BMWからZ5が登場予定です。
Z5はあの有名なZ3、Z4の後継車種に当たるオープン2シーターですね。ビーエムのオープンといえばZシリーズ!ちょい悪オヤジが乗るのにピッタリな少々エロい車ですがクルマとしての魅力は十分にあります。そんなZ5に迫ります。
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Z5はトヨタスープラと共同開発!
BMW・Z5は今度デビューするとされる新型トヨタスープラとプラットフォームを共有するクルマです。「え?Zシリーズとスープラじゃ車格が違うんじゃないの?」と思われたでしょうか?確かにBMW・Z3はコンパクトオープン2シーターですが、Z4ともなるとだいぶ大きくなってZ3よりも全長で190mmアップの4,250mmです。結構90スープラの全長4,520mmに近いんですね。それでもスープラの方がデカイですが。Z5の全長はおよそ4,400mm前後。これは新型スープラとほぼ同じです。そして全幅もZ4より大幅に大きくなるようです。
トヨタとBMWは2011年12月に提携を発表してから様々な方面で2社協力しながら技術開発を行ってきました。ハイブリッド技術や車両軽量化技術、また今回目玉となる「スポーツカーの共同開発」などです。
昔からBMWの作るシャーシ技術には定評があり、特に3シリーズのFR方式+50:50前後配分重量配分という運動性能抜群なシャーシ性能は多くの人を魅了し高い人気を誇ります。トヨタとしてはシャーシ開発・ブランドイメージの向上をBMWを任せることができ、BMWはトヨタの持つ燃費環境技術・巨大販売チャンネルの恩恵を受けられるのですから両社願ったり叶ったりですね。
そんな背景から生まれようとしている新型Z4といえるZ5ですが、おおかたデザインも決定しているようでテストカーの目撃情報もあります。
Z5の価格、発売日は?
Z5の価格は恐らく800~1,000万ほどだと思われます。新型トヨタスープラと共同開発のプラットフォームではありますが、エンジンは別の模様。BMWは伝統の直列6気筒の可能性が高いですがスープラはV型エンジンであることが予想されます。そのため両者の間に価格差が生じるようです。
Z5の発売日は2017年秋、遅くとも2018年には発売されるでしょう。
Z5は面白いのか?
果たしてこのZ5というクルマですが一言で言えば「買える人が買うステータスカー」以外の何物でもありません。大手企業の重役クラスぐらいでないとポンと買える車ではないのです。なぜか。それはこのクルマがオープン2シーターであるからです。本来オープン2シーターカーは極めて趣味性が高い車です。しかもZ5は日本人が大好きなライトウェイトスポーツなどではなく高級ラグジュアリーカーであり、富裕層がセカンドカーとして「調度良い」から買う車なのです。
その点で言えばZ5はステータス性バッチシ!BMWというエンブレムも言うことなしの「THE・モテカー」といえるでしょう。いわゆる私がこのサイトで提唱している面白車の定義からは少々外れてしまうクルマですが、枯れたセダンに乗るよりは遥かに冒険カーな存在であります。
思えばZ5の爺さんであるZ3はマツダの放った世界無差別衝撃ミサイル「ミアータ」(初代ロードスター)の直撃を受けたBMWがショックで作ってしまった面白車でした。ロードスターのようにコンパクトな車格。タイトなコックピット。デザインもシャープでどん臭さを一切感じさせないスポーツカーでした。
それがどんどん大きくなって来ています。これはなにもBMWのZ5に限った話ではなく多くのクルマが似たような道を辿っていきます。そしてつまらなくなっていきます。中には最近のホンダのようにマーケティング部の言うこと無視して技術部(研究所)主体のワクワクする本来のホンダ、つまり「原点を見直そう」という動きをスローガンにもの作りを再出発したメーカーもあります。
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Z5は質実剛健なBMWからリリースされるスポーツカーなので運転がつまらないといったことはないのでしょうけど、Zシリーズを受け継ぐ者として「スタイリッシュコンパクト」というキーワードを忘れないでもらいたいですね。
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