なかなか経済状況に明るい話を聞かなくなって久しく、もう慣れっこになってしまって、これがもう日常になりましたが、そのため中古車も高い車は売れなく、その分軽自動車が取って代わっています。
その軽自動車を買われる時、普通車の時とは違うのか、また注意する事があるのだろうかというのが今回のテーマです。
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普通車と軽自動車の違い
まず、軽自動車独自の特徴を書き出してみます。
- 道路運送車両法により、各種の規格制限がある。
- 各種税金・保険料が安い
- 登録時に印鑑証明・車庫証明が不要 ただし登録後に管轄警察所に保管場所を届け出る必要性がある。
こんなところでしょうか、この中で今回は最初の規格制限に由来する違いに焦点を当てて、購入時の注意点を見ていきます。
軽自動車の耐久性の問題
各種の規格制限のなかで排気量660cc、と64馬力(ps)というのがあります。厳密に言えば、64馬力というのはメーカーの自主規制です。今の技術でこれ以上の馬力を上げる事は容易いでしょうが、敢えて止めるのは政治的な物でしょう、これ以上の性能は、他のコンパクトカーと並ぶことになり、そうすればきっと軽自動車の枠の撤廃に問題が飛び火するかもしれないことを恐れているのでしょう。
それでも660ccのエンジンで64馬力というのは、大変でターボ付きに限られノーマルエンジンだと50~57程度になっています。コンパクトカーのPASSOなどは1.000ccで69馬力となっていて、軽自動車を、コンパクトカーと同じように走らせようとすれば、やはりかなりの高回転を維持するしかありません。そうすると軽のノーマルエンジンだけでなくターボ車などは特に耐久性の心配をせざるを得なくなります。
軽自動車は、限られた排気量で、普通車に比べある意味エンジンを酷使して回しているため、燃費についてはもともと不利な車なのですが、車造りにおいて、燃費を良くしようとすると方法は主に3つ、エンジン効率を上げる事、空気抵抗を下げる事、車体を軽くする事です。
このうち車体を軽くするというところで、問題が発生します。車体剛性の問題です。通常の使い方をされた車ではそうでもないのですが、荒い乗り方をしたり、軽なのに扁平タイヤを装着したり、常に重いものを積んでいたりした車は、足回りのサスペンションだけでなく、車体にひずみが発生しているのではないかとしか思えないような、ギシギシ音がする事があり、車を路肩に片側を乗り上げた時など特に感じます。でもこれは、確証がある訳でないので、あくまで私の印象と申し上げておきます。
軽自動車独特の特徴
あと規格由来ではないのですが、値段の安さを追求したためどうしても材質などにしわ寄せがあり、シートのへたりだけでなく、部品一つひとつが変色したり、とれてしまったりという事が頻繁に起こります。
ガレージなどではなく、直射日光をまともに浴びる場所に日常的に駐車されていた為です。走りには影響無いのですが、見た目にあまり良くなく、買ってすぐ操作ボタンやレバーが取れてしまったという事もあります。
購入時には、操作系ボタン・レバーは必ず全部触れてみて、作動するかどうかだけではなく、ぐらつきもチェックしましょう。異常があった場合は部品交換してもらう事です。営業担当者は、値引きはなかなか出来ないと思いますが、そういうことには気軽に応じてくれます。値引きやサービスにはチェックが厳しく、上司の決裁が要るのですが、こういう点検時の部品交換は、決裁の必要がないためです。
もう一つ、細かいことかもしれませんが、経験上多いのが、軽自動車は年数が経つとアイドリングが不安定になりがちです。エアコンを付けた時アイドルアップせず、エンジンが止まってしまうこともあります。燃料ポンプ系統か、点火系統の問題ですが、修理としてはちょっと面倒な部類に入ります。
原因を調べるためには、どちらかひとつの部品を交換してみるしかなく、多くは点火系統から調べるのですが、古くなるとちょうど同じ時期ぐらいに故障するので、結局2系統とも修理となることも多く、後からだと費用も掛かりますので、症状が見られましたら、修理を条件にしてください。契約書の備考欄に書き込んでもらうことぐらいしてもかまいません。それが出来ないか、渋るお店は未練なく跡にしましょう。
なぜなら、このような修理は面倒なので、アイドリングを上げてごまかすところが多いのです。残念な事です。笑いながらでも、治ってなければお金払わないよ、と言ってもなんの問題もありません。私なら言います。信号で止まる度に、エンジンも止まるかもと思いながら運転するなんて、まっぴらごめんです。
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軽自動車の中古車選びの結論として一番の注意点は
以上の事を踏まえて注意するとすれば、やはり走行距離が一番となるでしょうね。せめて4万㎞前半で止めときたいですね、そうすれば3~4年安心とは言えませんが、ごまかしながらでも、なんとか乗ることもできるでしょう。
正直に言いますと、この問題もユーザーとしては当然知りたいことでしょうに、ほとんど考えたことが無かった問題なのです。でも書いていくうちに、だんだん、ああそうだと思い出してきました。あまりにも当たり前のことで、特に意識したことがなかったのです。
もう一つ最後、忘れていました。軽の修復歴車は絶対やめときましょうね。ただでさえ車体剛性が強くないのに、修復された車はどこにひずみが出ているかわかったものではありません。わたしも修復歴車を扱ったこともありますが、軽自動車の修復歴車は販売したことは一度もありません。ただ乗ったことはあります。というかマイカーとして使用していました。その時もカーブの時、挙動が変で決してスピードを出さずに曲がっていました。
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