車の暖房が燃費に関係あるかどうかは、あなたも一度は気にしたことがあるはず。
良く聞くのは「車のエアコンはエンジンの熱を直接取り入れているから、冷房はともかく暖房は燃費には影響しない」というもの。
本当にそうなのか?あなたの疑問にお応えします。
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車の暖房は燃費に影響するのか?
良くドライバーの間で交わされる会話の大半を占めるのが、やはり車の暖房はエンジンによって作られた熱を利用しているので、燃費には影響しないという理論です。
確かに車の暖房は家庭用エアコンのように温風専用の仕組みがあるわけではなく、エンジン熱、正確にはLLC(エンジンを冷却する機械)と呼ばれる部分から発生した熱を利用しています。
しかし、いくらエンジンのエネルギーを使用する暖房と言ってもファンを回したりするので、厳密には少々燃料を消費します。送風ファンもなかなか電力を消費してしまいます。弱ったバッテリーで車内灯を付け、さらに送風ファンをONにすると車内灯がさらに弱々しい光になるのが分かります。
そして燃費に影響を与える1番大きな存在は「コンプレッサー」です。コンプレッサーとは「A/C」と書いてあるスイッチをONにすることにより作動する機械です。
このコンプレッサーは、主に車内の除湿(窓ガラスの曇などを取る効果がある)を行う機械なのですが、いかんせん電気を食います。そのためコンプレッサーをONにすると燃費が悪化するのです。だいたい燃費は10~15%ほど悪化します。
車種によってはアイドリング時に暖房をONにするだけで、燃料消費量が40%も上がるというデータも有ります。バッテリーの残存電力に余裕のない軽自動車などでは、寒い時期のアイドリング時にACボタンを押すだけでエンジン回転数が「ウォオオン…」を上がることがあります。あれも燃費悪化のサインです。
※ただ、車内が曇ってしまったときや結露しているときは危ないのでコンプレッサーをONにするか窓ガラスを開けましょう。
結論として、暖房使用は燃費に影響あると断言してもよいでしょう。
燃料が空になりそうだからといってエアコンを切る人がいますが、ギリギリの場面の場合、少々の効果はあるでしょう。
それよりもエアコンを切ることによって有効な場面というのは、バッテリーが上がりそうな車です。その場合エアコンを一切オフにして乗り切るというのは手段としてありです。
どうしたら燃費悪化を止められるのか?
少しでも良い燃費で走りたいと願うのはあなただけではないでしょう。でも寒いのは耐えられないですよね。そんな時はコンプレッサー(ACボタン)をOFFにして、温度調整ツマミを高温領域にして送風モードで走りましょう。
これならコンプレッサーによる大電流を使うこと無く、エンジンの熱を暖房に利用して車内に送り届けるのみなので、燃費の悪化を食い止められます。
ちなみにこのACボタンですが、高級車には付いてないことが多いです。つまりずっとコンプレッサーONの状態で、いちいち細かな燃費など気にしない仕様という訳ですね。
割り切り方が凄いです。(笑)
暖房の燃費究極向上ノウハウ
送風ファンによる燃料悪化すらも気になるあなた!!そんなあなたは送風ファンを止め、高温領域にツマミをスライドさせ外気循環にしましょう。
そうすると車の走行圧によって自然と車内に空気が送り込まれ、その空気の流れと一緒にエンジンによってアツアツに温められた空気が車内に届きます。
これこそ究極に燃費に関係しない暖房方法です。ある程度車内が暖まるまでは内気循環モードで送風ファンを回し、車内がある程度温まったその後は外気循環モードで送風ファンOFFですよ。これでも十分温かいです。それほどエンジンは熱を発しているのですから。ぜひお試しあれ。
最後に…車は沢山の熱エネルギーを無駄にして走っています。エンジン熱もそうですし、ブレーキパッドの熱もそうです。もったいないですね。
よくゴミ処理場に温水プール施設が併設されていたりしますが、あれを見習って車内でいつも熱々のコーヒーを熱エネルギーのロス無く飲めたら良いですね。単なる私の妄想ですが。
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