【最終更新日】2018/03/15

トヨタMR-Sの評価。中古の注意点は幌。燃費良く乗って面白いトヨタらしいオープンカー

良くも悪くもトヨタらしからぬピーキーな味付けが一部の熱狂的なファンを生み、1999年に惜しまれつつも生産終了となったMR2。今回はMR2の後継車種にあたるミッドシップオープン2シーター、MR-Sをピックアップ!

MR-Sの歴史や評価、中古車情報などの盛り沢山な情報をお届けします。


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異色のオープン2シーター、MR-S

photo by Paul B. Reynolds

MR-Sは1999年に販売終了となった2代目MR2(SW20型)からバトンを受け継ぐ形で発売されたスポーツカーです。

MR-Sの特徴は大きく分けて2つあります。まずひとつは、ミッドシップレイアウトを採用しているということ。車内空間と後輪の間にエンジンを搭載するリヤミッドシップで、高い運動性能を実現しています。

もうひとつは、オープン2シーターであるということ。今でこそMR2はガチガチのスポーツマシンというイメージがありますが、そもそも初代MR2(AW10/11型)は、優雅に運転を楽しむ女性向けのスペシャリティクーペとして発売されたことをご存知でしょうか。

それが走り屋の兄ちゃんの目に留まり、トヨタもここぞと言わんばかりに過給機モデルを設定。それからMR2はスポーツカーとしての道を歩み出しました。ドライブや運転をもっと気軽に楽しんでもらいたいという、トヨタの思惑がしっかりと反映された結果がこのオープン2シーターなのです。

2代目MR2→MR-Sの変わりように「こんなのMRシリーズじゃない!」と声を荒げた人もいるでしょう。ところが、蓋を開けてみるとMR-Sは初代MR2のコンセプトをしっかりと反映し、原点回帰したれっきとした後継車種なのですね。

MR-Sの評価

発売当時のMR-Sの評価は決して高い方ではありませんでした。先代MR2(SW20型)の過激さからガラリと一転、良くも悪くもマイルドなキャラクターになってしまったからです。

MR2の過激さに惚れ込んだ人はMR-Sを選ぶはずもなく。ピュアスポーツカーとしての適性は、先代MR2の方が上回っていますからね。かと言って、オープンカーとしての魅力で絶対王者であるマツダ・ロードスターに敵うはずもありません。

プラットフォームやエンジンに特別な魅力があるというワケでもないので、MR-Sは器用貧乏、中途半端などのレッテルを貼られてしまいました。たしかにMR-Sのコンセプトは、コアなスポーツカーファンには届きにくいモノです。彼らは運転の楽しさをすでに知っていますから。

 

基本的にこの手のスポーツカーは初心者向きで、新規ユーザーを獲得するのに打ってつけなのですが、MR-Sにはそれすらも困難にしてしまう残念なポイントがありました。それは、外観がカッコよくないと言われていたこと。MR-Sオーナーの皆さん、ごめんなさい。

私個人は、MR-Sの外観をそれほど悪くないと思っています。ただ、カッコよくないという人の気持ちもわかります。MR-Sの最も印象に残るところは、間違いなくフロントマスクでしょう。なぜか既視感がありますね。

一部ではポルシェに似ていると言われることが多いようですが、たしかに言われてみればボクスターっぽさがあります。リアのデザインも独特で、カッコいいと言われるタイプのデザインではありません。MR-Sのフロントマスクは賛否両論ありますが、私は好きです。カエル顔で愛嬌もあり、良いと思います。

 

先代MR2が過激なマシンだったこと、スペックが高いとは言えないこと、デザインが微妙なこと、さまざまな点が災いして、MR-Sは世間から不遇な扱いを受けてしまいます。思うように人気を集めることができなかったMR-Sは、8年のモデルライフを経て、生産終了になりました。

MR-Sは高い支持を集めることができぬまま、そのモデルライフを終えましたが、最近になって、MR-Sの評価が徐々に高くなってきている傾向があります。

 

MR-Sの魅力は軽量コンパクト、そしてミッドシップであること。ミッドシップはスピンしやすく、運転初心者には扱いづらいという欠点があります。しかし、MR-Sはロングホイールベースを採用したことで、高い安定性を備えています。万が一、限界を超えてスピンしかかったとしても、リカバリーが容易です。

つまり、MR-Sはミッドシップの欠点を解消しているということになります。MR-S特有のロングホイールベース+ミッドシップ、そして軽量コンパクトなボディは、スポーツドライビングの楽しさを飛躍的に高めてくれます。MR-Sの欠点だと言われている貧弱なボディも、後期型以降のモデルは少しですが改善されました。

 

しかし、これらはMR-Sが販売されていた当時、すでにわかっていた事実です。それではなぜ今になって、MR-Sは高い評価を得ているのでしょうか。

私個人の推測になりますが、MR-Sはこれまで不遇な扱いを受けている車でした。しかし、それ故に中古車市場では安定して流通しており、さらに中古価格も安かった。それがきっかけで、気軽に入手できる環境が長らく整っていたことが理由ではないかと思います。

気軽にドライブを楽しみたい初心者がMR-Sの中古を購入することで、MR-Sの魅力に気づくことになりますよね。また、当時はMR2との比較が多く見受けられました。MR2の後継車種であること自体が、MR-Sの魅力を妨げる足かせになっていたのです。

しかし、時間とともにそれはなくなり、現在ではMR-Sの魅力を単体で存分に評価できるようになったこと。これもMR-Sの評価が高くなっている理由のひとつではないかな、と私は思います。

MR-Sのエンジンや燃費について

MR-Sは1ZZ-FE型エンジンを搭載しています。これはスポーツエンジンではなく、カローラやプレミオに搭載されていた実用エンジンです。最高出力は140PSで、スポーツカーとしては非力なエンジン。

MR-Sの評価が低い理由のひとつでもありました。たしかに非力なエンジンであることに変わりはありません。ただし、そんな非力なエンジンでもMR-Sの軽量コンパクトなボディ、ミッドシップレイアウトを組み合わせれば高い運動性能を実現してしまうんですよね。

MR-Sのカタログ燃費は14.2km/Lと、スポーツカーとしては非常に良い数値です。これは実用エンジンを搭載しているおかげです。ハイオクを入れる必要がないところも嬉しいポイント。実燃費は走り方次第ではありますが、9~12km/Lを目安にしておくと良いかと思います。

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MR-Sの中古車の幌は売っているのか?

これだけMR-Sの魅力を知ってしまうと、ちょっと乗ってみたいと感じた人もいるのではありませんか?

中古価格もお手頃ですし、おすすめしますよ。実際にMR-Sを中古で購入するとなると、気になってくるのは幌の状態です。MR-Sに限らず、オープンカーの幌は非常にやっかいです。

ガレージなどの屋内保管なら問題ありませんが、青空駐車されていた車両の場合、確実に幌はダメージを受けています。色褪せ程度ならまだしも、破れていることだってざらにあります。幌がそんな状態では雨漏りしてしまう可能性が大です。

MR-Sを購入するときは、万が一のために幌交換をしておいた方が良いでしょう。インターネットで検索すると、いくつかのオープンカーの幌専門店がヒットします。MR-Sも取り扱っているそうなので、安心して幌を購入することができますよ。

幌の状態をいちいち気にするのがイヤだ、という人は幌ではなくハードトップを装着するという選択肢もあります。ハードトップを装着すれば、気軽にオープンすることはできなくなりますが、スポーツ走行を楽しむことができるようになります。

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最後に

photo by _salguod

私が思うに、MR-Sの評価は今後さらに高くなっていくでしょう。そうなると、中古車の価格は必然的にアップしていきます。個人的にはそうなる前に、安い中古を1度購入しておいて、乗り回したいなという願望があります(笑)。

先代MR2と比較をされ続け、長いこと日の目を浴びることのなかったMR-Sが、じわじわとベールを脱ぎつつあります。完全に評価が逆転するころには、旧車の域に片足を突っ込んでいるかもしれません。もしあなたがMR-Sに魅力を感じるのなら、やはり今のうちに購入しておいた方が賢いかもしれませんね。

【特集】トヨタMR2/MR-S。貴重な量産型ミッドシップスポーツカーを味わおう





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