2017ハイブリッド車の一覧!国内で製造された国産ハイブリッドカーはお受験カー

日本はハイブリッドカー天国です。

少し昔はハイブリッドカーなんてトヨタのプリウスとホンダのインサイトぐらいしかなかったのに今では数え切れないほどのハイブリッドカーが国内で製造されているのです。

私はハイブリッドカーというものやエコカーという響きには両手でバンザイというわけではないのですが、その理由は日本のハイブリッドカーたちがみなお受験カーだからです。このどうしようもない事態を一覧にしてみましたのでどうぞ。


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こんなにあるの?日本のハイブリッドカー!

何はともあれまずは今国内で製造されている国産ハイブリッドカーを全て一気に表にしてまとめてみましょう。

トヨタ(レクサス含む) プリウス
プリウスα
アクア
ハリアー
ノア
クラウンロイヤル
クラウンアスリート
カムリハイブリッド
エスティマハイブリッド
エスクァイア
ヴォクシー
ヴェルファイア
アルファード
SAI
シエンタ
カローラフィールダー
カローラアクシオ
オーリス
レクサス・NX
レクサス・HS
レクサス・CT
日産 ノート
セレナ
スカイライン
エクストレイル
ホンダ フィット
シャトル
ヴェゼル
CR-Z
オデッセイ
アコード
フリード
フリード+
ジェイド
グレイス
マツダ アクセラ
フレア
フレアワゴン
フレアクロスオーバー
スバル インプレッサXV
三菱 アウトランダーPHEV
デリカD:2
スズキ ハスラー
ワゴンR
ソリオ
スペーシア
イグニス
ダイハツ アルティスハイブリッド
メビウス
光岡自動車 リューギ
リューギワゴン
欧州勢 VW・ゴルフ
VW・
BMW・2シリーズアクティブツアラー

ぎょえ~!!こんなにあるのですね!さすがニッポン!ハイブリッド祭りです!これだけで日本は環境先進国であるかのような幻想を抱いてしまいますね。

まぁこの中にはマイルドハイブリッドと称する簡単な機構を持つタイプも含まれてはいるのですが、それでも多いです。また、一言でハイブリッド車といってもセダンやスポーツタイプ、ミニバンから軽自動車まで様々な種類があります。こんなに沢山選択肢があっては車選びも悩みまくってしまうというもの。では日本の節約志向、はたまた環境志向、はたまたインテリ志向の皆さんが支持する売上トップ10のハイブリッドカーは何なのかを見てみましょう。

2016年度日本のハイブリッドカー売上ランキング

売上順位 車種
売上第1位 トヨタ プリウス
売上第2位 トヨタ アクア
売上第3位 トヨタ セレナ
売上第4位 ホンダ ヴェゼル
売上第5位 ホンダ フィット
売上第6位 トヨタ シエンタ
売上第7位 スズキ ソリオ
売上第8位 トヨタ カローラ
売上第9位 ホンダ シャトル
売上第10位 トヨタ ヴォクシー

※JAPA資料によるデータ

トップ10はトヨタとホンダが市場を独占しています。10位以降に日産のリーフやエクストレイルが入ってきますが、今の日本の世論においてハイブリッド=トヨタ・ホンダであることは間違いないようです。

なぜ日本のハイブリッドカーは世界からお受験カーやオタクカーと呼ばれるのか?

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ここで重大な事実について述べねばなりません。それは「日本のハイブリッドカーに対して世界の視線は冷たい」というものです。

もうクルマ好きのあなたを含めた大方の車ユーザーはアタリマエのこととして捉えているかとは思いますが、「カタログ燃費はあてにならない」という事実ですね。これはもう冗談のような数字がまかり通っているのが現状です。

昔から日本の車は10・15モードと呼ばれるおよそ交通の実態とはかけ離れている燃費試験が行われてきました。この10・15モードとはもともと燃費計測のために生まれたものではなく排ガスチェックを行うために導入された試験です。そのついでに燃費も測ることができたので燃費試験としても使われてきたという歴史がありました。

 

10・15モードの何が問題だったって、それは平均速度が遅すぎる点にありました。今の高速道路の上限は100kmですが、10・15モードの最高速度は70kmです。そして発進から14秒もかけて40kmまで加速するという代物です。今時こんなにゆっくりと運転できる道は車の多い首都圏にはありません。

このカタログ燃費を稼いで数字を見繕い売上をあげようと考えるメーカーと簡単に騙されるユーザーによってこの国の燃費の数字は歪みに歪み、カタログ燃費など全くあてにならないという雰囲気ができあがりました。

しかし日本に車を輸出する外国車メーカーたちからの圧力によりもっと公正に燃費を図ろう、基準を作ろうとなって登場したのが「JC08モード」です。しかしこれもまだまだ甘い。欧米の排ガス燃費テストでは元々急加速+高速巡航という項目が含まれています。そしてさらに重要なコールドスタートを義務つけていました。このJC08モードには25%のコールドスタートこそ含まれていますし平均速度も最高速も上がって81.4kmとなっていますが、まだまだ欧米の試験のように実燃費に近いものではありません。

コールドスタートとは?

コールドスタートとは暖気をせずにいきなり発進するというテストです。これは車に負担がかかるばかりではなく排ガスや燃費の面で著しく不利になる走行テストモードです。排ガスを綺麗にする触媒だって温まらないことには全くその機能を発揮することはできないのです。でも日常で使われる車たちはみなほとんどがこのコールドスタートから始まります。なのに日本の10・15モードではこのコールドスタートを無視したホットスタートのみだったのです。

ゆっくり加速+低速巡航+ホットスタートという甘々試験だった10・15モードが海外勢から非難を受けるのは当然といえば当然と言えるでしょう。なにせ日本の車は最高の条件でしか各種性能を測定されないのですから。それに海外勢はいちいち日本という狭いマーケットのためだけに燃費や排ガスのチューンを行うということをしません。だからますます日本車の燃費の数字だけが際立っていきました。

その結果日本車に比べて外国車は燃費も悪けりゃ排ガスも汚いというイメージが日本国内で定着しました。そしてそれがそのまま海外勢の日本市場への参入障壁となっていきました。つまり10・15モードなどは言ってしまえばお役所・メーカー都合の日本車いい子いい子規格だったのです。

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ハイブリッドカーは初代プリウスの大志を思い出せ!

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さてそろそろ本題に入りましょう。なぜ日本のハイブリッドカーが世界からお受験カーとかオタクカーとか揶揄されるのか?…それはこのような歪んだ燃費・排ガス試験にピッタリ合わせた視野の狭い車が量産されているからです。

初代プリウスの目指す世界・ビジョン・志は素晴らしいものがありました。私のようなただの一庶民にとって世界平和とか世界環境とか難しすぎるテーマを考えることは高尚すぎて荷が重すぎますが、初代プリウスが訴えかけてくる主張には新しい車の価値観・世界観を感じることができました。

「電気です。ガソリンです。ガソリンです。電気です」

あの印象的なテレビCMを未だに覚えているのも、初代プリウスがそれまでのどの国産車、いや世界中の車と比べても異質な物体だったからでありワクワクしたものでした。どんな運転フィールなのかが気になって仕方なかったのです。

 

それが今ではどうでしょう。日本のハイブリッドカーユーザーで運転好きは果たしてどれほどいるのでしょうか?プリウスやフィットハイブリッドの技術が凄いものだとしても、あまりにも再現性が低い燃費数字をチラつかせドヤ顔されるのはいかがなものでしょう。

日本のハイブリッドカーが高燃費を発揮できるのは首都圏などでのストップ・アンド・ゴーを繰り返すような運転パターンのみです。それ以外は重いバッテリーとモーターで普通の車以上に燃費が悪くなることもあります(最新のプリウスなどは車の骨格から磨き上げられているのでハイブリッドシステム無しでも相当な燃費を叩き出すと思われます)。だから日本国内、それも限られた地域でしか有効性を示せないハイブリッドカーは世界の車メーカーから視野の狭いオタクカーと呼ばれてしまうのです。

お受験カーというのは「1つの目標を達成することだけに全力をかけて、本来果たすべき目的とかけ離れているので、実生活には大して役に立たないお受験モードといえる車」という意味です。なぜこんなことを言われてしまうのかを表にしてみました。

 

各ハイブリッドカー燃費達成率表

上でご紹介した売上10位までの人気ハイブリッドカーのカタログ最高燃費と実燃費の比較表です。

車種 カタログ燃費(km/l) 実燃費(km/l)※平均 達成率(%)
トヨタ プリウス 40.8 23.5 57.6
トヨタ アクア 37.0 23.0 62.2
トヨタ セレナ 17.2 10.0 58.1
ホンダ ヴェゼル 27.0 18.0 66.7 
ホンダ フィット 36.4 22.9 62.9
トヨタ シエンタ 27.2 18.6 68.3
スズキ ソリオ 24.8 13.7 55.2
トヨタ カローラ 33.0 22.5 68.2
ホンダ シャトル 34.0 21.7 63.8
トヨタ ヴォクシー 23.8 16.4 68.9

※みんカラ、e燃費によるデータ
一般的にはカタログ燃費(JC08モード燃費)の数字に対して約75%が実燃費といわれています。しかし、各車実燃費の平均からカタログ燃費に対しての達成率を出してみるとおよそ5割から6割といったところですね。これではカタログ燃費など全くあてにならないということになってしまいます。

アメリカで公表されているカタログ燃費の値はほぼ実燃費と同じである

そろそろ本題に入ります。これはハイブリッドカーだけに限った話ではないのですが、日本の車の多くはみなカタログ値と実態がかけ離れているといえます。どの車もカタログ燃費の7割すら超えることができないのですから。

これに対しアメリカなどで行われている燃費計測試験はどうでしょう。アメリカではEPAと呼ばれる市民の健康保護と自然環境の保護を目的とする、アメリカ合衆国連邦政府の行政機関があります。そしてそのEPAが排ガス基準や車のテストモードを取り仕切っています。ここは日本のテストモードを取り仕切っている国土交通省や経済産業省のような「馴れ合いお役人体質」ではありませんから、アメリカのカタログ燃費はほぼ実燃費に近いものです。

例えば上の表でご説明した王者プリウスの日本のJC08モード燃費では40.8km/lですが、EPAの複合モードではなんと22.1km/lとなっていて、これは実燃費に凄く近い数字です。他にもアメリカで販売されている多くの日本車のJC08モード燃費とEPAの公表する数字に大きな乖離が見られます。

また、ヨーロッパではNEDCと呼ばれるこれまた実燃費に近いテストモードを持つ試験があります。このNEDCでの燃費の数字はEPAほどではないですが、これまたJC08モード燃費よりもはるかに実燃費に近いものです。

 

さて、あなたはこの事実をどう受け止めますか?これが日本におけるハイブリッドカーの現状です。日本では車メーカーとお役人たちが手を取り合い、仲良く燃費の表面上の数字をお化粧しているのです。そしてその数字は庶民の日常生活ではまるで役に立たない。これが日本のハイブリッドカーはみなテストの点だけを競い合うお受験カーだと海外からいわれる所以です。

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本気で環境のことを考えたらこうはならないですよね。確かにハイブリッドカーで混雑した都市部を走ると海外勢の車よりも良い成績を出すことが多いです。しかしその僅か数%のリードを手に入れるために多くの犠牲を払って我慢してハイブリッドカーに載っているユーザーがとても多いのが残念です。

ただ、2018年10月に新燃費基準であるWLTPモードに移行します。WLTPモードは世界標準の規格です。これによって従来のハイブリッド車の持つアドバンテージが変わってくるでしょう。さらにハイブリッド車だけでなく、日本車と外国車が同じ基準で比較できるようになりますから、私達の車選びに大きく影響してくると思います。

2018年10月スタートの実燃費に近い新燃費基準WLTPモードとは?廃止されるJC08モードとの違いは一体なんだ?

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ハイブリッドカーに乗る意味を考えよう

実は大して良くない燃費の日本のハイブリッドカー。そして燃費の数字というものはさほど節約には繋がらないという事実がユーザーたちの不満を爆発させています。例えば分かり易い例で、一年10,000km走るユーザーが高燃費なフィットハイブリッドの乗ることで浮くガソリン代として得ることのできる節約金額は、同じフィットのガソリンCVT車に乗った時と比較して、ガソリン価格120円/リットルとして年間およそ10,000円ほどになります。

つまり10年乗ったときのガソリンコストの差は100,000円です。でもハイブリッド仕様車はプラス100,000円では手が届かないのが現状で、だいたい40~50万円ほどアップします。さらにハイブリッドカーは10年も乗ればバッテリー含む各電装系の交換の可能性が出てきます。初期型プリウスのようにメーカー側で高額なバッテリー交換を無料で行ってくれれば良いのですが現実的ではありません。これではカタログ燃費だけを飾ったハイブリッドカーを買っても全く元を取ることはできないでしょう。

ハイブリッド車を中古で購入する時バッテリーの寿命はどうなる?

 

日本人は新しいもの好きが多いですからハイブリッドカーも沢山売れています。もちろん乗っているユーザー自身が楽しくて乗っているのなら素晴らしいことですが、もしお財布事情を気にした上でのハイブリッドカー選択ならば、私はそのプラス分のコストを使って実燃費に優れた輸入車を買うでしょう。

そう考えると、毎日流れるテレビCMなどで派手に宣伝されるカタログ燃費に決して踊らされないで、本質を捉えて買い物できるユーザーが増えればもっと面白い車が生まれると思います。そのうちJC08モード燃費に代わる実燃費に近いテストモードも生まれるかもしれません。私はそういったことに一人のクルマ好きとしてついつい期待してしまいます。

【特集】2017ハイブリッドカー大集合!仕組み解説&面白車ランキング

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