私は毎回、モーターショーのプレオープン日(プレビューデー)に取材に行きます。
金曜日なので、本番の土日よりはだいぶ空いています。プレオープンのチケットは2万枚ですから、通常の日の10分の1以下の人数です。チケットは3500円、通常のチケット1800円の約2倍と少々高いですが、その分ゆっくり見ることができるので、値段分の価値はあると思います。
さて、東京モーターショーに行くとどんなことが待っているのか?そんなことをお伝えしてきます。
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東京モーターショーのチケットは数種類ある
東京モーターショーのチケットはいくつかあります。
普通の当日入場券1800円(高校生は600円、中学生以下は無料)の他、200円ほど割引になる前売り券や団体入場券(一般1600円、高校生600円)などがあります。また16:00以降に入場できるアフター4というチケット(一般900円、高校生300円)もあります。
その他にモータージャーナリストと巡るツアーチケットもあります。こちらは2500円と高額です。金曜日の昼好きから開催されるプレビューデーチケットは3500円です。これにモータージャーナリストツアーを付けた4000円のチケットもあります。
どのチケットも旅行代理店やオンライン、各種コンビニなどで購入することができますが、プレビューデーのみオンライン限定販売となります。
プレビューデーは本来業界関係者と体の不自由な方のためのチケットですが、一般人でも入場できます。チケットは2万枚限定なので公平で安心です。なお、ペットは入場不可です。
イベント開催中、ビックサイトの周りには大型駐車場がいくつも用意されますが、土日は非常に混雑しますし、特設駐車場から会場まではえらい距離があるので大変です。帰りも中々脱出することができません。ディズニーランドのようです。私は公共交通機関の利用をオススメします。
ビックサイトの最寄り駅は2つあり、りんかい線の国際展示場駅か、ゆりかもめ線の国際展示場正門駅かになります。行きはまだしも、帰りは人混みに沿って歩いていると間違った方の改札に入ってしまうことも考えられるので気を付けましょう。
東京モーターショーメイン会場の東京ビックサイトは馬鹿でかい!
ビックサイトは西ホールと東ホールに分かれます。どちらも巨大なので、往復するだけで一苦労です(笑)。なにせ東京ドーム6つ分ですからね。段取り良く周るスケジュールを立てましょう。
こういった大きなイベントでは力あるメーカーが離れていることが多いです。トヨタとホンダなんかはいつも別々です。釣具でいうダイワとシマノみたいなものですね。
先にざっとブースの配置を頭に入れ、漏れがないようにします。後でまた往復するのは悲惨です。
西ホールから周るのがオススメ
私はだいたい西ホールから周り始めます。東ホールは車メーカーの他に関連部品メーカーなどで細かく区切られているのと、雑誌などが沢山販売されているので、先にそちらに行ってしまうと荷物が増えてしまいます。
西ホールに向かうとまずは輸入車がお出迎えです。ポルシェやVWが展示されていることが多いです。
これはVRゴーグルを使ったバーチャル体験のブースです。こういった体験型イベントに興味がある場合、会場と同時に真っ先に向かいましょう。すぐに混んでしまいます。
LEXUSのブースはいつもきらびやかです。お客さんもハイエンドな感じがします。
いつも思うのですが、VWブースは美女揃いだと思います。キャンギャルにとても力を入れている気がします。自社の商品も美人投票重視だということでしょうか??
リアル展示ならではのダイナミックさと臨場感を味わえる
こんな感じでアグレッシブに展示されることもあります。さすが三菱。「らしい」です。
こちらはいつも大人気のGT-R。通常日であれば近づけないほどです。オレンジが最高です。
このように大規模なイベントではひと目で人気車種が分かってしまうというのが面白いですね。
スバルはたまにこんな大胆なことをします。
スバル・XV FUN ADVENTURE CONCEPTという車ですが、車の上にそのまんまテントって発想がぶっ飛んでます。「おいおい、わざわざ車の上に苦労して設営する意味あるのか?」と1人でツッコミを入れたくなるのも、モーターショーの面白いところです。
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主要メーカー以外も要注目
車メーカー以外にも見所は沢山あります。こちらはグッドイヤーの完全球体タイヤです。
前後だけでなく、左右も自由に転がれるので、縦列駐車だろうが誰でも一発で決まります。こんな未来を垣間見ることができます。
これはコンプレッサーですね。歴史を感じます。
デザインや迫力を全身で体感できる
実車を見ることの一番の利点は、デザイン面でしょう。特にマツダ車のレッドは、写真で見るのとえらい違いです。さすが高コストの塗料です。思わず引き込まれそうになる魅惑の赤です。
マツダ車の取り組みについてはこちらの記事を参考にして下さい。
マツダの魂動デザインはかっこいいのかダサいのか?世界の評価から考察してみて分かったマツダの変化
トラック勢も負けていません。この勇姿を御覧ください。
綺麗なお姉さんとのギャップが凄まじいです(笑)。
こちらダカールラリーのカミオンですね。
こういったスペシャルカーに体験乗車できるのも、モーターショーの醍醐味です。
さらに最新のF1マシンを拝むことも出来ます。Mercedesは絶好調ですから、良い宣伝効果を生んでいることでしょう。実際、F1マシンの注目度はいつも凄いものがあります。
バイクも楽しい!
2輪を作っているメーカーは、バイクも展示しています。個人的に2輪も楽しみなので、スズキとホンダとBMWはついつい長居してしまいます。
これ、GSの310です。大型アドベンチャーツアラーの代表格だったGSが、遂に中免で乗れるようになったのですね~。感慨深いです。皆さん思い思いに跨って楽しんでいます。モーターショーで実際に触ると、ついつい欲しくなります。
参加者のリアルトークが聞ける
こちらはダイハツのムーブキャンバスです。
近くにいた若い女性の方が「この車可愛い~♡」を連発していました。こういった生の声を沢山聞けるのも、大型イベントの楽しみです。
車をいじれる
車のギミックで気になる所があれば、周りにかならずいるキャンギャルの方にお願いすればセッティングしてくれます。
これはスズキブースにいたお姉さんですが、とても親切に対応してもらえました。車を交えて会話も弾みます。こういったやりとりもモーターショーの楽しみの一つです(決してやましい意味ではありません)。
購入予定の車があれば、詳細をGETできます。
ついでにこちらは一番人だかりができていたキャンギャルさん達です。
皆さんそれはもう必死に写真を撮っていました。ちょっとした事件並だったので、取材にぴったりだとついつい撮ってしまいました(笑)。奥さんや彼女さんとモーターショーに行ってこのような写真を撮ると、まぁ怒られるでしょうね。※経験あり。
普段乗れない車に乗れる
たまに、ちょこんとシニア用の電動カーが展示されていたりもします。
この車は誰にも注目されていなかったのですが、私の自宅の近所に足の悪い方がいて実際に毎日使っているので、メーカーの開発陣には頭が下がる思いがします。そっと乗ってみたりして、乗車体験もします。なかなかこういった車に乗る機会も無いですしね。
グルメも美味い!
東京モーターショーではさまざまな飲食店が軒を連ねます。和洋中はもちろん、B級グルメやスイーツなども揃っていて毎回お祭り騒ぎですから、家族やカップルみんなで楽しめます。当然12時~13時頃は超絶混み合うので、人と違う時間帯に食事を摂ることをオススメします。
公共交通機関を利用して行けばビールも飲めるので、最高の一日となります。
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東京モーターショーに行くと未来が見える
東京モーターショーは各メーカーの今後の取組みやビジョンを展示する国内最大のイベントです。
その視点は世界に向けて発信されていて、最先端の技術と共に私たちに近い将来の暮らしを垣間見せてくれるものです。
車は現代人にとって、やはり無くてはならない物。直接的にせよ間接的にせよ、人は陸上輸送車両の恩恵を受けずには生活できないまでになりました。コンビニに常に商品が補充されるのも車のおかげですし、交通弱者といわれる人たちが文明を享受できるのも車のおかげです。
そんな車が今後どうなるのか?完全EV化や完全自動運転化までは、まだまだ長い道のりが待っています。しかし日々確実にそれらの未来は近づいて来ています。
おそらく数年後、EVの普及とAIの強化と仮想通貨の流通によって、世の中は激変すると思います。
都市部では駅前のタクシーが消え、代わりに自動運転の小型ビークルがあなたを目的地まで運んでくれるでしょう。長距離移動トラックが完全自動化され、今よりもっと物流コストが下がりコンビニやスーパーの価格破壊が起きるだけでなく、ヒューマンエラーによる悲惨な大事故も防ぐことが可能になります。
さらにブロックチェーン技術により犯罪が大幅に減り、多くの銀行が役割を終え、為替を中心とした国の概念が薄まり、より自由な貿易と小規模の商取引が世界中で活発になることで、今までの基準では考えられなかったほどの低価格モビリティーが誕生すると思います。
時代は所有からシェアへ移り変わっていきます。人の幸せの概念が物質的なものから精神的なものへと移り変わり、無駄なものを持たなくなることで、人々は既得権益層から植え付けられた消費マインドから開放され、もっと素直で満たされた人生を送れるようになると思います。
そんな時、私達の身の回りにはどんな車が走っているのでしょうか。きっと誰もがワクワクするような、素晴らしい未来がそこに待っていると思います。そういった想像を超える眩しい未来をあれこれイメージできるのも、東京モーターショーに出向く理由の一つです。
是非一度、会場に足を運んでみては。
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