹介。エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。その最高出力は300馬力、最大トルクは40.8kgmです。
車両重量は1,540kgで、パワーウェイトレシオはランエボXと同じ5.13kg/ps。確実にランエボXを意識してますね。
WRX S4の魅力は、毎年各部改良を行い、車としての基本性能を引き上げているところ。新車で購入すれば、最新技術を搭載した最新鋭のWRXに乗ることができます。
今回のランキングでは、未だゴルフ以外に新車で購入できる車が登場していないので、これは大きなポイントです。
また、国産車トップクラスの戦闘力を秘めながらも、安全性などもしっかりと考えられている点。このおかげで、モンスターマシンでも安心して家族を同乗させることができますね。
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第1位・・・
そして、子供ができても乗ることができる面白趣味車ランキングの、記念すべきトップに輝いたのは、我らが庶民の味方、スイフトスポーツです。
第1位については、予想ができた人もいると思います。正直、この車以外はあり得ません。
ボディサイズはコンパクトですが、想像以上に広い居住空間を実現しています。5人だと少し窮屈かもしれませんが、4人だと何の問題もなく同乗することが可能です。
ラゲッジスペースはフル乗車時でも、旅行バッグなどの大きな荷物でなければ簡単に載せることができますよ。ハッチバックなので背の高い荷物でも安心で、トランクよりも自由度が高いですね。
トランスミッションは6ATを採用。おしゃれコンパクトなので、奥さんがお買い物などで利用しても何の違和感もありません。ここは説得できるポイントだと思います。
発売時期に関しては、フルモデルチェンジしたばかりなので何の問題もありませんね。最もおすすめしたいポイントは車両価格。約200万円で新車のスポーツカーが購入できます。このご時世にこれは本当にありがたいです。
条件も容易くクリアしているので、奥さん対策も大丈夫です。
スイフトスポーツのエクステリアにも注目してください。可愛さとカッコよさの両方を併せ持つフロントマスクは、スズキのエンブレムがなければ欧州メーカーのエントリーモデルのよう。
バンパーはスイフトよりスポーティーなものが標準装備されていて、キッチリと差別化。実はスイフトよりワイドボディ化しているなど、気合も十分。
3ドアハッチバックライクなサイドビューは、車好きをやる気にさせますね。実際は5ドアハッチバックですが、Cピラーにリアドアノブを隠してあるのです。
内装は至ってシンプル。これといった特徴はないものの、使い勝手は非常に良さそうです。
今までのスイフトスポーツは1.6L直列4気筒NAエンジンでしたが、現行スイフトスポーツは1.4L直列4気筒ターボエンジンとダウンサイジングを行っています。最高出力は140馬力、最大トルクは23.4kgmです。
上記のスポーツカーと比べると、非力なエンジンスペックだと感じます。車格が違うので当たり前なんですけどね。しかし、スイフトスポーツの驚くべきポイントはパワーではなく、車両重量です。
970kgと、とんでもなく軽量。今まではコンパクトカーのスポーティーグレードの域を抜けていませんでしたが、140馬力と970kgですよ。
スイフトスポーツは、完全にライトウェイトスポーツカーです。ちなみにパワーウェイトレシオは6.92kg/ps。この車格でこの数値だと、もう楽しいこと間違い無しです。
エクステリア、インテリア共にクオリティが高く、ライトウェイトスポーツカーとしての資質を十分に感じさせながらも、実用性はバッチリ。
通常のコンパクトカーとしても問題なく使用できます。そしてお値段、約200万円。いったいなんなんだ、この車は。
十分すぎるほど、スイフトスポーツの魅力は伝わったかと思います。スイフトスポーツはお金のない若者だけではなく、家庭を持つお父さんの味方でもあったのです。
無駄に背の高い軽自動車を購入するお金で、マツダ・ロードスターに引けを取らないライトウェイトスポーツカーが購入できるなんて。しかも、今までのライトウェイトスポーツカーではあり得なかった実用性があるんですよ!
オープンはできませんけど。
第1位は正直、この車以外ありえないと思います。
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ミニバンしか選択肢のないお父さんへ
この記事を読んで、奥さんを説得してスポーツカーの購入を検討する人が、一人でもいてくれると嬉しいですね。
しかし、中には何度も説得しても、結果ミニバン以外の選択肢を増やすことができなかったお父さんもいるでしょう。本当にお気の毒です。
でも、心配ありません。おまけコーナーではありますが、数多のミニバンの中からスポーティーなミニバンを3車種紹介するので、せめてこいつらに乗って、憂さ晴らしをしてください。
ホンダ オデッセイ アブソルート
スポーティーなミニバンの代表格、オデッセイ。グレードはアブソルートです。
オデッセイとはいっても、背が高くて太っちょな現行オデッセイではありません。私が指しているのは先代オデッセイで、型式はRB3/4になります。
アブソルートには、ハイオク仕様のK24A型、2.4L直列4気筒NAエンジンが搭載されています。最高出力は206馬力で、車両重量は1,600kg。
パワーウェイトレシオは7.76kg/psとなっています。エクステリアはミニバンの中で最もスポーティー。それでいて、高出力なNAエンジンを搭載しているのです。
ミニバンでスポーツドライビングを楽しむには、最適な車です。
スバル エクシーガ 2.0GT
スバルのミニバンであったエクシーガ。なぜか現在はクロスオーバーSUVとして販売されています。
エクシーガも、RB3/4型オデッセイと同様、ステーションワゴンのようなスタイリングをしていますね。スライドドアが採用されていない点には、好感が持てます。
2.0L水平対向4気筒ターボエンジンと、4WDシステムの組み合わせは、とてもミニバンとは思えないスポーツ性能を発揮。オデッセイに続き、楽しく遊べる1台です。
エンジンの最高出力は225馬力で、車両重量は1,590kg。パワーウェイトレシオは7.06kg/psとなっています。
マツダ MPV 23T
今回紹介した3車種の中で、最も太っちょなのがMPVです。
スライドドアを採用し、それほど運転が楽しいような車とは思えませんが、本来MPVは、スポーツミニバンをコンセプトに開発された車。
車両重量こそ1,820kgと重量級ですが、MPVが搭載する2.3L直列4気筒ターボエンジンは、3.5LV6エンジン並みのトルクを発生させます。最高出力は245馬力で、パワーウェイトレシオは7.42kg/ps。
スライドドアを採用した大型ミニバンという点を考慮すれば、それなりに良い数値なのではないでしょうか。
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最後に
今回は、子供ができても乗ることができる趣味車トップ5と、スポーティーなミニバン3選を紹介しました。
あなたが、少しでも楽しい車に乗れることを願っています。
諦めてミニバンに乗ろうと考えている人は、スポーティーなミニバン3選を参考に、後悔のない車選びを行ってくださいね。
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