【最終更新日】2016/07/03

フォード日本撤退から分かる未来、アフターサービスや社員は?

フォード日本市場撤退・・・。

2016年1月26日に起きたこの大きな出来事は自動車関連業界に大きな波紋を呼びました。フォードが日本から消える・・・フォード日本支社の社員達やフォード車オーナー達に対するアフターサービスはどうなるのか?そしてアメ車の未来は?そんなことを書き綴っていきます。
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Contents

なぜフォードは日本市場から撤退したのか?

フォードといえば米国ビック3の一つでアメリカナンバー2の超巨大企業です。世界での存在感も圧倒的で、かつては日本の車市場で輸入車部門を引っ張る代表だった時もありました。そんなフォードが日本から消えてしまうというのです。一体何故でしょうか?

それは簡単に言ってしまえば「日本ではフォード車が売れない」という事になってしまいますが、個々数年の販売面だけを見るとフォードの日本マーケットの販売台数は2011年あたりからずっと右肩上がりだったんですけどね。

だからフォードジャパンやヤナセはびっくりですよ。「何故突然撤退なんだ?」となるのは当然ですよね。でもこれは本国フォード本体による決断なので覆されることはないです。

 

マクロ経済で見るとTPPも大きく関わっています。フォード陣営はTPPが本格的に始動すればただでさえ日本車に対して貿易関係で不利なアメリカ車が窮地に立たされるという危惧を持ってました。

今以上にアメ車と日本車が同じ土台に立たされる訳で、その上国の保護施策により有利な立場を保つ日本自動車工業会にとても勝ち目はないと考えたのでしょうね。それに日本は今不況です。相変わらず軽自動車が売れています。そんな特殊過ぎる国に力を投入するのは投資的に言ってもリターンが割に合わないという判断だったのでしょう。

 

今まで車の設計開発・製造販売で日本の自動車メーカーと米国自動車メーカーは協力しながらやってきました。特にフォードはマツダとの関係が濃いですよね。あの有名な「ZOOM-ZOOM」というCMもフォードの「マーク・フィールズ・フォードCEO」がマツダ社長時代に打ち上げたものです。

私個人的にはあのZOOMという響きがアメリカっぽくてどうにもしっくり来なかったのですが、元々日本生まれではなかったのですね・・・。米国切ってのマーケッターを持ってしても日本という特殊市場を唸らせるのは難しかったのでしょうか?

 

 

フォードのアフターサービスは?

フォードと言えばマスタングが有名ですよね。ポニーの愛称で知られる名車も一緒に撤退ですし、あれだけCMしてたエクスプローラーも撤退です・・・。ここで気になるのが現フォードオーナーさん達に対するアフターサービスですよね。

しかし肝心のフォードからの方針はまだハッキリと発表されていません。

恐らく当面はヤナセ当たりが引き継ぐのだと思いますが、日本から本体が撤退するということは関連企業やストックパーツも本国へ行ってしまうということで、後数年もしたら修理費など割高になってしまうでしょうね。

 

フォード・ジャパンの社員は?

フォード・ジャパンの社員はどうなるのでしょうか?フォードは外資系企業です。日本企業とは違いますから社員達は本国へ行くか辞めるかの決断に迫られると思います。ここらへんはドライですね。

 

アメ車の未来について

アメ車はこれからも日本市場で苦戦すると思います。いくらアメ車メーカーのマーケティング部や販売陣営が頑張ったところで肝心の日本人の好みである「陰」の要素や「枯山水」の美しさなどアメリカ人には到底理解不能ですから。

だからきめ細やかな配慮の行き届いた、米国からしたら「ヒステリックで神経質で思いやりのこもった」日本車のような車を作ることは不可能です。

あのスティーブ・ジョブズもアジア圏の独特の精神構造に興味を持ち、禅などの東洋思想を学んだりして商品に生かしアップルは日本で大成功しました。アメ車メーカーはもう少し日本人というものを理解する努力をしないと、この先何年たっても極東、辺境の地日本で車を売ることは難しいでしょうね。

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