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ホンダ・アーバンEVコンセプトは初代シビックのEV版か
- 2017/10/22
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- ホンダ, 東京モーターショー
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またもやホンダさんが楽しそうなことをやっています。なんでしょう。このコミカルで魅力的な車は。そうこの可愛くも力強そうな車が、「ホンダ・アーバンEVコンセプト」です。
urbanというぐらいですから都市部の使い勝手を優先している便利なEV車ということなのでしょうが、私にはこの車が初代シビックや初代ゴルフにも見えます。つまり、凄くカッコイイということですね(笑)。
ホンダさん、ぜひこのままのスタイリングで出して下さい。もちろん大衆が求めやすい価格で!
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個人的に2017東京モーターショーで一番注目している車
私はゴルフが好きです。なんだいきなりと思われたでしょうか。ゴルフのような基本を徹底的に大事にした、スーパースタンダードといえるような車が大好きなのです。
そしてホンダ版ゴルフといえば、長い間シビックという車がありました。
いやもちろん今もシビックは健在です。それどころかシビックのスポーツ版、タイプRはドイツのニュルブリンクサーキットで、ルノーメガーヌ辺りの欧州コンパクトスポーツとやりあっている最中です。でも私にとってあれはシビックではありません。あれはすでに異世界の戦闘兵器ガンダムです(笑)。
シビックって、「都市の」とか「市民の」という意味です。初代シビックは、一般大衆のみんなが便利に使える車っていう願いを込めて作られた、ザ・市民カーです。ガンダム目指していたわけではありません。
いや、超性能を誇る最新のシビックのスピード勝負は見ていて興奮しますし楽しいですから大いに結構ですが、ちょっと市民の皆さんを無視し過ぎでは?と思ってしまいます。
VWのゴルフもドイツ語では「湾」「入り江」という意味を持っていて、これはメキシコ湾流のガルフストリーム(Golf Strom)に由来しています。これはつまり、西ヨーロッパ豊かで平和な気候を運んできてくれるという意味なんですね。
2車に共通するのは、どちらのスタンダードを目指して作られた車だということ。決して派手さはないが、基本に忠実に、誠実に作られた車なんです。だから何年経っても色褪せない地味さが魅力なんです。
そして今回のアーバンEVコンセプトです。
出展:http://www.honda.co.jp/news/2017/4170912.html
いいじゃないですか。この手に馴染みそうな感じ。分かりやすい2ドアハッチというのも最高です。シンプルイズベスト。
さらにEV車ですから、日常の使い勝手は最高でしょう。同時に発表されたホンダ・スポーツEVコンセプトと同様、AI技術が搭載され、最新の交通事情にもばっちり対応できます。
世界的にEV車が広まることで、蓄電池や発電モーター、ソーラーパネルなどの電力に関するコストが大幅に減り、さらに発電所だけに頼らない各家庭レベルでの発電も効率的になり、こういったアーバンEVコンセプトのようなエネルギー循環効率の良い車が市場を席巻する日も近いでしょう。
出展:http://www.honda.co.jp/news/2017/4170912.html
この画像からも分かる通り、自然エネルギーを回生し、石油を使わないで運動エネルギーを消費できる未来がイメージできますよね。
EV車はガソリン車やハイブリット車と違い、内燃機関が無い分ものすごくシンプルです。いわばでっかいミニ四駆みたいなもんで、中国あたりではどんどん新しいメーカーが参入してきているジャンルでもあります。
もちろん安全な車を一台作るには、足回りやシャーシ、フレーム、衝撃吸収ボディーなどは車作りのノウハウが必要ですが、移動を目的とする陸上輸送車両のキモはエンジンですから、多くの新規参入メーカーにとってブラックボックスだった動力の部分が広く開放され、守られてきた既得権益が崩壊し、次の世代が先頭に立って未来を創っていくことになるのでしょうね。
このアーバンEVコンセプトはホンダからの提案の一つです。ここでも原点回帰。自動車工業界の全てが0になるこのタイミングで、再び市民のための車作りが始まる訳です。企業構造の変更は痛みを伴います。でもホンダはやるメーカーです。初代シビックやシティー、それにN360などに似せてきたこのアーバンEVコンセプトのデザインも、そんなホンダの思いや願いが篭っていると思います。
車が背負ってきた無駄な部分をどんどん切り落とし、EV車両の新車が一台100万円を切るような世の中が来れば、一気に物流の形が変わるかもしれません。安くて楽しい車が供給されるようになり、車ブームが訪れ、AmazonあたりでポチッとアーバンEVコンセプトをポイント割引で買えるような時代が来るかも知れません。
今ならサムスンのパソコンを買うとアーバンEVコンセプトが貰えます!みたいなとんでもないキャンペーンが現れるかもしれません。それほど、EV化が世にもたらすインパクトは大きなものとなるでしょう。これはもう革命です。車で見栄を張れる時代は終わり、人々は移動という当たり前のようで当たり前でなかった自由をローコスト手に入れ、日本の全ての循環が活発になりそうです。
私達の生きている今は、ちょうど時代の大きな切り替わりの時です。動脈硬化を起こしそうなメタボのサラリーマンが、いきなり若返りエネルギッシュになって笑顔溢れる、そんな大改革が迫っています。そう考えると、今の子供、孫の世代は暗いことばかりではありませんね。きっと楽しい世の中になると思います。
ホンダのようなメーカーがこの世に存在する限り。今後の動向に注目です。
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