【最終更新日】2017/12/24

【事故車の見分け方・後編】中古車を買う時のチェックポイントを知っていますか?

これは、“事故車を見分ける方法・・・前編”の続きです。ぜひ前編をお読みになってから、この後編に移って下さい。内容的には、初心者向けに実戦的に書いていますので、なるべく専門的な言葉は避けています。

すでに知っておられる方には物足りないかもしれませんが、その時はどなたかお知り合いにでもご紹介して頂けると、喜ばれます。なんてちょっとハードルを上げ過ぎましたか。


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ドアを開けよう

ボンネットの次はドアです。開けた時下まわり、つまりステップをまず一番に見て下さい。ここでも違和感を覚えるところはないか、感覚は重要です。しゃがみこんでステップを観察します。

その前に、その体勢のまま横を向くと、ドアを車体に留めているボルトが前後両ドアとも見えるはずです。ボンネットの時と同じように、チェックして下さい。もしこのネジを動かした痕跡があれば、これからのチェックは、チョット気合いを入れて下さい。ドアを外さなければならないとすれば、結構な修理があった可能性が出てきます。

足を掛ける場所にカバーが付いていますが、そこに塗料が付着していませんか?カバーを外して塗装するぐらい時間もかからないと思うのですが、それさえ面倒なのかマスキングで済ませる塗装屋さん、いるのですねそれも結構。この場所を塗装した痕跡があれば、その時点で売買終了しても構わないのですが、もしかすると縁石やブロックなどに乗り上げてしまい、そのキズなどを修理した可能性もあります。それなら大丈夫なので、もう少し調べます。

 

センターピラーとステップのつなぎ目を見て下さい、後から溶接した痕跡は見られませんか、わかり難ければ反対側の様子と見比べて下さい。比べてみればはっきりわかるはずです。もし溶接した跡があれば、ピラーを交換したという事です。それは側面からの衝撃によりピラーが変形したということ、それはピラーに繋がっているサイドフレームも変形した、もっと言えば車体フロアもダメージを受けているという事です。この時点で取引中止です。事故車です。

もし塗装はしているが、溶接に異常は見られないのであれば、もう少し疑ってみましょう。板金屋さんの中には、隠すためにステップ部分でピラーを繋がずに、ピラーの中ほどで切って繋ぐというやり方をする板金屋さんがいます。そのためには後ろのドアを外さなければいけません。ここで最初に見たドアを車体に固定しているボルトの状態チェックが生きてきます。もし外されていれば、あとは詰めです。ドア開口部周りを一周するようにモールがはめ込んでありますが、ピラー部分のモールを引っ張って外してください、大丈夫です、あとでポンポンとたたいて元に戻すことが出来ますから、溶接してあれば必ずそこで見つける事が出来ます。念のためステップ部分も外して見ておいてください。

結論を言いますと、ステップの溶接、ピラーの溶接は事故車だと思ってください。こうやって同じ要領で4枚のドアをすべてチェックしていきます。

リヤゲート(トランク)を開けよう

いよいよ最後のチェックです。ここまで全く異常が無いからと言って、安心して手を抜かないでください。抜いてしまうと私のように事故車を見落としてしまいますよ。

この部分のチェックは、追突された痕跡を探すことが目的です。追突されていれば必ずリヤゲートの交換、軽ければ板金塗装をする必要があります。ここでもボルトのネジ山チェックを行ってください。

追突の衝撃が大きいと、リヤゲートのみで衝撃を受け止める事が出来ず、バンパーを通してリアフロアまで衝撃が伝わることになり、バンパーを取り付けているステイが変形しフロアはもちろん板金塗装しなければいけなくなります。そうなれば事故車となります。でもその場合走行には左程影響を与えないので、あまり気にしないで乗られる方が多くおられます。

 

バンパー取り付けステイが変形しても、通常はハンマーでたたいて元に戻すだけの場合が多く、塗装までしません。まず目に付かないですからね。そこで懐中電灯で隙間を照らして見る事になります。車によって見えないものもありますが、その場合は仕方がありませんパスします。

次にフロアのチェックです。中に荷物があれば外に出してください、スペアタイヤがある場合も一応外した方が良いのですが、無理なら懐中電灯の出番です。フロアを板金したり塗装したりした跡がないか、じっくり見て下さい。ここは比較的簡単に判別できるはずです。

ただどうしても見にくい場合は最終手段です、うしろから底を覗き込んでください、そうすればバンパー取り付けステイの状態も下からならよく見えますし、板金塗装の跡も判別できるはずです。そのためにも、汚れても構わない服装でいた方が、ためらわず地面に膝をつく事が出来ます。ちょっとしたことですが、あそこは十分見られなかったと、あとで悔やまないためにも、大事な事です。

ルーフに注意

最後にルーフです。どういうことかと言うと、ルーフに何らかのちょっとした板金では済まない大きな衝撃が加わったため、ルーフ交換の必要に迫られたという事、これも事故車となります。その原因としては、何か大きなものが落ちてきた、もしくは事故などにより横転したという事が考えられます。

交換する場合は、屋根を支えている全部のピラー上部をカットして、新しいルーフを溶接します。その後塗装を行ないますが、これは慣れないとなかなか見破るのは難しいのですが、一つ簡単に見つけられる方法があります。それは“ドアを開けよう”の欄に書きました、モールを剥がしてみる事です。溶接してあれば、誰が見てもはっきりわかるはずです。その為にも最初の塗装の状態を念入りにチェックする事は、とても大事です。

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補足

以上が、事故車を見分ける時の実際の手順になります。

大事な事は、実際目にした時、もし違和感があれば、それを持ち続ける事です。その感覚を感じたら確かめるために、細かく見ていくという手順です。あまり細かいところに囚われると、全体像が見えなくなります。

全体像と言うのは、この車はどこからどういう風に衝撃を受けたのか、その時どの程度の衝撃だったのか、修理するためにどこをどの様にしたのか、その修理の過程で、その部分を引っ張ったり叩いたりして成型した跡がここにみられる。など頭の中でストーリーを組み立てることです。

 

例えば側面を塗装した痕跡が見られる。それも前から後まで、でもフェンダーもドアも外した痕跡はない、ドアの一部だけ凹んだ場合はそこだけ板金塗装をすればいいのだけど、この車は側面を塗装している。

考えられるのは、側面全体もしくはドア一枚にでも長い傷が出来たのか、ドア一枚だけ塗装するとどうしてもそこだけ目立ってしまう事があるので、目立たないように側面全体に塗装をかけたかのどちらかだが、よく見ると塗装の状態が上半分と下半分で違う、どうやら下半分だけ塗装している。ならばこれは、おそらく目立たせないための塗装だな、という風に推理を働かせ、それを補強するために細かいところを観察し、またその結果を推理の材料にするというやり方で全体像を掴んでいきます。

 

最後少し理屈っぽい事を書いてしまいましたが、簡単な事で、要は想像力を膨らませなさいという事です。分かりやすく書いたつもりですがどうでしょうか、一度予行練習してから本番に向われるとよりいい結果が出ますよ。

【特集】損しない中古車選び!初めてでも分かるノウハウ集



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