新型スイフトスポーツのモデルチェンジ情報が入ってきました。
4代目となる次期スイフトスポーツのデザインも正式決定し、もうすぐお披露目されるようです。4代目スイフトスポーツはパット見でナイスなスタイリングです。スポーツカー冬の時代と言われた数年前にも細々と生産され続け、多くの走り好き自動車ファン達に愛されたスイフトスポーツですが、今回も順当に進化して来ました。
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スイフトスポーツってどんな車?
まず、スイフトスポーツを知らないあなたのために簡単にご説明を。スイフトスポーツは一言で言えば「現代でもギリギリ恥ずかしくなく乗れるコンパクトスポーツカー」です。(笑)
時代は環境重視、合理主義、車なんて動けば何でも良いという風潮の中で喘ぐクルマ好きたちの救世主となるべく現れた車です。スイフトスポーツの特徴としてまず「安い」ということが挙げられます。
現代のクルマ好きはお金がありません。特にコンパクトスポーツカーを買い求めようとする若年層達のお給料では日産GT-Rなんて買えません!…と言いますかロードスターですら厳しいでしょうな。そんな中スイフトスポーツやホンダのS660(軽にしては高いが…)は200万前半で買うことのできる希少種カーです。
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そしてマニア、オタクっぽさが幾分薄まっているというのがポイントです。現代のクルマ好きの若者たちはオタクと思われることに激しい恐怖感を持っています。一部の「痛車好き」達はあるいみ高みに登ってしまっているので除外しますが、例えばレカロとシートに書かれているだけでオタク臭がしますし(※レカロシートは最高なんですけどね、一般人viewではただのデカくて窮屈なシートです)スイフトスポーツのイメージカラーである派手なイエローも一般人からしたら目が眩しくて奇怪な物体に映ります。(笑)それに偏見かも知れませんがスイフトスポーツに乗っている人でイケメンさんはほぼいません(笑)。
しかしベースがスイフトという名の知れたスズキの国民車なのでまだ許されるというもの。飲みの席で「俺の車はスイフトのちょい速い版」とでも言っておけば、周りの人達は「ふーん、意外とクルマ好きなんですね」で留まります。
ところがこれが「俺の車はバリバリのドリドリチューンしたシルエイティーだぜ!」なんて言ったらどうでしょうか?まず一般人シルエイティーなんてニコイチ車知りませんし、画像見せてと言われてスマホの大画面でボロボロの崩れそうな愛車を見せたら100%ドン引きされます。どんだけ~??ってね。(笑)
だからベース車である「スイフト」という名前に市民権を得ているスイフトスポーツは、素性の知れているという意味で今を生きるクルマ好きたちの救世主となる存在なんですね。そんなスイフトスポーツですがモデルチェンジを繰り返し、今回の新型の登場で4代目となります。
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新型スイフトスポーツの性能・パワートレインは?
新型スイフトスポーツは1.4Lターボです。同じスズキ車であるビターラ(エスクードの海外車)のエンジンをベースにしチューン、150ps/25.0kgmを出力します。
スイフトスポーツと言えばブイブイのターボ車!やっぱりこの車の性格にはNAは似合いません。汗をかきかきマニアックに乗るにはターボがピッタリです。スイフトスポーツは見た目からして自然に美しく走るキャラクターではないですからね。
スイフトスポーツを販売するスズキの目指す先にはラリー競技やヒルクライムレースがあります。超馬力を誇るエスクードパイクスピークあたりがその最高峰ではないでしょうか。だからスイフトスポーツも過激さが必要なんです。
元々スイフトスポーツはテンロクスポーツの代表格でしたので1.6Lターボ搭載という噂もありましたが、近年のダウンサイジングターボブームに乗り日本の税制面でも有利な1.5L以下に収めてくるでしょうね。個人的にもライトウエイトスポーツは1.5L以下というイメージがあります。
ミッションはもちろんMT6速です。今までのスイフトスポーツと同じで6速ATも用意されるでしょう。スイフトスポーツはマニュアルで乗ってこそ本当に楽しい車ですが、奥さんの限定免許のおかげでATしか乗れないという層も上手く掴んでほしいなと思います。
新型スイフトスポーツのデザインは?
私は最初4代目新型スイフトスポーツのデザインに対して、パッと見トヨタのVitzとマツダのデミオを足して2で割ったようなデザインだと思いました。全体的なシルエットは先代までのらしさを継承しつつも、切り立ったお饅頭型を脱し低重心を感じさせるボディーデザインになりました。ただそれがVitzっぽいです。(笑)それにフロントライトなどのマスクの造形もデミオっぽいな-と思いました。
もちろんスズキオリジナルデザインなんですが、Googleの画像検索などでもスイフトスポーツとデミオが同じ車種としてヒットしてしまいます。ただし似ているというだけでスイフトスポーツは派手なカラーリングや暴力的な加速を合わせ唯一無二な存在なんで実車みたら全然違う!となるかも知れませんね。私は新型スイフトスポーツのデザインはルノー車っぽくて好きです。
内装もハイセンスな模様です。いわゆるガキっぽくてダサいインテリアではなく、欧州車をイメージさせるようなナチュラルなデザインです。ただ、個人的にはいつもスズキ車のハンドルのデザインはカッコ悪いなと思います。w
まぁ車のデザインは感性で感じるものですからね。個人の趣味嗜好で判断すれば良いのかなと思います。
新型スイフトスポーツの発売は2016年11月!
このワクワクするスズキの黄色い戦闘機は今年2016年の晩秋に登場します。来年には町中で見かけることもできるでしょうね。スズキ車が増えると私はなぜか嬉しくなります。(笑)
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新型スイフトスポーツに対して思うこと
私は過去に初代スイフトスポーツに取材で乗っていたことがありました。まず第一印象は「なんてピーキーな車だ!」というものでした。
恐らくフライホイールの軽量化により実現した超高レスポンスなエンジン。クラッチペダルやシフトなど軽い操作系。走行中はあらゆるところから「バンバン」「ドカドカ」と路面の凹凸を拾うサウンドが車内に響きました。スパルタン過ぎ。「こりゃ日常で使う車ではないな」そう思いました。
でも回すと本当に速かったです。このスポーツというグレードのためだけに3ドア仕様車をこしらえてしまったスズキ社の本気が伝わってきました。ラフに乗れない分乗り手を選ぶ車で、正に男のためにあるロマンカーでした。価格もビックリするぐらい安く、120万前後だったと記憶しています。そのためあらゆる無駄なものをそぎ落としてますから間違ってもこの車で行楽シーズンの大渋滞にはハマりたくない。そんな車でした。
過激すぎる初代スイフトスポーツからモデルチェンジを重ねだいぶマイルドにはなったのですが、やっぱりスイフトスポーツは変な車です。(笑)この車に興味がある、そんな感性をお持ちのあなたは間違いなく変態さんです。そう、私を含め。
スイフトスポーツのようなプロダクトを含め、こういった無意味にクルマ好き自動車ファンを熱くさせるいちいちうるさい演出の数々が未来の面白カー作りへの橋渡しとなります。世の中、大多数派は多くの場合面白く無い。私達好奇心旺盛な人種はいつだって個性的で大胆でワクワクする刺激物に可能な限り触れ合っていくことが、長く人生を楽しむ秘訣なんじゃないか…最近そんな気がしてきました。
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