【最終更新日】2018/03/26

SKYACTIV-Xエンジン搭載の新型アテンザとアクセラのコンセプトモデルが登場

  • 2017/10/9
  • SKYACTIV-Xエンジン搭載の新型アテンザとアクセラのコンセプトモデルが登場 はコメントを受け付けていません

マツダが世界初となる究極のエンジンを形にしました。その名もSKYACTIV-X。

現在のマツダのエンジンラインナップは、SKYACTIV-GとSKYACTIV-Dがメインとなっています。SKYACTIV-Gがガソリンエンジンで、SKYACTIV-Dがディーゼルエンジンです。

2015年に開催された東京モーターショーでは、新世代のロータリーエンジンであるSKYACTIV-Rが初公開されました。これはあくまでもコンセプトモデルに搭載されたエンジンで、おそらく実用化にはまだまだ遠い存在です。

そんな背景の中、2019年、マツダが誇る第4の内燃機関である、SKYACTIV-Xがデビューします。

表紙出展:http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201708/170808a.html


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Contents

SKYACTIV-Xってどんなエンジン?


出展:http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201708/170808a.html

世界中の技術者が究極の内燃機関と呼んでいるエンジンがあります。

それはHCCIエンジンと呼ばれるもので、従来のエンジンでは達成することのできない、圧倒的な燃費性能と環境性能を実現するエンジンです。しかし、それはあくまで実用化できればの話。

HCCI(予混合圧縮着火)と呼ばれる技術は、予めガソリンと空気を均等に混ぜ合わせた混合気を吸入、圧縮することで温度を上昇、スパークプラグを用いずに自然着火するというもの。混合気を完全燃焼できるので非常に熱効率が高く、その結果少ない燃料で多く走行することができ(低燃費)、ムダのないクリーンな排気ガスを排出(環境に良い)することができます。

 

ただし、特定の条件下ではHCCIを実現できるものの、それをどんな条件や環境でも実現できるか、となれば話は別です。

自動車メーカー各社は、HCCIエンジンの研究を行いながらも、それは実現不能のエンジンだと半ば諦めていました。膨大な費用を必要とするエンジンの研究開発。しかも、過去にどのメーカーも実用化に至っていない特別なものとなれば、さらに大きな金額が動くのは誰にだってわかります。

手探りで失敗続き、いつ実用化の目処が立つかもわからないHCCI技術。それに加え、世界中で進む内燃機関禁止の動きと電気自動車(EV)の普及。このような状況では、各社がHCCIエンジンの研究開発を放棄し、EVの研究開発にシフトするのも無理はありません。

 

そんな中、HCCIの研究に注力する自動車メーカーが日本に一社だけありました。そう、世界で唯一ロータリーエンジンを実用・量産化したマツダです。

今回も、世界中が実用化できなかったロータリーエンジンと同様に、HCCIエンジンを実用化しようと日夜研究開発を取り組んでいます。

マツダは日本が世界に誇る自動車メーカー、トヨタと業務提携しています。EVの研究開発をトヨタに任せ、自分たちは次世代ロータリーエンジンとHCCIエンジンの研究開発にエネルギーを注ごうと目論んでいるのです。多分。

そして、2017年。ついに長年の研究の成果が出ました。マツダがHCCI技術の実用化に成功、HCCI技術を活用した、世界で唯一の新エンジンが誕生しました。それが「SKYACTIV-X」です。

 

SKYACTIV-Xは簡単に言えば、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの良いとこ取り。本来HCCIではスパークプラグを用いることなく、混合気を自然着火させますが、SKYACTIV-Xはスパークプラグが取り付けられています。

条件が悪く自然着火が困難な場合のみ、スパークプラグでアシストすることで、HCCIの持つ弱点を克服したようです。さらに、低回転時をアシストするためにモーターも搭載。SKYACTIV-Xはマイルドハイブリッドシステムの一面も持ち合わせているようです。

環境性能と燃費性能の良さに加えて、ガソリンエンジン並みの高回転の伸びの良さディーゼルエンジン並みの太いトルク。また、エンジンのレスポンスも良いと、まさに最強のエンジンです。

実用化に成功したとは言っても、SKYACTIV-Xの課題はまだまだ多く、実験段階。量産化にはまだまだ遠い道のりですが、2019年にSKYACTIV-Xを初搭載した自動車を発売する、とマツダは明言しています。

SKYACTIV-Xを初搭載する車はアテンザかアクセラとなる

マツダがSKYACTIV-Xを初搭載する車はアテンザアクセラとなる模様です。

SKYACTIVテクノロジーは第2世代へと突入、既にCX-5がフルモデルチェンジを終えています。次にフルモデルチェンジを迎えるのは、第1世代とほぼ同様となるようで、それがアテンザなのかアクセラなのかは、未だ判明していません。

フラッグシップモデルであるアテンザに搭載するのが順当ではありますが、SKYACTIV-Xを多く普及するため、アクセラに搭載する可能性もあります。

 

こればっかりはわかりませんが、マツダは東京モーターショー2017でSKYACTIV-Xを搭載したコンセプトモデルを初公開するという噂を入手しました。

これが真実なのかどうかは不明ですが、いずれSKYACTIV-Xを搭載した新型アテンザ、もしくは新型アクセラが投入されるのは確実。

前置きが非常に長くなりましたが、今回は新型アテンザと新型アクセラについてお話ししたいと思います。

今回お伝えするものは、現段階で判明している情報や噂を元に、独自の目線で予想したものです。専門家のような考察ではないので、ツッコミながら楽しくご覧いただけたらと思います。

新型アテンザについて

まずはマツダのフラッグシップモデルに位置するアテンザですが、詳細はこちらの記事で解説しています。

マツダ新型アテンザ、夢のエンジン搭載で生まれ変わる

新型アクセラについて

新型アクセラも、目玉となるのはSKYACTIV-X。詳細はこちらの記事で解説しています。

マツダ・新型アクセラが究極のエンジンSKYACTIV-Xを搭載しデビューか

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東京モーターショーで公開されるのはどっち?

長々と新型アテンザ、新型アクセラのコンセプトモデルについて、情報をお伝えしましたが、結局どちらが東京モーターショー2017で初公開されることになるのでしょうか。

SKYACTIV-Xの実用化というのは、車業界に衝撃を与えるレベルの出来事です。このタイミングに相応しいのは、やはりフラッグシップモデルのアテンザでしょう。

ただ、SKYACTIV-Xの説明会では現行アクセラにSKYACTIV-Xが搭載されていたので、アクセラの可能性も十分にあると思います。答えはもうすぐわかるので、それを楽しみに皆さんも予想してみてくださいね。





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