ガソリンスタンドで勧められた水抜き剤の効果は?各種の添加剤というものに想う事
- 2018/4/27
- メンテナンス
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先日ガソリンスタンドに給油しに行った時、勧められたのが水抜き剤です。「そろそろ水抜き剤入れときましょうか」といわれ、そろそろってなんだよ!と言いたいところを抑えて、結構ですと丁寧にお断りしたのですが、その時思ったのです。これと同じような添加剤に関係した物って結構あるよなと。
大概の人は、一度は添加剤と呼ばれる物を使用された事があるのではないでしょうか、私も何回かあります。今回はこの添加剤という物についての話です。個々の物については避けていこうかと思っているので、すこし退屈かなと心配しています。
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添加剤の種類
添加剤には色んなものがあり、主にエンジン、ミッションなどに使用されるオイルに添加するもの、ラジエター液に使用するもの、ガソリンなど燃料に使用するものに分けられますが、その中でも、性能をアップさせるもの、性能低下を防ぐもの、また補修に関係するものがあります。
オイル関係用添加剤
- 摩擦面に油膜を作って,潤滑性能をアップさせて摩擦を減らし、その結果摩耗を減少させる。
- エンジン内部の洗浄
ラジエター液用添加剤
- ラジエター内部の洗浄を目的としたもの。冷却系統内に発生した錆、水アカなどの汚れを除去し、冷却効果を高める。
- 冷却系統内の性能低下の予防を目的としたもの。錆の発生を予防し、潤滑性のアップにより、ウォータポンプなどの摩耗を防止します。
- 補修作用を持ったもの、微細粒子を含んでいて液漏れ部分の補修をする、または漏れの防止。
ガソリン燃料系添加剤
- 燃焼室・吸排気バルブ・インジェクターの洗浄、カーボン類の除去
- ガソリンタンク内の錆、腐食の防止
- エンジン内部の摩擦低減による燃費の向上
以上の様に分けられますが、性能アップと洗浄など複数の機能性を持たせたものも多くあります。
使用効果について
使用する時の条件ですが、その前にひとつ重要なことが前提としてあります。それは効果があるのか、あるとしたらその効果はどの程度のものか、ということです。
使用時の効果は、正直わかりません。製造会社の説明を裏付ける公平な第3者機関などはないので、あとは試すしかないと言えます。
製造元のデータも、限られた条件の下での結果でしょうし、それが一般的条件の下で再現されるのかもわかりません。特に予防的効果については最後までわからないかもしれません。
もちろん効果絶大という物もあるかもしれません。何となく玉石混交の様な印象を持ちます。興味のある方は試されてはいかが、と言うしかないのが現実です。プラセボ効果というのもありますからね。
先にガソリンスタンドで勧められたガソリン添加剤についてですが、説明によるとガソリンの水抜きということで、タンク内の水分を除去して錆びを防止するとともに、水分が原因のエンジン不調を防ごうという物です。
私の経験では、まずガソリンタンクが錆びて穴が開いたという車を見たことが無いのです。特にガソリンタンクは樹脂製が多く、そもそも錆びませんし、金属製でも内部はコーティングされていてそう簡単に錆びるとも思えません。それにガソリンタンクに穴が開くなんて言うのは重大なインシデントだと思うのですが、点検項目にタンク内の水抜き項目などという物はありません。
エンジンの不調も耳にしたことも無く、こういう時はお隣の神主さんの出番です。神主さんは長く車の整備に関わってきた方で、特に大型トラックなどにも詳しく、記事の内容によっては、ときにお話を聞かせて頂くのですが、今回も助けて頂きました。タンク内の水が原因で不調になった車両というものは見たことが無いということでした。それでもまだ確定という訳ではありませんが、この効果についてはかなり疑問があります。
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添加剤の費用対効果
値段も重要です、あまり高くては気軽に使うことは出来ませんからね、費用対効果の話になります。ちなみに水抜き剤は800円でした、このくらいなら安心料としては手を出し易いのかもしれません。
水抜き剤は置いておいて、他の添加剤については2,000円以上する物もあり、まさか全く効果が無いなどと言う事はないのでしょうが、その効果はどのくらい持続するのでしょうか。
オイル添加剤などは、オイル交換時に毎回添加することになるかと思いますが、そうなると結構な負担になりそうです。またその時の効果はどのくらい実感出来るものでしょうか、この実感というものはなかなか数値化できないため、それは人それぞれと言うしか無いと言わざるを得ません。
独善的にまとめると
これは私の独善的な判断ですが、気になる方はこれら添加剤をいれてもいいかなという判断です。そもそもレースなどに使用される様な車でなく、日常的に使用されるような車ではその効果を実感されるのは難しいように思われます。
走行の多い車、低年式の古い車などは、私も使用するかもしれません。またアイドリングにばらつきがある場合など、ひょっとすると効果があるかも知れません。ただラジエターの漏れに関しては、これらに頼るよりリビルト品に交換するほうが間違いなく賢い選択といえます。
ただこれだけは言えると思いますが、これら添加剤を使用しなかったため故障に至ったという事はありません。むしろ量など適切な使い道をしなければ、逆に悪い影響を与えるということです。
今現在目立った不調がないのであれば、使用する事は単に自己満足に過ぎないと思うのです。いや確かに自己満足もカーライフを楽しむには重要な要素であり、それを否定するものではありません。ただ使用される時はそう一面もあるなと意識された方が、過度の期待を持たずに済みますし。いざ問題が発生した場合、根本的に修理をした方が費用的にも安くなると気付かされることもあるような気がします。
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添加剤全般についての独り言
私は、添加剤については健康食品やサプリメントの様な物だと思っています。それは毎年出てくるサプリメントのように効果が定かでない物から、各アスリートにとっては必需品となっている物のように効果が定説となっているものまであり、幅広い物だという事です。
プロテインの様な物でも、その道の人に言わせればピンキリであり、このメーカーの物が一番だという物があるそうです。しかし私にとってはどうでもいい物です。私にとって必要なのは、最近食生活に不安を感じた時の総合ビタミン剤です。確かに効果が認められる物でも私にとっては全く必要の無い物もあり、むしろ疲れた時などは効果もよくわからない栄養ドリンクのほうに手が出ます。
添加剤というものも、同じような物といったら言い過ぎでしょうか。車に特別な思いを持っておられる方にとっては必要なものでも、車を足替わりと考えておられる方にとっては全く必要のない物もあるでしょう。使用される時には、自分はどうなのかを考える事で、無駄に振り回されることも無くなると思うのですが、どうでしょう。
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