【最終更新日】2017/09/24

廃車予定車でも下取り査定で値段を付ける方法(続編)

  • 2017/8/30
  • 廃車予定車でも下取り査定で値段を付ける方法(続編) はコメントを受け付けていません

これは ”廃車予定車でも下取り査定で値段を付ける方法” の続編にあたります。

下取りに出したけど、値段が付かないようだ。では廃車にしようというところから始まります。永い間乗ってきた車を廃車にする時、どうすればいいのかというお話です。普通、買取り店などに持ち込み、廃車依頼をされる方が多いと思われますが、ちょっと待ってください。

他にも方法があり、それぞれに特徴があります。その特徴を精査した上でどちらにされるか、時間と手間それに金額的要素を考えて、どちらが自分に合っているのか、ご判断して頂こうというのが今回の目的です。

Contents

廃車の流れ

廃車の流れとしては、以下のようなものがかんがえられます。

  1. 買取り店や一般中古車店に廃車依頼をする。
  2. 自分で手続きを行う。
  3. 廃車専門買取り店を利用する。

この3つですが、それぞれに特徴があります。1.2.3.と説明していきます。

買取り店や一般中古車に廃車依頼をする

こちらで廃車依頼をされる方が一番多いのではないかと思われますが、この場合、時間と手間は掛かりません。ただ金額的な問題があります。まず車そのものについては、査定値は0円でしょう。それに廃車手数料はお店によって違いますが、15,000円~ 必要でしょうし、検査が残っている場合、返ってくるはずの自賠責返戻金や重量税の還付金も、諦めることになることもあるでしょう。

自分で手続きを行う場合

自分で廃車手続きを行う場合は、車検残りの場合、自賠責返戻金や重量税の還付金は、月割りに沿って戻ってきます。それだけでなく、鉄屑代として車によっても違いますが、今でしたら10,000円~程になるでしょう。ただ時間と手間は結構掛かります。手続きの流れは次のようになります。

  1. 解体業者に車を持ち込む(解体証明を手にいれる)
  2. 陸運局で永久抹消手続きを行う(重量税の還付手続きも同時に行う)
  3. 保険会社に自賠責の解約返戻金の請求を行う

簡単に言うと上記のようになりますが、これは、少々の手続きは自分でやるべきという私でも二の足を踏む手続きです。日常的に分業体制で行っている処でないと、時間的にも手続き的にも、なかなかにハードルの高いものです。確かに役所の理屈も分からないではないですが、なんとかもう少し簡素化出来ないものですかね。これではユーザーいじめです。

 

難しい理由をいちいち書くのも大変で、解体業者に持ち込んだ時点で、物理的に帰りはどうするのか、動かすことの出来ない車の場合では、という問題に始まり、すぐに解体証明を出してくれるのか、いい加減な解体業者も多く、もうそこから心配です。

陸運局で無事永久抹消手続きを終えても、次に保険会社への自賠責解約返戻金請求が残っています。

結論として、自分でもなんとかできるのは、検査が残っていない場合だけでしょうか。これなら1日でなんとかなります。

廃車専門買取り店を利用する

このお店は、母体は解体業者さんです。解体屋さんの進化形です。

昔から、解体して鉄屑のみの収益だけでなく、解体部品を細かく分類管理して部品販売の収益に力を入れていた業者さんがおられました。わたしもよく利用させて頂きました。

鉄屑価格は変動しますが、いまは中国・インド・ロシアなどの経済成長をしている国からの影響もあり、比較的高値で安定しているといえますので、鉄屑としての価値しかない場合でもいくばくかの値段が付きますが、一時は逆にこちらから解体料を支払はなくてはいけない時もあったのです。そのため車両の不法投棄が社会問題化した時代もありました。

 

この業者さんたちが進化を遂げてきました。一つは日本の中古車が海外へ出ていく事により、修理用として海外から日本の中古部品の需要が増大し、今までの様にじっと待っているだけでは需要に追いつかなくなりました。

それをみて国内の低迷する中古車市場から海外の市場への販売に目を向け、グループを組んだりして積極的に部品を仕入れるということに発想の転換を行っています。今までの様な業者同士の取引から、一般ユーザーを対象とした廃車業務まで手を広げ始めたようです。

ここでは、廃車依頼をするというより、部品や鉄を売りに行くという感覚です。抹消登録や重量税の還付請求などの事務手続きも無料で、車によってはかなりの値段が付くこともあります。4駆などはとくに高値が付くようです。

結論としてお勧めは

先の三つの廃車方法を書いてきての私の結論ですが、やはり廃車買取り店を利用する事が一番お得なようです。時間も手間も掛からず、自動車税・重量税の還付(検査残りの場合)まで無料で行ってくれて、手元におもわぬ現金がはいることもあるようです。事故などでレッカーが必要な車などには、特にメリットが大きいといえます。無料で引き取りに来てくれるのですから。

考えてみれば、解体業者さんから見れば、中古車販売店や買取り専門店は、中間業者ということです。いままでその様な所から部品取りの車を仕入れてきたのですから。間をとばして直接ユーザーから仕入れるほうが、利益が出るのかもしれません。

もし下取りなどで査定値が付かないのであれば、下取りなどではなく、廃車としてここを一度利用してみる価値はあるはずです。下取り費用を支払はなくても済むだけでもお得です。お勧めします。

 

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