きれいに洗い終わってピカピカに輝く愛車を眺めるのは楽しいものです。みなさん、ご自分の車、洗ってますか?
「いや、めんどうで…」
「何度かやったけど どうも上手くいかなくて…」
「ずっ~とホッタラカシなんだよな~」
そんな声が聞こえてきそうです。でも大丈夫。今回は、「洗車屋」「コーティング屋」と呼ばれるプロの人たちが使っている洗車道具で、一般の方にも使えるようなものをピックアップして、その方法やコツを交えながら紹介してみようと思います。この記事を読み終わるころには きっと、「じゃ俺も今度やってみるか…」と思うようになるかもしれません♪
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Contents
プロの使う道具とは?
一人ないし数人のスタッフで作業し、最終的に「ガラスコート」などのフィニッシュまで持っていく いわゆる「洗車屋」「コーティング屋」は、大掛かりな機械をあまりもっていません。せいぜいコンプレッサー、高圧洗浄機、電動ポリッシャーとその周辺機器類で、こと洗車に関してはほとんど、手作業になります。
理由は非常に高価で大掛かりな洗車機よりも、「手洗いの方が仕上がりがいい」からに他なりません。その道具類にしても、みなさんが普段見慣れたものの方が多く、むしろその使い方のコツの方にヒントが隠されていると思います。それでは具体的にそれらを見ていきましょう。
ホース
最近ではシャワーヘッドのついたホースとリールが一体型になったものがホームセンターに行くとあります。多くは手元のトリガーで水の出を調節でき、またシャワーとストレートの切り替えなど、便利な機能がついていて、さらには値段も随分とこなれてきています。もちろん、普通のホースでもかまいません。蛇口からホースを引っ張って、自分の車を一周できるだけの長さが必要です。ホースの留め金も場合に応じて用意してください。余裕のある方は家庭用の高圧洗浄機の購入を考えるといいと思います。これも随分価格がこなれて、確か一万円台からあったと思います。
これらに共通する使い方として、まずは水圧を利用して、パネルの継ぎ目など キリのいいところまで順に、ホコリなどを追い払うように水をかけていく、という点に注意してください。すすぎの時も同じです。すみっこから順に、洗剤の残りを追い出すようにかけていきます。
井戸水はNGです。ミネラル分(特にカルシウム)が多く、乾いた後にクレーターのような輪染みを作ります。これは放っておくと「カルシウムスケール」といって、鍾乳石と同じ原理で成長し、固まります。できる限り水道水を使いましょう。
シャンプー
洗車におけるシャンプー液の役割は第一に、「車の表面にある細かな汚れを浮かせる」ことにあるといえます。
まずは中性の、「艶出し」とか「水垢落とし」などの効能を謳ってない普通のカーシャンプーがあればいいです。いろんな効能を謳っているものは、シリコーンオイルや研磨剤などが入っていて、汚れを落とすことだけに専念したい場合、これらは適当ではありません。具体的には、落としたい汚れの上をシリコーンオイルでコートしてしまったり、研磨剤の影響でツヤがボケたり、といったことがあります。食器洗い用の中性洗剤でもいいかと思います。私はこれを使っています。
シャンプー液の作り方ですが、バケツにキャップ一杯を基準にして、その上から水を勢いよく注いで泡立てます。さらにスポンジで揉み込んで泡を細かくするといいでしょう。おおむね薄めでいいと思いますが、細かな泡がでて洗車しやすく、泡切れがよくすすぎやすい、といったポイントがあります。このあたりは身体で覚えましょう、2~3度やれば覚えるかと思います。
また、シャンプー液の中には、使用しているうちに、細かな汚れがどんどん溜まってきます。洗車中、何度かバケツとスポンジをきれいにゆすいで新しく作り直すとボディーにキズがつきにくくなります。
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シャンプー液でボディー表面に浮いた汚れを素早く排出し、きれいなシャンプー液を供給するのがスポンジの役割です。柔らかく、細かな穴の他に大中の不規則な穴がたくさんあり、角が取れていて、所々ヒビがあり、一見みすぼらしく見えるものを選びましょう。大小一つずつ用意します。
へら、はけ、ブラシ
100円ショップやホームセンターの塗料コーナーに「へら」や「はけ」「ブラシ」などがいくつもあります。
エンブレムの間をブラシでこすったり、ウェスを巻いて内装やガラスの拭きあげに使用したり と、用途はいくらでもあります。一度に全部買いそろえるのではなく、必要に応じて買い足していくと、最終的には「自分専用の1セット」ができあがります。
マイクロファイバークロス
繊維の断面が複雑な形状をしたポリエステルを織り込んだ布で、一般のタオルより目が細かく、吸水性がよく、キズもつきにくく、糸くずなどのホコリもでません。
大小数枚ずつ用意します。小さいのは拭きあげだけでなく、例えば洗車時に エンブレムの奥など、へらに巻いて使ったりします。拭きあげの時は、タオルのようにゴシゴシこするのではなく、風呂敷のようにさっと広げ、端っこをす~と引っ張るように使用します。拭きあげ用、洗車用、ホイール用、ワックス用と、用途別に分けて使うのがいいです。
メラミンスポンジ
内装の樹脂部分や場合によって ハンドル、革シートなどにも使ったりして、とても重宝します。
ただ、水、または薄めた洗剤で軽く絞ってから表面をこするのですが、表面を削り取るので、樹脂部分など表面の質感が変わる場合があります。ご自分の車で試されるときは、目立たない部分で様子を見るなど、慎重に行ってください。
ガラスクリーナー
「ガラスの拭きあげができれば洗車も一人前」などといわれたりしますが、「ガラス」はそれほど難しいです。まずは「目」を鍛えましょう。横から斜めから透かすように見て、「くもり」がないか確認します。この「くもり」が見えなければ、何を掃除していいかわからず、スキッとした仕上がりになりません。
「くもり」を拭きあげるために使うのが自動車用のガラスクリーナーですが、私は「コレ!」というものに出会ったことがありません。そこで裏技的な使い方になりますが、私がやっている方法を紹介します。
市販の自動車用のガラスクリーナーを他の容器に移して、10倍ほどに薄めて使います。あとは普通に拭きあげますが、端っこはクロスにへらを差し込んでやります。へらなども、場合によっては自分で削ったりして、使いやすいように工夫します。拭きあげ自体は非常に微妙で、「こうすればいいよ~」とはなかなかいえません。ただ「目」が肥えてくれば自然に上達するかと思います。
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まとめ
プロが使う洗車道具の中で、一般の方にも使えそうなものをピックアップして、その使い方とコツなどを一緒に紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?手洗い洗車の工程では多くの場合、使用する道具は一般の方と変わらなかったり、100円ショップやホームセンターで普通に手に入るものばかりです。
むしろ、それらをどのように使うか?という点でプロには一日の長があると思います。また、個人的な感想ですが、プロと一般の方の違いは極論すれば「目」にあると思います。ボディー表面にあるわずかな「くもり」、これがキズなのか? 汚れなのか? 汚れだとしたらどういう汚れなのか?これが判断できない限り、技術以前の問題で、何をやっていいかわかりません。みなさんも今度の週末にでも、ご自分の車を洗ってみませんか?
今お持ちの道具だけで構いません。それで「何か足りないな?」と思えば、一つずつ、買い足していきましょう。そうしているうちに、「目」も肥えてきますし、あなただけのオリジナルの洗車道具一式がガレージの隅、トランクの中に揃うと思います。
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