【最終更新日】2017/09/24

中古車査定で法定12ヶ月点検の評価は?値段に差は付くのか

突然ですが、皆さんの中で12ヶ月点検を行われる方は、どの位おられるでしょうか、聞くところによると、4割程らしいですが、わたしは未だおこなったことがありません。

今回は12ヶ月点検についての評価と、査定価格の関係について考えてみます。

Contents

12ヶ月点検の意味について

12ヶ月点検とは、道路運送車両法という一応法で定められた点検で、自家用乗用車、軽自動車に行われる法定12ヶ月点検と呼ばれているものです。1年と2年毎に行われ、検査の時には24か月点検が行われています。

罰則はありませんが、万一整備不良で事故などが起きてしまった場合は、ドライバーの法的責任が追及されることになります。

でも面白いのは、検査に必ずしもこれら点検したという記録簿は必要なく、ユーザー車検などで、自分で検査を受けに行くと、そのまま検査を受ける事が出来ます。

 

そもそも点検項目も、12ヶ月点検は26項目、24ヶ月点検は56項目、車検では20項目となっていて、車検場で調べられるのは20項目だけなんですよね。

ですからこの車でよく車検が通ったなあ、というような車がよくあります。車検は車の調子が良いとか悪いとかは関係なく、違法な改造がされていないか、という事の方が重要で、わたしが引っかかったのは、ナビのワンセグTVの為のアンテナをフロントウィンドウの両端に貼っておいたものです。

端から25mm以内が規定値だという事を知らず、定規を当てられ、28mmなので張り直すように言われ、剝がしたことがあります。それ以来ワンセグTVは視聴したことありません。

 

この様に3mmの差を見過ごしてくれませんでした。厳格な一方、明らかに検査を通すためだけのタイヤなどはそのままスルーします。お役所仕事です。

整備不良で事故といっても、ヘッドライトやストップライト・ウィンカーなどの玉切れなんかは、自分で交換できることですし、それ以外雨の日にワイパーが動かないままで事故といっても、そもそも運転できないでしょうし、整備不良で事故といっても単に故障による事故と区別つかないでしょう。

唯一考えられるのは、ブレーキパットの摩耗による事故でしょうが、これも事故を起こす前に兆候が出るはずですし、走ることが出来るか疑問です。それを強引に運転したというなら、それは点検以前の話になります。

この様に、日頃からライトの球切れ、オイル・ラジエター・タイヤの溝などの点検を自分で出来ることはしておくことの方が大事な気がします。

法的にも12ヶ月点検は整備手帳に示されている項目を、自分で確認しながらチェックを入れて行っても構わないのです。整備士が行わなければならないという事は無いのです。

査定の値段に差はつくのか

この様に、自分でも出来る12ヶ月点検をしてきた車とそうでない車を比べて、査定に差が出るのでしょうか。

結論から言いますと差は出ます。ただし前提条件が幾つか付きます、まず見た目にも状態の良い車であること、修復歴のない車であることなどが条件です。そうでないと点検してきたというメリットが活かされないのです。荒い使われ方をした車だと、点検してきたという説得力が無いのです。

見た目にも程度が良い、整備点検もされてきたという証拠もある。となって初めて説得力が生まれます。

 

そういう車は中古車店にとっては、非常に売りやすい車なのです。同じように並べても先に売れていくことが想像されます。少し値段を上げてもいいかもしれません。そんな気にさせてくれる車なのです。

こんな中古車店にとってありがたい車ですが、さて現実としてどの位差が付くのかと言いますと、明確な基準というものはなく、感覚的な物になります。点検記録簿の値段というより、その車の価値を底上げするツールになります。あくまで私の感覚では2~3万円程度、これを安いとみるかそんなもんだと見るかは人それぞれですが、ユーザーにとって値段交渉の武器になることは間違いありません。

ただ昨今の中古車の品薄状態から考えると、それ以上の査定アップも期待できそうです。ただその場合も査定員の目には点検記録簿自体ではなく、あくまでその車自体が価値あるように見えているのです。

わたしが12ヶ月点検をしない理由

ここで問題なのは12ヶ月点検に、ユーザーは一体どの位費用を掛けたのでしょうか。整備工場によってばらつきがありますが、何もなければ工賃としては1万円程でしょうか。各オイル交換など含めると2万円程度、バッテリー、ワイパーゴム交換となると、確実に3万円は超えていきます。

工賃以外はどちらにしても掛かる費用なので、仕方ないとしても、元は取れるでしょうか、無理かもしれませんね。でも安心感は得られます。

 

ただ、私は面倒くさいのです。点検をするのがというのではないですよ、必要な点検は必要なのです。ただどうしても必要と思えず、この際なんとかして売り上げを伸ばそうとしているとしか思えないことが、ままあるのです。

これは12ヶ月点検ではありませんが、オイル交換を頼んだ時バッテリー交換を勧められました。まだ交換して1年程しか経っていなくて、それも海外の安いものではなく国産の有名メーカー品ですよ、バッテリーの電圧が少し低いと言われたのです、もちろん断ってそれから交換したのは2年後です。交換する時もまだいけそうな気がしたのですが、念のためと思って交換したのです。知人の12ヶ月点検の明細を見せて頂いた時も、必要と思えないワイパー交換をされていました。

ワイパーゴムの劣化の場合、整備工場ではゴムだけでなくワイパーブレードごと交換するのです。これが結構高いのです、カーショップでゴムだけ買ってきて自分で交換すれば、2.000円ほどで済むはずです。このような事が結構あるので、いちいちそれに対応するのが面倒くさいのです。

でも車にあまり詳しくない方は、12ヶ月点検も必要かもしれませんね。

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