【最終更新日】2018/02/07

2016首都高速の料金改定で値上げ!国民から絞り上げる本当の理由

なんと2016年4月から首都高速の料金が一気に上るようです。

ただしこの値上げは私達庶民から税金を意味なく搾り取るためのものではなく、ちゃんとした理由がありました。

いきなりの値上げとなる首都高速。その理由に迫ります。


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何してんねん!首都高速!

首都圏の最重要インフラ、首都高速の料金が2016年4月に一斉に値上げされます。今まで首都高速をいくら走っても上限930円でしたが、それが1300円に上がるというのです。なぜこのタイミングで値上げなのでしょうか。

ではどのような料金体系になるのでしょうか、表を見てみましょう。

走行距離 5km 10km 24㎞ 36㎞ 46㎞ 86㎞
現行料金 510円 610円 930円 930円 930円 930円
新料金 320円 480円 930円 1300円 1300円 1300円
-190円 -130円 ±0円 +370円 +370円 +370円
国民の気持ち やったね! まぁまぁ 変化なし 理不尽な! え~!? 仕方ない?

この表は普通車ですが、現行の「普通車」「大型車」の区分分けから今後はさらに細かくなり、「軽自動車」「普通車」「中型車」「大型車」「特大車」の5つになるそうです。

新料金は短距離はお得、長距離は料金増という格好です。36㎞超えた辺りからが一気に上がるので1番納得いかないですよね。なんだか1番損している気がします。(^o^;)

逆に言えば36㎞未満だったら今までと変わりないということですね。参考までに、美女木JCT~京葉道路までがおよそ36㎞ぐらいです。

 

首都圏に住む私達にとって、ただでさえ苦しいお財布情勢がさらに厳しくなってしまいます。もしやこれは東京オリンピックに向けての☓☓☓なんじゃないか…なんてついつい疑いの目を親方に向けてしまいますがそうではなく、今回の首都高速料金の値上げには立派な理由があるのです。

それはひとことで言うと「渋滞緩和」。もうこれに尽きます。

???渋滞を緩和させるのになぜ理不尽な値上げなんだバカヤローと思うでしょうが、その理由をご説明します。(笑)

 

外環道の高い通行料金により渋滞緩和を願う日本道路公団の思惑が外れた!

実は首都高速の渋滞は昔から問題視されていて度々改善策が練られてきました。そりゃそうですよね。なんてったって首都高速は「東京の長い駐車場」と言われているぐらいですから。(笑)混雑時にいったん入ったら数十分は出てこれません。

そんな首都高速の渋滞を少しでも緩和させるために作られたのが、「外環道」です。

20151230-1

この外環道がいくら距離を走っても、少ししか走らなくても料金は一律510円必要でした。だから首都高が混んでいるから少し外環道使って迂回するかという選択肢に重くのしかかる存在が、この外環道一律料金体系だったのです。

本来首都高速を避けて外環道に行くべきドライバーが、長距離走るとお得感が増す首都高速と比較して外環道の割高料金に嫌悪感を抱いて結局首都高速を走り続けてしまったのですね。

この結果首都高速はますます渋滞することになりました。ありゃりゃ…。これでは本末転倒ですよね。

そのために首都高速の短距離利用の料金を値下げし、長距離利用の料金は値上げせざるを得なかったのですね。つまりこれからの首都高は短距離をちょい乗りするには都合が良くなった訳です。

36㎞超えれば急に高くなりますから首都圏の高速道路を長距離利用するときは外環道を使って下さいということでしょうね。全国を行ったり来たりする産業トラックなんかの交通量は今より減るのでしょうか?

 

圏央道も同じく2016年4月に料金変更、値下げに踏み切る

首都圏を大きく迂回する「圏央道」も東名高速道路と東北自動車道を繋ぐバイパスとして2015年10月に完全開通されました。このことも少なからず首都高速値上げに影響しているでしょう。

現状では東名~東北自動車道間は圏央道使うよりも首都高速走ったほうが500円以上安かったのです。それが2016年4月に圏央道の料金を値下げするとのことです。

料金安いのなら首都高速を走る理由は無くなるわけですね。なぜ早くそうしなかったのでしょうか?少しでも税金とってやろうという公団の思惑がここでも見えてしまいます。

どちらにせよ、1番距離の短い道を選んでも料金が高くなるという謎の道路料金構造がようやくまとまりかけてきたというのは、私達にとっては嬉しいことですよね。

ただ、圏央道を値下げするのなら外環道も値下げしろよ!と思うのは私だけでしょうか??

 

新料金体系で1番気をつけるべきドライバーは?

まず、距離によって変化するこの新料金は、ETC装着車であるということが大前提だということです。つまり、ETCが付いてない車両だと一律普通料金の1300円を払わされると言う意味なのです!

たった数キロ首都高速に乗っただけで一気に1,300円も国に取られるのです!超高いです!たまったものじゃないですよね!首都高速を頻繁に使うドライバーはさっさとETC付けたほうが良いと思います。

私はETCカード用にREX CARD Lite(※REX CARD Liteは2017年10月よりREX CARDに統合されました)を使っています。クレジットカード、ETCカード共に年会費無料、登録料無料、更新料無料、還元率常に1.25%と高水準、海外旅行保険自動付帯なのでメインカードとして利用しています。前に一度REX CARDという一段階上のクラスのカードを使っていたのですが、最低年間利用料50万円以上に引っかかり、年会費を払う羽目になってしまいました※現在REX CARDの還元率は改悪され1.25%となっています。

 

ただ個人ドライバーは比較的簡単にETCカードを作ることが可能ですが、設立して間もない会社や個人事業主では個人のように簡単にETCカードを作ることができません。そのため現金で払わざるをえないようで今回の新料金体系で真っ先にダメージを受けるでしょう。

でもこちらの「高速情報協同組合」なら大丈夫ですよ。協同組合なので出資金10,000円が必要ですが、脱退時に還付されるので問題はありません。他に発行手数料540円、取扱手数料年540円、それと高速利用金額の5%が手数料としてかかりますが、なんとETCの利用料が30~50%も割り引かれるようになります!さすが組合の力ですね。月10,000円分高速道路を利用するとしたら、年36,000~60,000円もの節約が可能になりますから手数料を差し引いても圧倒的なお得度です。法人なら使わないほうが損するレベルです。もう安心ですね。

口座引落し型法人節約カード【高速情報協同組合】

道路建設の難しさを新料金体系に感じる

道路は様々な利権が複雑に絡みます。

既得権益もそうですし、広大、そして長距離の高速道路となると尚更で、土地などの地主との争いも巻き起こります。

さらにスムーズな交通のためには道路設計そのものももちろんですが、料金やその他のサービスなど様々なことが絡みあい、なおかつボトルネックとなるような要素を徹底的に排除しないとすぐに渋滞が起こります。

全体が高性能でも、たった一箇所が足を引っ張るだけで総崩れなんて道路はまるでパソコンのようですね。

さらにいたずらに料金を下げれば良いというものでもなく、かつての高速道路全線一律1000円という夢の期間はドライバーや地方の観光地にとって大変ステキな期間でしたが、反対にJRや高速バス、関連サービス企業などが激しいダメージを受けマクロ経済では日本全体にとってマイナスに働いてしまったということがありました。

中国はじめアジア全体の道路がゴミゴミしていますが、日本は特に国土が狭く交通戦争と言われるぐらいですからね。本当に難しいです。

これだけ交通が集中する首都圏ですから、スイスイ走れているとき、私達は影で道路を支えてくれている様々な縁の下の力持ちさんたちに感謝しないといけないのかも知れませんね。

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