車工具のおすすめは車載工具も基本セットも捨てて上質なモノを個別購入すべし!
- 2018/2/20
- メンテナンス
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新車・中古車問わず、車を購入した時付いてきた車載工具、なんかすごくチープだと思いませんか。
「修理なんかできないし、するつもりもない」 なんておっしゃる方もあるでしょうが、そういう方はさておいて、ちょっとした部品を交換したりネットで買った用品を取り付けたりとDIYをされる方も少なくはないでしょう。そんな時、車載されている工具はいかにも頼りなく感じます。
そこで中古車屋さんから見た「使い物になる工具という物はどういうものなのか、どういう工具を使っているのか」というところから工具を見ていきます。
決して整備士さんが使っておられる専門工具の事ではありません。あくまで、日曜大工ならず、日曜整備用の工具についてのお話です。
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Contents
工具の揃え方
それでは使える工具についてご説明しましょう。
工具の揃え方ですが、まずは車載工具や基本セット物、その他バラで各工具を購入していく方法など複数の選択肢があります。一つずつ解説していきます。
車載工具は捨てても良い
まず言える事は、付属している車載工具は捨ててもいいです。
使い物にならないどころか、対象を傷つける事もあるので、やむなく使用するときは、無駄に神経を使い疲れます。あまりにはかどらず、投げ捨てたこともあります(笑)。
中古車査定の際、車載工具を見る査定員もいるので、査定用のオブジェだと思って良いでしょう。
基本工具セットも使えない
工具を買う時、多くの人はセットで揃えられることが多いと思いますが、これがまた役に立たない物が多いのです。とくに安いセット物は間違いなくダメです。ボックスレンチセットなどは、ちょっと力を入れるとひび割れしたり、ラチェットハンドルなどもすぐに動かなくなったりします。
それに、まず使わないだろうと思われるものも、無駄に揃っていたりしますので、それだったら使える工具の一本でも買った方がずっと使えます。
メーカー製のセットは?
プロなら一流メーカー品をセットで買うのもありですが、かなり高いです。
そうでなければ、お勧めは必要な物を一つずつ揃えていくという方法です。この方が不必要な物を買わずに済みますし、これだけは良いものという風に、値段にもメリハリを利かす事が出来ます。
用意しておきたい工具
まずその前に、ボルトのサイズがインチ規格かミリ規格かによって、それぞれに合う工具のサイズに2種類あります。外国車はほとんどインチ規格、国産車はミリ規格となっています。
面倒くさいですが、工具をお買い求めの際は一応確認しておいてください。間違ってインチ規格の工具を買ってしまうと、国産車では使えないということになります。
ミニ知識として、今現在インチ規格を採用しているのは、アメリカ・イギリス・カナダですが、その中でもミリネジを使っていたり、また国としてミリ規格を採用しているのに、インチネジを使っていたりする製品があったり、結構いい加減です。
その点日本車はほとんどミリ規格に統一されています。これらの規格争いは昔から国の威信をかけた争いがあり、なかなか統一出来ないのが現状です。このインチとミリの争いも、古くイギリスとフランスの争いに端を発したものです。
まず一般的な工具から行きます。次の様なものがあります。
ドライバー
photo by Screwdrivers | Emil . | Flickr
ドライバーには+と-があります。
ドライバーを使用している時、ネジ山を潰してしまったことありませんか、あれって殆どがそのネジ山とドライバーのサイズが合わなかったために起きるものです。
そういう事が起きない様に、ネジに合ったドライバーを用意する必要があります。プラスドライバーには番号があって、握りまたは軸の部分に刻印されています。古い物では無いものもありますがその場合は軸の太さで分かるようになっています。
通常殆どのプラスネジには2番が使われていて、これだけでもなんとかなりますが、念のため1番も用意していると安心です。そう高い物で無くてもよいのですが、先が磁石になっている物が使いやすいので、そういう物を選ぶと1本500円~800円ぐらいします。出来たら2番ドライバーは少し長い物をもう一本用意しておくと、奥の方にも手が届き便利です。
殆どの場合プラスドライバーしか使いませんが、一応マイナスドライバーも用意しておきましょう。一応刃先幅6ミリのもの1本あれば足りるでしょう。
スパナ・めがねレンチ
スパナとメガネレンチに関しては、少しいいものを選んでください。安い物だとボルトの頭をなめてしまい、後の作業に支障をきたします。
その原因は材質の問題だけでなく、工具の精度の問題もあります。セットでも構いませんが、値段的には最低2,000円程度のものは欲しいところです。
メガネレンチに関しては、オフセットタイプの方が使いやすいです。オフセットタイプというのは両端が曲がっている物をいいます。それと少し長いものをお買い求めください、短いと余計な力が必要になり、作業がはかどりません。
よく使うのは、10mmと12mmそれに時々14mmですから、はじめにそのサイズだけ揃えて、あとは必要に応じてというのが一番安く良いものが揃えられるかもしれません。
お勧めメーカーではKTCかTONEあたりでしょうか、もちろんそれ以外でも全然かまいません。でも絶対中国製の安物は避けて下さい。使えないだけでなく、危険が伴うこともあるのです。
KTCなどは高精度でありながら、スナップオンなどよりも大分安く購入することができます。私は以下のものを使っています。
ソケットレンチは、よくセットで売られています。
安い物ではセットで980円という物までありますが、まず使い物になりません。それにたくさんピースが付いているものもありますが、まず全部使う事はありません。
多くはスパナと同じで、8・10・12・14mmの四つで大体いけます。
メーカー製のものをセットで買うと見た目に豪華に見えますが、セットを買う予算の無い方はメーカー品のばら売りを買うのでもよいと思います。その場合、上の四つとあとはラチェットハンドル、エキステンションバーがあれば十分です。それでも足りなければ、その都度買い足すという事です。
忘れるとこでした、ラチェットとソケットの接合部分には規格があります。買われる時には、合うかどうか確かめてからにしてください。もっとも両者をつなぐジョイントという物もあるので、それほど神経質になることもありませんが。
こちらのKTCのものだと全て入っているので一応安心です。
後編へ続く
いかがでしたか。
車整備の工具の種類は星の数ほどありますが、日常の整備で必要になる工具は驚くほど少ないものです。あなたのカーライフに合わせて、少しずつ長く使えるものを買い揃えていきましょう。
続きの後編は、電気関係の工具についてです。
カーナビやドライブレコーダーなどをネットで購入し、自分で取り付けられる方も増えてきているようですので、そのための工具類を示していきますので、ご期待を。
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