愛車を売却されようとする時、査定金額を調べるためにも、中古車専門店や買取り店などに持ち込まれることになるでしょうが、その時、やはり気になるのはどうしたら少しでも高く買い取ってもらえるかという事でしょう。
よく言われている、車を洗車して行ったほうがいいのか?またどこまできれいにしたら良いのか?そんな疑問に、今回は、あなたのお車を買取り店側はどの様に見ているかを、知って頂こうと思います。
敵を知ることが必勝への早道です。
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洗車すると高く売れるのか?
基本、洗車されても査定価格が上がるという事はありません。こう言ってしまうと身もふたもなく聞こえますが、そこにはもう一つ重要なポイントがあるのです。
お店が車を見るポイントは幾つかあるのですが、その中で重要なものの一つに車の程度というものがあります。しかしこれは、年式や走行距離、はたまた事故修理の痕跡があるかないか、というような客観的なものだけでなく、主観的要素が多く入り込むところです。
つまり、この車だったら早く売れるだろうという計算を、査定する人間がするかどうかがカギとなるのです。車を売る側からいえばそう思わせられたなら、勝ちと言えるのです。いったん思わせたら、値段交渉においても、あともうチョットの値段UPがやりやすくなりますし、また応じてくれるでしょう。
現在の買取り事情
ただこれから述べる、「程度良く見せるための、洗車のコツ」が利かない人達がいます。買取りのプロと呼ばれる人たちです。
この人達は、車がどのように汚れていようと、正確な評価を下せる能力をもっています。この人たちの前では、洗車はなんの意味もありません。以前はこういう人たちが多くいたのですが。
現在は、中古車専門店、特に買取り専門店などは経営の効率化が進み、車の査定という、ある意味特別職と言われるような職場にも、プロと呼ばれる人達は少なくなっています。その代わり業務がマニュアル化されていて、それに従って買取りを行うという事が一般化されています。そのほうが何年もかけて人を育てるという、手間が省略でき効率化が図れるためです。
ところが、ここにどうしてもマニュアル化することのできない部分があります。それが車の程度を測るという部分です。ここは経験を積むしかなく、それも販売現場に近いところでお客様の反応を見ながら、どのような車が売れるのかを肌で感じる必要があるのですが、効率化とは相容れないため、どうしても程度を測る時に経験より主観の入る量がおおくなります。
そこで以前より、車をきれいにして行くということが重要になっているのです。経験の浅い査定員に対した時には、特にです。ですから次に述べることはあくまで経験の浅い査定員対策です。そのつもりでご覧になってください。
ここはきれいにしよう!印象の良い車磨きのポイント
洗車のポイントを次に挙げていきます。
- 全体の印象に注意して自然に
- 細かいところを重点的に
- 光っているものは光らせる
- カー用品に気を付けて
以上について 1から順番に説明していきます。
1、ここのキーワードは、「自然に」です。がんばってきれいにして来ました的なことは避けましょう、かえって身構えさせてしまいます。女の子を誘う時のように下心が見えてしまうようでは失敗します。
一週間前にきれいに洗ってあとはそのまま自然に汚す感じです。少しぐらい雨垂れが残っていても構いません。
2、細かいところを重点的に、これはそのままの意味です。普通お部屋を掃除される時、掃除機を掛けますね。その後です、窓のサッシは拭かれますか、障子の桟はどうですか、実はこのことの方が大事で、ここに普段どのように生活されていたかがわかるのです。車も同じで普段どのように使われたのかが、細かいところに現れます。
特に査定するときには、車の接合部分を重点的にチェックする必要があり、どうしても意識するところの中心が、ボンネットの裏、ドアの裏、ステップの下、トランクの中などになります。その為その部分の印象が車全体の印象に繋がります。
だからといって、ブラシなどを使ってネジまで磨くのは不自然です。あくまで自然にです。具体的には、以下の部分を重点的に行ってください。
- ドア、フェンダー、ボンネットなどの隙間のワックスのカスは取り除きましょう。
- ドアの裏、ステップはきれいにしてください。掃除機をかけるときは、シートと車体のつなぎ部分にゴミや埃が溜まっていれば、取り除いてください。
- メーター周りは埃が溜まっていれば、ブラシを使ってきれいにしてください。ただカーショップに売られている光らせるようなものは、避けてください。水で十分です。
- モールと車体の隙間の汚れ落とし。
3、光っているものは光らせる。これもその通りで印象的には一番効果があるかも知れません。メッキ部分は忘れず磨きましょう。
その中で一番効果があるのは、ヘッドライトカバーです。ここを光らせると印象が格段に上がります。
曇っていたらぜひ光らせて下さい、ご自身でも実感されると思います。磨き方はこちらの記事を参考にして下さい。
4、カー用品は、日常使われるようなもの(ペットボトルホルダー等)は良いのですが、飾りの様な趣味の範囲に分類されるようなものは、外してください。
売る前の洗車、最後に大事な事
ここまで読まれていかがでしたか、印象を良くするなんてあまりにもあいまいだと思われる方もおられるのでしょうが、就職面接と同じようなものだと考えて下さい。そう考えて車を磨いて頂ければ、ここまで読まれた内容が理解されやすくなると思います。あとは、あなたのセンスです。
最後にこれはちょっと言いにくくて、どうしようか迷ったのですが、敢えて申し上げておきます。車を持ち込まれる方の印象です。別にスーツは必要ありませんが、好感の持たれるような服装をされるほうが有利です。
お互い初対面になりますので、これは意外と重要な要素なのです。これが重要になるなんてちょっと前なら考えられなかったのですが、時代は変わったなと思うこの頃です。
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