自分の愛車を高く売りたいというのは、だれしも思う事でしょう。でも具体的にはどうしたらいいのか、そこが一番知りたいところですね。
今回は交渉術というような大層なものではなく、普通にちょっと気を付けていけば、楽に売却交渉が進むであろう実践ワザを順番に3つほどお伝えしてきます。
どのワザも特別難しいことではありませんが、とても効果が高いので車を売るときにはぜひやってみて下さい。
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1、見えないところをきれいにしよう
これについては、一度詳しく書いたことがありますので、ぜひそちらを一度ご覧になって頂きたいのですが、要はドア、トランク・ボンネットの裏など主に四隅を重点的にきれいにしていくと、お車の印象が良くなるというワザです。
車を高く売るコツ。洗車すると良いって本当?買取り店側から見た視点
なぜなら、仕入れ担当にとって査定するときに一番プレッシャーを感じるのが事故の有無ですので、そこをちゃんと確認しやすい車というのは、査定する人間にとって安心出来る車、いきおい良い車となるのです。
単純な事のように思われるでしょうが、あと1万円、2万円の時に背中を押してくれるのがこの安心感なのです。それだけ仕入れ担当は車を査定するとき内心不安を抱えて車を見ているのです。この不安は何年経ってもなかなか消えないものです。
実はそこを攻めるために、きれいに見やすくしているとも言えるのです。
2、愛車の客観的な価格を把握しよう
大事なことは自分の愛車がどのくらいの値段が付くのかをあらかじめ知っておくことです。なにもわからないまま交渉の場に赴く事を考えると、格段に後々の交渉がやりやすくなるのです。
昔の様な何もわからないまま、お店に持ち込んで決めてしまったり、何店舗も回ってなんとなく愛車の値段を比べたり、そんな事をしなくても最近は一括査定のシステムがあります。大いに利用させて頂きましょう。一括査定に申し込むとおおよその査定額が誰でも簡単に無料ですぐに分かります。こちらの記事に詳しく書いてあるので、是非一度ご覧になってください。
車の一括査定で電話やメールの嵐!それを逆手に利用する電話のコツ
いわば仕入れ担当者に心理的に優位に立てなくても、せめて同等までいきたいのです。そうすることで、いざという時余裕をもって笑顔を作る事が出来ます。結局は人と人との対話です。
そうやって、さぁ綺麗にしました、愛車の値段も大体わかりました。勿論そのまま一括査定で一番高いところに売っても良いのですが、せっかく情報も手に入れたのですから、出来たらもうひと踏ん張りしてみませんか。それが次のテーマです。
3、愛車を持ち込むお店を選ぼう
ここまで読まれたあなた、ご苦労様でした。あともう少しです。今度は愛車を持ち込む事にしましょう。どこに持ち込むのか、言わば戦場をどこにするかです。
古来より戦場となったところは色々ありますが、どれをとっても偶然その場所になったようなところはまずありません、すべてそこを狙って決められたのです。
あなたも戦場を幾つか定めましょう、持ち込む先はご自身のお車と同じ車種を扱っている中古車店です。大小は問いませんが、あまり不安なところは避けた方が無難です。
なぜ同じ車種を置いてあるお店でなければならないの?
中古車専門店はどうやって利益を上げているのか、そうです中古車をお客様に販売することで成り立っています。その為に仕入れをしているのです。その仕入れには幾つかルートがありますが、その中で一番安くなるのが個人買取りなのです。
オークションで仕入れると、どこよりも高く値を付けなくてはなりませんし、会場に1日中張り付いていても一台も買えなかったりすることもあり、もし運よく落札できても会場からの陸送費など別出費がかかり、一台当たり荒経費3万円は計算しておかないといけません。会場が遠い場所になると、高速代や、陸送費のUPなど経費がどんどん膨らんでいきます。
それに比べて個人買取りは、オークションほど高くなく経費が掛からない為、魅力的な仕入れ先なのです。
そこに自分たちが常日頃得意としている程度の良い車が目の前にあったら、喉から手が出るほど欲しいはずです。この車なら高値を付けてもいいと思ってくれます。それも値段さえ合えば今にも置いていってくれるとならば、なおさらです。これを逃したら・・・と思わせなければなりません。
これがあまり得意でない、または自分のとこではあまり扱わない車だったらどうでしょう、そういう車は自分の処では展示しない為、オークションに出品するか、別の業者さんに売ることになります。もちろん利益を乗っけてです。
高く買ってしまうと展示してお客様に売らない限り、利益が出ることがありません。その為どうしても安全な値段を付けるしかなくなります。
ですからスポーツカー店に軽自動車を持ち込んだり、小型車を並べているところに4WD車を持ち込んだりしてはいけません。
これまで述べた3点を実行されたなら、そこそこ満足される金額で売ることが出来るはずです。是非一度お試しください。
これでこのテーマは一応終わりなのですが、あまりに簡単だと思われる方々のために最後にもう一つ付け加えることにしました。少しヘビーな内容です、そのつもりでお読みください。
最後の商談で気を付けることは
ここから少し高度な心理戦に移行します。ついてきてくださいね。
まず、ここまで色々準備をしてきた目的はただ一つ愛車を少しでも高く売るということです。それを達成するためにここで気を付けることは、まず自分がおよその値段を知っているという事は最後まで隠さなければいけません。まして知ったかぶりなど論外です。むしろ素人感を滲ませるぐらいがちょうどいいのです。
その上で希望金額を匂わさなければなりません。難しいですね、値段を知らないのにぎりぎりの希望金額を匂わす、矛盾していますね。あなたならどうされますか、どのようなストーリーを組み立てられるでしょうか?
私はこの様に組み立てたことがあります、希望金額を聞かれた時です。
「希望と言われても良く分からないのです、ただ一つ困っていることがあって、実はある人から○○円で譲ってくれと言われたのですが、その方とそんなに親しいわけでもないので、ちゃんと名義変更してくれるのか心配で、それにお金も現金で本当に用意できるかという問題もあって、ちょっと知っているだけに問いただすのも難しく、どうしようと悩んでいるのです。私としてはちゃんとした専門店に引き取ってもらう方が安心できるのですが、」
このように言って相手にやんわりと相談をもちかけ、なお且つ希望金額とこのような所で売りたいということも匂わせました。
相談された人間は何とか力になろうとするものです、とくに自分が信頼されていると思えばなおさらです。
結果はもちろん希望とする満額とはいきませんでした(もちろん織り込み済み)が、いっぱいの天井をさらに持ち上げることには成功しました。
その時はもうひとつ、小道具を仕込ませていました。ダッシュボードの中の検査証入れに、「印鑑証明書」と「委任状・譲渡証明書」を挟んでおきました。それを査定する人に取って貰い見つけてもらうように誘導しました。いますぐにでも売る気があるという事を見せるためです。
私は彼を誘導して目的を達成しましたが、彼にはそんな意識はないはずです、逆に頑張って一台仕入れたと思っているはずです。
少し高度な心理戦を仕掛けましたが、普通はこの様なことはしない方が良いかもしれません。なぜならこちらも少し疲れますから。
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