日産自動車の代表的な車であるスカイラインシリーズの中でも少し変わったイメージを持つケンメリGT-R。その人気の秘密と現在の市場価格についてお話していきます。
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ケンメリスカイラインGT-Rとは?
ケンメリスカイラインGTRとは、スカイラインとしては4代目で日産自動車としてのスカイラインとしてはハコスカの愛称で人気の先代に次ぐ「2代目スカイライン」として発売されました。
ケンメリGTRはC110型として1972年~77年ま年まで製造されたケンメリスカイラインの中でも最初の4か月間しか販売されなかった、実に販売期間が短かった車です。
このC110型の愛称はテレビCMに登場する男女のカップルがスカイラインに乗り、日本各地を旅するというシリーズもののCMでその男女のカップルの名前「ケンとメリー」から付けられ、ケンメリスカイラインという愛称で愛されていました。このラブラブな雰囲気を醸し出すところがユニークであり、他のGTRと一味違うところですよね。
ケンメリGTRの仕様
ケンメリスカイラインのボディタイプは4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアステーションワゴンが設定され、エンジンも先代のハコスカ同様、基本設計は1,600ccおよび1,800ccの直列4気筒エンジンが搭載されました。
2,000ccの直列6気筒エンジンは4気筒エンジンのスペースには入りきらないため、結果的に2,000ccはキャビンより前のエンジンスペースを拡大し、ロングノーズにして搭載するなどデザイン性の高さに加え、ユーザーのニーズに合わせた多様なラインナップが功を奏し、ケンメリは大変人気となりました。また、タクシーや教習車、スカイラインとして初めて警察車両にも採用されました。
短い製造期間と伝統の丸目テールの始まり
ケンメリGTRは人気車でありながらわずか4カ月間しか販売されませんでした。その理由は排ガス規制の影響です。結果的に「197台」(うち2台は試作車)のみの製造となり、先代のハコスカGTRが50勝以上レースで勝ったという記録を残したことから、そのイメージを背負ってファンから期待されていたものの結果的には後にも先にもサーキットに登場しなかった唯一のGTRとなってしまいました。ケンメリGTRは戦いを好まないキャラクターもピッタリですね。
またこのケンメリスカイラインシリーズからスカイラインシリーズの特徴的なデザインになった丸目のテールランプが採用されて、以後R35GTRまで伝統的に採用され続けました。「 スカイラインGT-Rっていったら丸目2灯だろ!!」ってこだわりのオーナーさん、非常に多いです。
そして日産GT-RはR35へ。対性能での値段設定はバリュー価格
ケンメリGTRの中古車は今存在するのか?そしてその価格は?
わずか、「197台」のみの製造販売に終わってしまったまさしく、幻の車となってしまったケンメリGTRの中古車は果たして存在するのでしょうか?有名オークションサイトや有名中古車販売店のサイトなどで検索をかけてみて見ますと、どこも5台前後ケンメリスカイラインはヒットするもののGTRは見つかりませんでした。
GTRの記載があったので「見つけた」と思ってもGTR仕様という記載で製造年を見るとやはりケンメリスカイラインであっても本物のGTRではないようでした。また、販売価格もバラバラでしたが大体走行可能な車体で400万~600万前後の物が多いようです。
ケンメリスカイラインでこの価格ですのでケンメリGTRでしかもオリジナルに近いものになればおそらく推察すると1,000万は超えてくるのは当たり前だとして状態によっては2,000万以上になるものもあるかと思います。
ケンメリGTRの思い出
やはり、ケンメリGTRは幻のGTRといえるだけあって入手はかなり困難なようですね。もし中古車販売店などで見つけたとしても車両の状態やそして何よりも価格はそう簡単に買える価格でないことは明らかだと思います。
ケンメリGT-Rのプレミアムな中古車情報を見てみる goo-net(グーネット)
しかし最近はさまざまな技術を駆使して高い技術で旧車をレストアして後世に残そうとするショップも増えてきており、ベース車両さえ手に入れればお金はかかるかもしれないですが、長く乗っていける力強い味方がたくさん存在していることも確かです。製造台数「197台」の幻の車に乗ってみたい。これはGTRのファンならず車好きなら誰もが思うことなのかもしれません。
私が高校生の時、家の近所にシルバーのケンメリGTRを大切にしているオーナーさんがいました。いつもはカバーですっぽり覆われているため見ることができなかったのですが、天気の良い休日となると必ず洗車していたのでケンメリGTRを眺めることができました。
ピカピカに維持されたケンメリGTRは何十年も前に製造された車とは思えないほど生き生きとしていて私にはとても輝いて見えました。エグゾーストノートも正に旧車のそれで、バババララ…とスカイラインらしい咆哮を大空に向けて放っていました。
日本にわずか197台しかないのですから、当時オーナーさんはさぞかし大事にしていたのでしょうね。心底惚れる車に出会い、ずっと側に置いておける環境を手に入れ理想のモーターライフを満喫していたオーナーさん。今から考えても、同じクルマ好きとして心から羨ましく思います。
【特集】日産スカイラインGT-Rの軌跡。日本車のイメージを変え世界でゴジラと呼ばれた車
追記
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