【最終更新日】2018/01/02

アウディTTは楽しい車。中古車は故障や維持費が気になるが…。

  • 2018/1/19
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アウディTTってとても興味深い車だとは思いませんか。

丸くて可愛らしいエクステリアを持ちながら、中身は本格スポーツカー。ただでさえ楽しい車なのに、オープンモデルともなれば楽しさにターボが掛かります(笑)。

今回は、そんな隠れた魅力を持った趣味おじさまの相棒、アウディTTに迫ります。


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Contents

ラグジュアリースポーツの代表格、TT

TTはアウディの中では数少ない2ドアクーペです。高いスポーツ性とスペシャリティカーの要素を持ち合わせた車として、1998年に誕生しました。初代TTはUFOのような近未来を感じさせるエクステリアが高く評価され、後世のアウディデザインに色濃く受け継がれています。

搭載するエンジンは1.8L直列4気筒ターボエンジン3.2LV6エンジンの2種類。3.2LV6エンジンは最高出力250psを発生しますが、1.8L直列4気筒ターボエンジンはそれに迫る最高出力225psを発生。1.8L直列4気筒ターボエンジンはスポーツしたい人向け、3.2LV6エンジンはラグジュアリースポーツを堪能したい人向け、といった印象を受けます。

 

そして、アウディといえばクアトロの名を冠す4WDですが、もちろん、こちらも設定されていました。しかし、初代TTの日本仕様には当初クアトロが設定されず、駆動方式はFFのみとなっています。

2代目 アウディTT

2代目TTは2006年に登場します。初代TTのエクステリアを踏襲しつつも、昨今のデザインテーマであるシングルフレームグリルを採用。初代TTよりも攻撃的かつ上品なエクステリアをまとっています。TT専用開発のテクノロジーを採用したことにより、ボディ剛性は初代TTから大きく向上。ボディの軽量化にも大きく貢献しています。

グレードによって、なんと5種類ものエンジンを設定。駆動方式も初代TTと同様にFFと4WD、2種類を設定することで、さまざまなユーザーを取り入れるグレードラインナップとなっていることがわかります。残念ながら日本に入ってくるグレードは限られていたのですけどね。

初代TTよりもスポーツ性を高めることで、優雅なイメージよりもスポーティーなイメージの方が強くなっているように感じます。もちろん、ラグジュアリースポーツとしての要素が消え去ったわけではありませんが、この傾向は3代目となる現行TTにも受け継がれているようにも感じました。

さらに洗練された現行TT

3代目となる現行TTは2015年に発売されました。より洗練されたクールなエクステリアが特徴で、アウディが誇るスーパーカーR8により近いデザインへと変貌を遂げています。もっとも、現行R8が発売されたのは3代目TTの1年後なのですが。

丸みを帯びたエクステリアとシングルフレームグリルは引き続き採用されていて、日本車のように大きく外観を一新しないところは好感が持てますね。日本車メーカーも車そのものが持つブランド(名称や外観)を、ぜひ大切にしてほしいです。

軽量コンパクトかつ剛性の高いボディはTTの運動性をさらに高めていて、そのスペックはもはやピュアスポーツとも呼べるくらいです。それでは、現行TTのスペックをチェックしてみたいと思います。

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現行TTのスペック(主要諸元)

全長×全幅×全高 4,180×1,830×1,380(mm)
車両重量 1,370(kg)
エンジン排気量 1,984(cc)
エンジン出力/トルク 230(ps)/37.7(kgm)
トランスミッション 6速 Sトロニックトランスミッション
JC08モード燃費 14.7(km/L)
価格 471(万円)

現行TTの全長はコンパクトですが、ロー&ワイドで国産スポーツカーも顔負けです。車両重量は少し重めですが、2.0L直列4気筒ターボエンジンのパワーは現行TTのボディを身軽に感じさせるはず。

現行TTが採用している6速Sトロニックトランスミッションとは、いわゆる6速DCTのこと。高級スポーツカーには必要不可欠なトランスミッションです。

現行TTのJC08モード燃費は意外にも良いですね。過給機を装着しているにも関わらず、この燃費の良さには驚きを隠せません。

価格は約471万円と、やはり高額にはなってしまいます。とは言え、500万円出せばスポーツとラグジュアリーの両方を一度に楽しめるアウディオーナーになることができると考えると、そう高くはない気がします。いや、買えませんけどね。

欧州車にはありがちなのですが、現行TTには今回紹介した2.0Lクーペのほかにも多彩なモデルが設定されています。1.8Lエンジンを搭載したエントリーモデルもあれば、400psを発生させるハイパフォーマンスモデルもあります。もちろんどのモデルも高価ではありますが、できるなら一度乗ってみたいものですね。

初代TTは中古が安い!

TTに乗りたいなら初代TTを中古で購入するのが、我々一般人にとって最も無難な選択ではないかと思います。今となっては少し古臭くも感じるエクステリアですが、初代TTはTTの魅力がギュッと詰まった面白いモデルでもあるので、スポーツカーとして楽しみたいなら初代TTでも十分です。

カーセンサーには、2017年12月現在で100台が掲載されています。どれも比較的状態は良いように感じますが、過走行車両もそれなりに見受けられました。初代TTの中古価格は23~233万円となっています。実際に安心して乗ることを考えるのであれば、120万円以上の初代TTをチョイスした方が良いかもしれませんね。

初代TTの故障や維持費

初代TTオーナーになるにあたって、どうしても気になってくるのが故障の頻度や維持費です。年式が古いうえに、外車にはどうしても故障しやすいイメージがつきまとってしまいます。実際のところ、日本車と比べて外車が故障しやすいのは事実です。しかし、初代TTが壊れやすいかというと、そうではありません。

消耗品の交換サイクルも早いうえ、パーツ自体の価格も日本車と比べ高いので、維持は簡単ではないでしょう。とは言え、法外な整備費やパーツ代を要求されるということはないので、その点は安心してください。

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最後に

ラグジュアリー感とスポーツ性を両立しているTTの魅力は伝わりましたか?

初代TTの中古価格は安く、我々一般人にも手の届く価格帯になっていることは事実です。しかし、日本車と同様に維持できると考えていると痛い目を見るので、ある程度の覚悟は必要になります。

しかし、それを乗り越えたとき、日本車ではなかなか感じることのできない所有欲や優越感に満たされることでしょう。金銭的に余裕のある人は、TTを愛車遍歴に加えてみてはいかがでしょうか。





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