【最終更新日】2018/03/15

2代目トヨタMR2、SW20の中古人気の4型5型の維持費は?

  • 2018/3/2
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MR2特集第2弾!

今回はAW10/11型の後継車種であるSW20型を思う存分に紹介したいと思います。

比較的高い評価を得ていたAW10/11型に対し、発売当初はなにかと不遇な扱いを受けていたSW20型ですが、度重なるマイナーチェンジにより磨かれ、リアルスポーツへと昇華しました。そんなSW20型の最終的な評価についてもチェックしていきましょう。SW20型を所有してみたい人のために、中古車に関する情報もお伝えしているので、最後までしっかりとご覧ください。

前回は日本初の量産ミッドシップスポーツMR2の記念すべき初代モデルとして「AW10/11型」を特集しました。


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Contents

生まれ変わった2代目MR2

1989年にフルモデルチェンジし、10年もの長いモデルサイクルで販売された2代目MR2がSW20型です。かの名作、公道暴走漫画『頭文字D』に登場したこともあり、AW10/11型よりも一般的な知名度は高いかと思います。(ここでの一般的とは、車にそれほど詳しくない人のことを指しています。)

AW10/11型は角ばったボディが特徴でしたが、SW20型は丸みを帯びた流麗なスタイリングへと変貌を遂げました。人によってそれぞれ好みは分かれるかと思いますが、SW20型は新しいだけあって、AW10/11型よりも古臭さを感じさせません。

SW20型は車に詳しくない人にフェラーリだと言ったら、信じてしまいそうな見た目です。(笑)余談ですが、SW20型でフェラーリレプリカを製作する人もいるとかいないとか。

 

SW20型も、AW10/11型と同様安価なミッドシップスポーツカーであることが条件であったため、大衆車をベースに開発が行われています。AW10/11型はカローラ/スプリンターがベースでしたが、SW20型はセリカ/コロナ/カリーナがベースとなっています。

そのため、排気量がAW10/11型の1.5L(1.6L)から2.0Lへと拡大し、さらなるパワーアップが図られています。しかし、ピーキーではあったものの、初代モデルながら非常に高い完成度を誇ったAW10/11型に比べ、SW20型はバランスの悪さが目立ちました。

大衆車ベースの貧弱な足回りやブレーキは、大幅なパワーアップと車両重量の増加に耐えられる代物ではありませんでした。初代MR2、AW10/11型の魅力が、あろうことか後継車種SW20型で失われつつあったのです。

ただし、度重なるマイナーチェンジや一部改良により、SW20型もスポーツカーとしての完成度を少しずつ向上させていきました。少なくともモデルサイクル後半(3~5型)は、MR2を名乗るにふさわしいミッドシップスポーツカーへと成長を遂げています。

 

AW10/11型と同様、SW20型もNAエンジンと過給機エンジンの設定があります。AW10/11型ではスーパーチャージャーを採用していましたが、SW20型ではターボチャージャーを採用。

最高出力は245馬力(マイナーチェンジ以前は225馬力)を達成しています。NAエンジンでも180馬力を誇るので、必要十分な数値ではありますが、245馬力のターボエンジンには垂涎せざるを得ません。

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SW20型の中古車について

SW20型は比較的長いモデルサイクルであったことが幸いし、AW10/11型に比べれば中古車市場での流通台数は豊富です。年式も新しいので、AW10/11型よりも安心してドライブを楽しむことができるでしょう。

ただし、これはあくまでAW10/11型よりはマシと言うだけで、実際は最終型でも既に20年近く経過しています。古い車両であれば25年以上です。初期型は問題点が多く露呈されているので、私であれば少なくとも1993年以降の年式を狙いますね。

SW20型全体であれば常時100台前後が中古車市場で流通しているようですが、2度のマイナーチェンジにより熟成された1993年以降の車両に限定すれば、その数は70台前後まで減少してしまいます。

車両価格は25~300万円と、AW10/11型同様バラつきがあります。AW10/11型よりも新しく流通台数も多いので、実際に購入するとなると、80~120万円が最低ラインとなるでしょう。AW10/11型より少しだけ安価に購入することができます。

初期型は修復歴ありで過走行が当たり前、さらには初期型の評価の低さもあって中古価格はそれなりに安いです。あえてここを狙うというのであれば、別に止めることはしません。

ただ、安物買いの銭失いにならないよう、しっかりと吟味して購入してください。もちろん、1993年以降の車両でも車両のチェックを怠ってはいけませんよ。

中古人気の高い4型と5型の特徴

SW20型の中でも、最終モデルに近い4型と5型は人気があります。SW20の4型は、ABSやTRCの構造変更に加え、SRSエアバッグを運転席・助手席に標準装備していることが特徴です。

5型はいわゆる最終モデルにあたります。ABSの構造をもう一度変更し、軽量ホイールを装着することで4型からさらに軽量化。NAエンジン搭載モデルを中心に、大幅なチューニングが行われています。

4型、5型ともに一部改良に留まるので、マイナーチェンジのように大きな変更点はありません。5型のNAエンジン搭載モデルは、マイナーチェンジと呼んでも過言ではないかもしれませんけどね。

4型と5型は熟成が進んでいるうえ、単純に年式が新しいので、SW20型の中では高めの中古価格設定。とは言え、プレミア価格がついているワケでもないので、その気になれば購入することは簡単です。

SW20の気になる維持費は?

SW20の維持費ですが、まずガソリンはハイオク指定です。NAかターボで変動はありますが、実燃費はざっくり6~9km/Lくらいだと頭に入れておいてください。スポーツカーなので任意保険は比較的高い部類に入ります。

複数の保険会社で見積りをとって、しっかりと比較をしましょう。最近はダイレクト型自動車保険が人気を集めているのでおすすめです。最も恐れるべきは自動車税や自動車重量税です。新車登録から一定の年月が経過している車は、税金が重課されることになっています。

SW20型の場合、自動車税は本来39,500円なのですが、新車登録から13年が経過しているので45,400円へとアップ。車検時に納める必要のある自動車重量税は24,600円から37,800円にアップしています。

ガソリン代や任意保険代のように節約できる部分ではないので、非常に大きな出費となりそうです。

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最後に

フルモデルチェンジ直後は散々な目に遭っていたSW20型でしたが、1~2年毎にマイナーチェンジや一部改良を加えることで、モデル末期は名車と呼べるミッドシップスポーツへと変貌を遂げました。

栄光ある初代MR2、AW10/11型と遜色のない魅力を、SW20型は持っていると私は感じています。

今や気軽に所有することができないAW10/11型に比べ、SW20型はまだまだ所有しやすい部類に入ります。今後5年、10年と経過していくと確実に所有が難しくなるので、気になる人は今のうちに手に入れておいた方が良いかもしれませんね。

【特集】トヨタMR2/MR-S。貴重な量産型ミッドシップスポーツカーを味わおう





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