ダイハツ・ミラが新型にフルモデルチェンジします。
ミラといえばスズキ・アルトと双璧をなす、ザ・軽スタンダードです。昔から燃費や使い勝手で熾烈な闘いを繰り広げてきた両者。先にフルモデルチェンジしたアルトに対抗して、大幅に戦闘力を増してくるものと思われます。
新型ミラは果たしてどんな軽自動車になるのでしょうか。
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ダイハツ・ミラとはどんなクルマ?
ダイハツミラは1980年に登場した普通の形(ハッチバック型)軽自動車です。昔から質実剛健なイメージを持つミラですが、4代目で設定されたミラTR-XXアバンツァートなんかはとても早くて元気よくてカッコよく、異色で新鮮だった記憶があります。
アルトワークスと一緒に峠などでよく見かけました。小さい車で最高速などは軽自動車でしたが、タイトなコーナーなどは鬼速く、カーブが連続した山間部などではそんじょそこらの乗用車など足元にも及ばない動力性能を発揮していました。
こんなやんちゃなモデルもありましたが、やっぱりミラはクソ真面目軽自動車です(笑)。私の知り合いもカチカチのクソ真面目で、大手航空会社のジャンポジェットパイロットという高給取りでありながら、ずっと古いミラに乗り続けたというのだから驚きです。
7代目になった今も、とにかく経済的に壊れないで安全に人と荷物を運ぶためにずっとハッチバックスタイルを守っています。なんだかこのミラという車は作り手の信念が伝わってきますね。
ミラにはミライースという第3のエコカーを目指したモデルがあり、これがまた燃費を追求した燃費マニアカーのような存在なのですが、毎度毎度ハイブリッド車を脅かすほどの(時には抜かしている)燃費を叩き出すもんだから乗用車メーカーからは煙たい存在となっているようです(笑)。
2006年に現行ミラが登場してから沢山の仕様変更、特別仕様車などは出てきましたが未だにフルモデルチェンジされていません。その分新型ミラに注目が集まります。
新型ミラの仕様
新型ミラの開発は燃費を第一に考えているようです。アルトが8代目の新型になっておよそ100kgもの軽量化を果たし、大幅に燃費を改善してきたので、ここはミラとしても絶対に負けられない部分です。なぜならトールワゴンタイプではないこの手のスタンダードな軽自動車を選ぶユーザーは本当に合理的で、なによりも経済性を優先させるから燃費の数字は一番大切な要素となります。
すでにアルトは一部グレードでJC08モード燃費37km/Lを達成しているため、十分に燃費が良いということで元々あったエコモデルが消失してしまいました。それほど前回のスズキのフルモデルチェンジは強烈だったのです。
だからミラは負けられません。ミラは他の車種と違い、なんといっても歴史があります。アルトと共に日本の経済を根底から支え続けてきた実用車です。そんな新型ミラの注目すべきポイントは新開発された直列3気筒エンジンです。
このエンジンは燃焼効率を大幅に向上させることを主目的になんと電磁波を利用するというもので、燃費が大幅に伸びる模様です。
また、新型ミラではe:Sテクノロジーと呼ばれる、高張力鋼板や強化樹脂などをふんだんに使った軽量化+優れた空力デザインによる燃費改善技術が盛り込まれ、期待されるその燃費はなんと40km/Lに達するというのですから驚きです。
新型ミラの価格と発売日は?
新型ミラの価格はスタンダートモデルでおよそ100万~110万円ほどになる予定です。発売日は2017年5月です。
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新型ミラ考察
私はミラというとやっぱり質実剛健なイメージがあります。燃費特化モデルのミライースもそうですが、ダイハツというメーカーはいつも消費者の味方です。車内の細かい便利装備も含め、いつも車を使う側のことを第一に、とても真面目に考え抜かれた商品設計をするのがダイハツです。そしてそんなダイハツの精神を凝縮したのがミラという車です。
ダイハツとスズキは常に販売数で競い合い、常により良い商品を送り出すべく日夜開発に勤しんでいます。そうした活動が第3のエコカーという本物志向のエコロジー、そしてエコノミーに繋がるもんだと思いますし、見ていてとても清々しいです。
JC08モード燃費に変わる新燃費基準であるWLTPモードではミラやアルトの素性の良さがさらに引き出されるものだと思っています。ついでに、ミライースの後継車もカタログを飾るスペック数字のお化粧はほどほどにして、ここも質実剛健、トータルコストで本当に財布の金が減らないような総合性能を持つ車をリリースしていただきたいですね。
2018年10月スタートの実燃費に近い新燃費基準WLTPモードとは?廃止されるJC08モードとの違いは一体なんだ?
追記 2017年5月9日に新型ミライースが登場しました!
出展:https://www.youtube.com/watch?v=ONKf9OkIb14&feature=youtu.be
ようやくミライース(e:s)がフルモデルチェンジしました。今までのどのモデルのミラよりもエッジが立っていてシャープなデザインです。少しだけ丸みを与えると、どことなく三菱のミラージュっぽいお顔な気もしますし、名前まで似ていますが、まぁ気のせいでしょう。
ひたすらに軽自動車のベーシックを追求した新型ミライース。燃費も当然すこぶる優秀です。でも予想に反して40km/Lという数字ではなく35.2km/Lでした。これは実用燃費の向上を目指した結果だそうです。一体どこまで消費者目線のメーカーなのでしょうか。ダイハツには頭が下がります。
今回の実用燃費達成の秘密は軽量化です。なんと先代のミライースよりも80kgも軽量化してきたというのですから驚きです。ここもスズキアルトをバリバリに意識していますね。
スズキがやるならダイハツもやる。ダイハツがやるならスズキもやる。この切磋琢磨し合う関係はずっと続くのでしょうね。
ただ、私がミラかアルトを選ぶとしたら、間違いなくアルトです。それほどアルトのデザインはキレてます。乗ってみたい、所有してみたいと思わせるキャラクターです。ワークスもいますしね。この点、アルトのほうが面白車度は高いでしょう。ただそれは逆に言えば、ミラのほうが中庸で没個性、正に軽自動車の中の軽自動車、the・実用車という気がします。
誰が乗ってもおかしくない、どこにも尖ったものがない、そんな生活必需品を形にしたのがミラです。ここで一発、ダイハツさんがアルトワークスに対抗してミラアバンツァートを復活させたら面白いのですがね。さすがにそれは無いでしょうね(笑)。
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