2017年度上期の新車販売台数を普通車と軽自動車別にランキング形式でまとめました。
2017年はデビューしたばかりのトヨタC-HRや人気爆発のノートe-POWER、それに王者プリウスの激戦っぷりが注目ポイントです。軽自動車ではアルトやハスラー、そして新しいワゴンRの動向も気になりますね。
それでは行ってみましょう。
※データ参照元:日本自動車販売協会連合会・全国軽自動車協会連合会
Contents
2017年上期新車販売台数ランキング表
いきなり普通車ランキングを発表します。
出展:http://www.jada.or.jp/contents/data/ranking/pdf/ranking201707.pdf
うむ、やはり王者プリウス!強いです。2位にノート。恐らくe-POWERのおかげでしょう。3位にはしっかりとC-HRがランクイン。金銀銅メダル全てハイブリッドカーとなりました。
特に注目なのがC-HRです。SUVハイブリッドというユニークなキャラクターでありながら、2017年4月などは首位に躍り出たりもしました。
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まぁここまでは良しとしましょう。もっと凄いのは3位以降です。アクア、フリード、セレナ、シエンタと続きます。お気づきでしょうか。そう、殆どがハイブリッド車なんですね。
フリードやセレナはハイブリッド車とガゾリン車両方販売していますが、いずれもハイブリッド車の方が多く販売されています。ヴィッツも販売の3割がハイブリッド車です。フィットはいわずもがなですね。
今度は軽自動車の車種別新車販売台数を見てみましょう。
2017年上期軽自動車販売台数ランキング表
出展:http://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/tushokaku-1761
N-BOX強いですね~。タントも相変わらず強いですが、N-BOXの勢いには及ばずといったところでしょうか。デイズやムーブも安定した強さです。デイズの人気はちょっと謎ですが。
それにしても1位~6位まで、全てトールワゴンタイプの軽自動車です。新型ミラが追い上げ中の他、7位にかろうじて普通車タイプのアルトがランクインしていますが、全体的に見るとトールワゴン強し!ですね。
それにしても…。
…つまらない…。
つまらない!!
一言で言うとそんなランキングです。なんですか、この枯れていく一方の日本車ランキングは。日本人ってほんとに自分の人生を楽しもうとか味わおうとか、そんな気持ちが無いんですかね。私のようなクルマ好きが喜ぶ面白カーがあまり入っていません。
ちょっと表の見方を変えてみましょうか。
面白い車のランクインは?日本&諸外国
大甘に採点したとして、買い手に遊び心を感じることのできる車をピックアップしてみましょう。
30台中わずか5台しか入っていません。あとは経済性や室内の広さなどを優先した家感MAXの車ばかりです。スポーツカー一台も入ってませんね。はぁ~。
軽自動車は実用性だけで選ばれることが多いので、トールワゴンが売れるのも分かります。ただ、1位のN-BOXはキングオブミーハー軽自動車です。スタンダード顔のワゴンRに頑張って頂きたいものです。やっぱりワゴンRは3つの顔を1つに統合してコストを下げ、その分ユーザーに還元すればよかったのにと思います。
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このランキングの中でも遊べる軽のハスラーやキャストが入っているのが唯一の救いですかね。
試しに、ちょっと古いですがイタリアの2014年度販売台数トップ10を見てみましょう。
- フィアット・パンダ 105,451台
- フィアット・プント 57,142台
- フィアット・500L 51,260台
- ランチア・イプシロン 51,144台
- ルノー・クリオ 40,866台
- フォルックスワーゲン・ゴルフ 39,225台
- フィアット・500 38,465台
- フォード・フィエスタ 36,859台
- フォルックスワーゲン・ポロ 31,129台
- シトロエン・C3 29,316台
・・・もうイタリアに行きたいです。私の大好きなパンダにプントに500Lって…それにクリオやゴルフ、ポロ、C3と鼻血出そうなランキングです。くそつまらんドヤ顔ミニバンやセダンなんて一台も入ってませんね。ドヤ顔ミニバンを真似した見栄っ張りの恥ずかしい軽ワンボックスカーのような車もありません。見栄張らず個性的で豊かなモーターライフをすぐに連想できる、そんな熱くて小粋なコンパクトカーやスポーツハッチばかりが売れています。日本よりもよほど質実剛健です。
質実剛健といえばドイツです。ドイツではゴルフ1位、それ以降はパサート、ポロが売れています。羨ましい話です。
アメリカはフォード・Fシリーズやシボレー・シルバラードなど相変わらずピックアップトラックが大人気です。まぁアメリカですからね。
フランスなどはルノー・クリオやプジョー・208、ルノーキャプチャーなどが売れています。
どうして日本ではヨーロッパのような魅力的で合理的なコンパクトカー達やスポーツカー達が売れないのでしょうか。広い国土のアメリカのようなピックアップトラックが全く売れないのは理解できますが、ほんと多くの日本人ってくそつまらんし目先の損得だけに囚われた国民だと思います。車を家具や家電と勘違いしています。
各国のNO.1を比較
もう一度日本とイタリアとドイツとアメリカのNO.1を比べてみましょう。
日本
イタリア
ドイツ
アメリカ
フランス
あなたは、どの車に乗っている人と友人になりたいですか?プリウスですか?それはないと思います。なんていったってつまらないですから。
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2017上期新車販売台数のまとめ
C-HRよ、インプレッサよ、ヴェゼルよ、エクストレイルよ、そしてCX-5よ、頑張れ!!
言いたいことはそれだけです。嘘です。もっとあります。
やはりこれだけつまらない車が売れるということは、それだけ日本経済に元気がないという事になります。戦後、日本を支えてきた自動車産業。それは、もしかしたら貧乏な日本人でも自家用車が持てるかもしれないと、メーカーもユーザーも期待に胸膨らませた結果の未来の姿でした。
今、車がスマホに勝てる要素は何でしょうか。それはやっぱり空間を自由に移動できるという点に尽きると思います。決してバーチャルでは味わえない、本物の世界。運転中の車全体から伝わる爽快感。旅先での匂いや感触やご当地の味。つまり視覚や聴覚の他に、嗅覚や触覚や味覚をフル動員してその瞬間を五感で味わえるというファンタスティックな要素が、車の持つ素晴らしさだと思います。
ぜひ、人生をもっと明るく楽しく過ごしたいという多くの人に、本当に好きな車に乗って気ままにドライブを楽しんでもらいたいものですね。
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