自動車ディーラー、中古車販売店、整備工場などなど…、車に乗っている人をお客様として迎える仕事がいくつかあり、その中に私がお世話になった洗車屋も含まれます。
洗車屋として経験を積めば、当然、ディーラー、中古車屋、現場のメカニックの方など、ヨコの繋がりが増えてきて客商売のイロハやその裏側など、誰に教わるでもなく自然に身についてくるかと思います。
今回はその業界のウラを…とか、そんな大それたものではありませんが、ほんの少し、語ってみたいと思います。
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お客様は神様です
結論からいえばこの言葉にすべてが集約されていると思います。
お客様が「あの車は白い」といえば、「さようでございますね」という他はなく、その間にいくつかの工程を経てお客様に車が引き渡されますが、例外なくピカピカに光っていると思います。そうしないと神様が納得されないからです。
…で、その陰にいるのが洗車屋だったりします。
ピカピカの中古車は掘り出し物か?
中古車を一度でも買ったことがある人はご存知だと思いますが、よっぽど怪しい店で買い叩いたりしない限り、中も外もピカピカに光っていると思います。
「こんな車があったのか?」
と思うくらいに…、
種明かしをするとそんな車、まずありません。間違いなく洗車屋が掃除してます。
例えば5年落ち 5万キロ前後の車を例に説明しましょう。
2回目の車検をひかえるころで、モデルサイクルも一巡してちょうど買い替えを考える時期です。
普通の人が5年間同じ車に乗ると、あたりまえですがべったり汚れます。汗、皮脂、手垢、毛髪、食べ物、その他あらゆるホコリや汚れが車内のあちこちにつきます。外はどんなに気を付けても擦りキズの2つや3つはつきますし、洗車屋的な見方をすれば細かなキズでいっぱいです。
これらの細かいキズ、ホコリ、汚れなどをキレイに落として、神様がご覧になって「おおっ!」っていうレベルまで仕上げて初めてようやくみんながハッピーになれます。
ちなみに洗車屋が手を入れると中古車の査定が1ランクupします。それだけのご利益があるんですね。
洗車屋が神様に対していう言葉
洗車屋もコーティングなどを看板に上げて営業している手前、神様と直接取引する場合もあります。
私自身は古いタイプの人間で、やはり古いFR(フロントエンジンリアドライブ)のパッケージの車が好きです。
しかしながら今日では車といえばFF(フロントエンジンフロントドライブ)が主流で、みな鼻先の短いずんぐりした車ばかりになってしまいました。
ここに神様が持ち込んだ1台の車があるとします。
小さくてモコッとした車はみなワゴンRにしか見えませんが、そんなこといったりしたら神様がお怒りになります。
ぐるっと一周して(そのあいだにエンブレムを確認します)ひとこと、
「○○ですか、いい車ですね♪」
ニコニコしながらいうとカンペキです。
○○の部分に何が入るかは神様によって違います。ワゴンR、ビッツ、ボクシー、エスティマ、プリウス…、名前さえあってればなんでもOKです。
「いい車ですね~、磨けばもっといい車になりますよ~」
場末の名もない洗車屋のいうことばは、そんなものです、(;^_^A
いい車ですね♪
この言葉には魔法のごとき効力があります。
自分の車を褒められてイヤな気になる神様はいませんから、当然といえば当然なんですが…。
ま、洗車屋の場合「いい車ですね」というのが仕事ではなく、「お願いします」といわれて引き取ってからが本当の仕事になります。
車1台のコーティングにかけるお金は決して安いものではありません。仕上がった車を見て神様が本当に喜んでニコニコしながら帰るときは、こちらも気持ちがいいです。
まとめ
別にまとめるほどの内容でもありませんが…、神様も、神様のご加護を授かる方も、みんなが幸せになれるような仕事をしていきたいです、(;^_^A
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