トヨタ・LCVコンセプトは新型ハイエース?キャブオーバーからセミボンネットへ

トヨタ車体が第45回東京モーターショー2017で初出展するコンセプトモデルに、LCVコンセプトと名付けられた車があります。

耐久性・経済性・積載性、商用車に求められる3つのポイントを重視したこの車。トヨタの商用車といえばハイエースですが、LCVコンセプトは新型ハイエースとして市販化されるのでしょうか。


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3つの可能性を示すLCVコンセプト


引用元:WebCG

LCV(ライト・コマーシャル・ビークル)コンセプトは、東京モーターショー2017でワールドプレミアとなるトヨタ車体のコンセプトモデルです。

LCVコンセプトには3つのバリエーションがあります。

ベースモデルとなるLCV Dカーゴ、ビジネスパーソンに極上のプライベート空間を提供するLCV ビジネスラウンジ、車いすアスリートが自身で運転するために最適化されたLCV アスレチックツアラー。

どれも商用車に新たな可能性を示す面白いコンセプトモデルです。LCVコンセプトの魅力を探るために、ひとつずつクローズアップしたいと思います。

LCV Dカーゴコンセプト


引用元:オートックワン

3つのLCVコンセプトのベースとなるLCV Dカーゴコンセプト。

商用車らしからぬスタイリッシュなエクステリアと、女性でも使いやすい低床フロアと助手席前後スライドドアが最大の特徴です。

LCV Dカーゴコンセプトには、シートがひとつしかありません。助手席をあえて廃止したことで、運転席からラゲッジスペースへのアクセスが容易となっています。

また、助手席の空間を活用して3,500mmもの室内長を確保。長尺物も楽々載せることができます。

LCV ビジネスラウンジコンセプト


引用元:オートックワン

LCV Dカーゴコンセプトをベースに、ビジネスパーソン(会社経営者など)向けに改良を加えたモノがLCV ビジネスラウンジです。

乗車定員は3名。LCV Dカーゴと同様、助手席は配置されていません。

本来助手席が配置される場所にサイドアクセスラゲージを採用。スーツケースなど、ビジネスに欠かせないアイテムの収納が可能となっています。

車内とは思えない広々としたプライベート空間で、優雅で快適な時間を過ごすことができるでしょう。セダンに代わる新たな可能性を持ったコンセプトモデルです。

LCV アスレチックツアラーコンセプト


引用元:オートックワン

LCV Dカーゴは商用車として、LCV ビジネスラウンジは高級車として、非常に緻密な設計がなされています。

LCV アスレチックツアラーは福祉車両として設計された1台です。

厳密には車いすアスリートが運転することを前提に設計されており、楽に荷物を積み、楽に運転することが可能となっています。

助手席側前後スライドドアがオープンすると、床下からワイドスロープが出現します。車内に乗り込むのに、車いすから降りる必要はありません。

ラゲッジスペースには競技のための工具類や、車いすのスペアホイールなどが収納されています。

LCVコンセプトは新型ハイエースなのか

トヨタ車体はLCVコンセプトで、商用車・高級車・福祉車両の可能性を広げています。

さて、それぞれの紹介は済んだので、そろそろ本題に入りましょう。

皆さんが気になっているのは、おそらく私と同じこと。LCVコンセプトは新型ハイエースなのかどうか、ですよね。

現行モデルとなる200系ハイエースは、2004年から既に13年間も販売されています。

車業界の転換期となっている2017年現在、ハイエースのフルモデルチェンジのタイミングとしては絶好の機会ではないでしょうか。

3つのLCVコンセプトのベースとなっているLCV Dカーゴのボディサイズは、ハイエースの標準モデルとほぼ同じ。

LCV Dカーゴは商用車、LCV アスレチックツアラーは福祉車両として設計されていますが、ハイエースは主に商用車や福祉車両として活躍していますよね。

また、トヨタの高級ミニバン(ミニバンに高級というのもおかしな話ではありますが)であるアルファード/ヴェルファイアには、ロイヤルラウンジと呼ばれるビジネスパーソン向けの特別仕様車があります。

これらの存在は、LCVコンセプトが新型ハイエースであることを裏付けている気がしてなりません。

LCVコンセプトは先進的なエクステリアを採用。非常に高級感を醸し出したモノとなっていますが、これはコンセプトモデルにはお決まりのデザインです。

実際にLCVコンセプトがハイエースとして発表されるときには、もっと商用車らしい落ち着いたエクステリアとなるでしょう。

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キャブオーバーからセミボンネットに採用か

ハイエースの最大の特徴は、キャブオーバーの採用による圧倒的な積載性です。キャブオーバーとは、エンジンの真上に運転席を配置している車のこと。

普通の車であればボンネットにあたる部分に運転席が配置されるため、その分ラゲッジスペースが広がり、圧倒的な積載性が実現できています。

しかし、LCVコンセプトはキャブオーバーではありません。アルファードやヴェルファイヤと同じセミボンネットを採用しています。

LCVが新型ハイエースだとすれば、これは正直、商用車として退化していると言わざるを得ません。ボンネットを確保すると、その分ラゲッジスペースは狭くなります。

これは圧倒的な積載性を誇るハイエースの魅力をごっそりと削いでしまっています。極端な話、アルファードやヴェルファイアと同等の積載性しか確保できないということなのですから。

実はこれも時代の流れで、仕方のないことなのです。ハイエースはキャブオーバーでボンネットがない分、衝突安全性に優れていません。

普通の車が正面衝突した場合、ボンネットが衝撃を吸収する役目を果たします。しかし、ハイエースのようなキャブオーバーは正面衝突した場合、その衝撃がドライバーをダイレクトに襲ってしまうのです。

つまり、一見退化したように感じるセミボンネットの採用は、乗員を守るために積載性を犠牲にした結果だということです。安全性が重視される世の中ですから、納得するしかないのでしょうね。



【第45回東京モーターショー2017】注目の目玉車種解説!概要と予想

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