中古車を買われる時、別にこれと言った希望の車種がある訳でなく、用途だけが決まっているという方は意外と多いのではないかと思っているのですが、いかがでしょうか。
中古車の値段は年式などの程度だけで決まっているものではありません。需要と供給の関係、つまり人気の有る無しによっても大きく左右されるのです。
今回はそのうち人気の無い中古車を敢えて狙う事で、お得感を感じて頂こうという狙いで書いていきます。
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人気車と不人気車の差を測る方法
人気車と不人気車の差を測る方法としては、前に別の目的で一つの式を作ったことがあります。ちょっとそれを応用します。
それは 新車価格 × { 1-(経過年数⁄10) } という式です、これは車の年間償却金額を計算するために作った式ですが、これを中古車の人気不人気を測るために使ってみます。
使い方としては、A車は新車価格150万円、B車は新車価格140万円とよく似ています。店頭ではA車は100万円、B車は95万円、両方とも3年落ちで走行距離もほぼ変わらないとすると、
A車は 150万円×{ 1-(3⁄10) }=105万円 これを基準として、
でも実際は100万円なので 100万円 ÷ 105万円 = 95.2%
B車は 140万円×{ 1-(3⁄10) }=98 万円 これを基準として
でも実際は95万円なので 95万円 ÷ 98 万円 = 96.6%
結果は若干ですがA車の方が不人気車らしいとわかります。この様にかなり細かく知ることのできる式なのですが、弱点はいちいち計算するのは面倒なうえ、不人気車を特定するために一台一台計算して偏差値を出すなんてとても無理なので、余程お暇な方以外実用的ではありませんね。
ただ最後にどの位得になるかを調べるには良いかもしれませんので。
やはり昔から言われている、聞くのが一番
先の方法は不人気車を探す方法としては不適格でしたので、やはり昔からの方法が一番良さそうです。それは単刀直入に営業担当者に聞くことです。「この中で不人気車種はどれになりますか?」と聞くことが一番なのです。
一見失礼な質問ではないかとか思われるかもしれませんが、実は営業にとっては実は有難い質問なのです。いつも人気車種ばかり対象にして販売していますが、心の中では、本当はこの車、人気がないだけで安いし良い車なのにと思っています。営業とはそういうものなのです。
そういう車を買ってもらえるのは、ちょっと嬉しい気持ちもあるのです。ですから遠慮なさらず、聞いてください。もしそういう車があれば躊躇なく案内してくれて、なぜその車がお得なのか、滔々と説明してくれるでしょう。
どうしてもいきなり聞くのはためらわれる方の為に
でも、どうしてもいきなり聞くのはためらわれる方の為に、不人気車が生まれる理由から述べていきます。
① 知名度がないため、あまり知られていないケース
特に軽自動車メーカーとして知られているため、じつは普通車などを作っていてもあまり知られていない。コマーシャルも人気車種に偏っているため、一度もその名前を聞いたことがないという車。例えばスズキのバレーノやSX4、ダイハツのブーンなどでしょうか、どれも車としてはよく出来ているのですが、先に述べた通り知名度の関係で中古車になったとき、他車種と比べてお得になっています。
② 色の問題で安くなっているケース
車にはどうしても人気色というものが存在します。車種によっても違いますが、一般には白、パール、黒などに人気が偏ります。そのためどうしても、赤や青特に黄色や緑などは敬遠される為、不人気車となります。
③ 他社に同じような人気の有る車があるため、競合して負けてしまっているケース
マツダ車によくある傾向で、プレマシーなんかは典型例です。トヨタに強い競合車種がある為、中古車においても同じく負けてしまい不人気車となります。
④ OEM供給車なので人気が低いケース
OEMというのは自社の製品を、他社のブランドで供給することです。これはいっぱいあります。全部とはいえませんが、どうしても本家の知名度が高くて供給先の車が負けている場合が多く、同じ車でエンブレムやグリル、バンパーの違いで日が当たらないため、不人気車に追いやられてしまっています。普通車だけでなく、軽自動車にも数多くあります。
マツダ フレアはスズキ ワゴンRのOEMですし、スバル ステラもダイハツ ムーヴ のOEMです。ミニバンではスズキ ランディはニッサン セレナと同じ車です。つまり中身は同じ車なのです。でも片や中古車市場において不人気車となっています。もちろん不人気車なので数は少ないですが、もし見つけられたら、お買い得かもしれませんよ。
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不人気車に光を
今まで述べたように、決して車としては悪くないのに、むしろ優れている所だってあるのに、人気というものにさえぎられて価格が安く抑えられている不遇の車とも言えるのです。
新車の場合は安く下げる事は出来ませんが、中古車になれば人気度に応じて相応の値段が付くことになります。色や知名度に左程こだわることなく、これらの車に日の光を当てて頂ければ、どれもお得感満載の車になりますよ。
もしお売りになることになれば、それなりに安くなることは覚悟する必要がありますが、永く乗れば乗るほどお得になる車と言えます。検討する価値大いにありです。
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