最近、スポーツカーって本当に高くなったと思いませんか?
昔はスポーツカーが数万円から十数万円でゴロゴロしていたという話もありますが、とりあえず今回は2000年以降の中古スポーツカー事情についてお話します。
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近年の中古スポーツカー事情
私は中古車サイトをよく見るのですが、数年前と比べると、中古スポーツカーが軒並み値上がりしているのは事実です。
数年前はユーノス・ロードスターが30万円前後でゴロゴロしていたのに、近年は過走行の車両でも倍近くの値段がついています。それ以上のものもたくさんありますね。
トヨタ・スープラやマツダ・RX-7なども同様です。こいつらに至っては平気で数百万円します。中古スポーツカーにいったい何があったのでしょうか。理由はいくつもありますが、その中でも特に顕著なものをお伝えします。
旧車となり、プレミア価格に?
ユーノス・ロードスターを例にして説明します。
ユーノス・ロードスターは初期型のものは新車登録から約30年近くが経過しています。いつの間にか時間の感覚が止まっていた方もいるとは思いますが、そもそも数年前の段階で、ユーノス・ロードスターは発売されてから20年を超える旧車に近い存在でした。というかもはや旧車でした。
しかし、当時は大ヒットしていたので、中古車市場には車両が豊富に流通していて、価格の上昇もなかったのです。いわゆる需要より供給が上回っていたユーノス・ロードスターは世界的な名車にも関わらず、ほぼ投げ売りのような状態で販売されていたわけです。
大ヒットしたとはいえ、オープンカーとは本来ニッチなジャンル。気軽にオープンを味わいたいお金持ちなどは、その後みんな外車などに流れていきました。さらに経年劣化によるものや事故による廃車によってだんだんと数が減っていき、それにつれてじわじわと価格が上昇しています。
そもそも世界的名車ですから、本来それが正しい姿といえばそうなんですが、何とも腑に落ちません。
スポーツカー不遇の時代が到来
時は2002年、大気汚染などの環境問題が話題になりはじめ、大規模な排ガス規制が行われました。ここでは、スープラやRX-7、日産・スカイラインGT-Rや日産・シルビアなどが規制に対応することができず、続々と販売終了していきました。
景気の低迷や趣味の多様化、様々な時代の波に飲み込まれ、スポーツカーは販売不振に陥ります。そりゃそうです。そもそもスポーツカーとは趣味の車、基本的に実用性とはかけ離れた存在です。
景気が低迷すれば削られるのは趣味のお金や交際費ですし、お金をかけずとも楽しめる趣味は山ほどあります。
しかし、車にはお金がかかります。スポーツカーが姿を消すことは必然だったのでしょう。2000年代に誕生したスポーツカー、パッと何が浮かびますか?
私はマツダ・RX-8でした。排ガス規制をクリアした車や、排ガス規制に対応すべくモデルチェンジを行った車を除けばこのくらいだと思います。あったらごめんなさい。
それだけスポーツカーが売れない時代だったのです。その時代があったからこそ、2012年に発売された86/BRZは大ヒットしましたが、2000年代のスポーツカーの不足、これが中古スポーツカーの価格上昇に関係ないとは言えないと思います。
1990年代のスポーツカーに需要が集中してしまうからです。
海外への流出
中古価格が特に高騰している車を頭に浮かべて下さい。R34 GT-RにRX-7にスープラ・・・。このスポーツカーの共通点、なんだかわかりますか?
答えはワイルドスピードにメインで登場した車種です。ワイルドスピードの爆発的ヒットに伴い、日本のスポーツカーへの注目が一気に集まりました。海外では日本で100万円以下のスポーツカーが数百万円で飛ぶように売れるそうです。
海外から日本に買い付けに来る人も少なくないそうで、日本車の人気が高いのは嬉しいことですが、それによって日本国内で見る車がコンパクトカーやミニバンばかりになるのも複雑な気分ですね。今もそうですけど(笑)
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今乗っているスポーツカーを大切にしてください
このように、様々な要因が中古スポーツカーの価格高騰の原因になっていることがわかりました。この現象は今後、さらに加速していくと思います。
ですから、現在スポーツカーに乗っている方は今の愛車を大切に乗ってあげてください。もしかすると十数年後、とんでもないプレミア価格がついているかもしれませんね。
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