【最終更新日】2016/01/05

pm2.5の原因となる中国の車。少しは日本車を見習って欲しい

黒い空、咳き込む人々、外出禁止令が発令される、中華人民共和国。

今中国の代表的な公害として大問題とされる厄介者で、私達日本の国土にも度々来襲するのが「PM2.5」です。

そしてこのPM2.5の幾つかある発生原因の1つである中国製の自動車による排気ガス。自動車立国日本のお隣で、大国は車の環境技術の低さに手を焼いています。

今回は、現代の車とは切っても切れない存在、「クローズアップ、中国車の排気ガス」です。


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Contents

PM2.5ってそもそも何なの?

20160106-mask

PM2.5は、主に中国大陸の発電所や工場などが燃料として石炭を燃やし、そこから発生する汚染物質である「微粒子」が主な原因の1つです。

2.5というのは2.5マイクロ、つまり1000分の2.5mmですね。2.5ミクロンとも言います。髪の毛の直径がおよそ0.1mm、10分の1mmと言われていますから、PM2.5の微粒子は髪の毛のおよそ40分の1ほどの大きさしかありません。スギ花粉の20分の1です。小さいですね。

つまり一般の花粉用マスクなどでは防ぎきれないのが、このPM2.5なんです。

 

石炭などを燃やすと様々な化学物質が生まれます。代表的なのが硫黄酸化物や窒素酸化物、そして黒いススのような煤塵(ばいじん)、さらに温暖化の原因となる二酸化炭素などが大量に排出されます。

もちろん日本の火力発電所は、高度な環境技術のおかげで大気はとてもクリーンなのですが、大陸は経済成長が最優先なので環境は後回しです。結果、大気汚染が人々の生命を脅かすレッドゾーンに突入しました。

PM2.5を吸い込むと肺の奥に入り込んでしまい、主に呼吸器系に深刻なダメージを与え、喘息や肺がん、気管支炎、肺炎、心筋梗塞などの恐ろしい病気の原因となります。

前兆として、目の痒みやくしゃみ、喉の違和感、咳、タンなどが挙げられます。

 

劣悪な排気ガスを出す中国の自動車

20160106-0

数ある家電などを含めた工業製品の世界の工場となった中国。私達日本の家電市場をあっという間に制覇し、国内の弱電家電業界は青息吐息状態です。

そんな中、中国が未だに覇権を握れない分野が自動車です。あれだけの国力をもってしても、自動車の分野は中国国内ですら自国メーカーのシェアは4割ほどです。

これは、車という製品は違い提携子会社などと一丸となって作っていき品質の向上とコストダウンを図るものなので、家電などとは違い簡単には製造ノウハウをパクれないということなんですね。

 

中国国内最大の自動車メーカーである「第一汽車」ですら、国外(ドイツ系や日系グループ)と技術提携し、それらから生み出されたクルマたちがようやく売れているという状況です。

さらに中国では100を越える自動車メーカーが乱立し、吸収合併を繰り返しています。とはいえ、中国車は近年増えに増えています。国に勢いがありますから当然です。

そして環境適合していない大量の車が中国国内を走ることになりました。

昔は自転車中心だった中国ですが、今はみんなが車を持つようになりました。この動画では酷い大気汚染昼間でもヘッドライトを点けて走る上海の様子を見ることができます。

 

さらに、自家用車だけではなくそんな無法地帯中国の物流を支えるのが「トラック」です。増え続ける乗用車に、環境不適応のトラックが加わり、劣悪なディーゼルエンジン+劣悪な軽油が合わさって大変深刻な汚染レベルの排気ガスが撒き散らされます。(かつて日本でもディーゼルが問題となり、東京都の石原都知事がフィルターを付けてないディーゼルエンジン搭載車を締め出したのは記憶に新しいですよね)

日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国に供給される石油と、中国に供給される石油はそもそも質が違うのです。これも経済成長再優先の弊害と言えるでしょう。

 

民家の暖房も環境汚染に加担している

さらに中国では民家の暖房に使われる格安、低品質の「練炭」もPM2.5発生の原因の1つです。

中国はシベリア大陸からの冷たい風が吹き込みます。そのため経済的に余裕のない家は練炭を燃やすしか暖を取る手段が無いのです。もの凄く冷え込みますから、一日中練炭を燃やし続けます。

中国の各家庭には、暖を取る用の小型の焼却炉が備えてあるのです。

PM2.5の発生場所、衝撃の事実!灯台下暗し!

20160106-plant

なんと衝撃の事実が!

散々中国中国と言っておきながら、PM2.5は日本国内でも大量に排出されているというのです!

特に東京や大阪、神奈川など大規模の工場地帯などがあるエリアでは、幹線道路などもあり交通量も多く、さらに船舶のエンジンによるススの影響も深刻です。

船は車よりも環境基準のルールが緩いことが多く、半無法地帯と言えます。私を含め、首都圏に住む人は要注意ですね。

 

ただ、中国大陸から飛来する量もやっぱり多いです。特に花粉や黄砂と時期的に重なるので、毎年3月を中心とした前後月は要注意です。

車の黄砂を上手に洗車するために注意する5つのポイントとは

 

 

PM2.5に対して私達が取るべき対策

さてこの厄介なPM2.5に対して私達が取るべき行動は一体どんなことがあるでしょうか。

それは「PM2.5対応済みのマスク」を購入することです。「N95規格」と書かれているものがそうです。専用の物がドラックストアで販売されていますので、それを買い求めましょう。

また、気象庁から度々発令されるPM2.5の注意報を聞き逃さないようにしましょう。主に九州を始めとした西日本に多いようです。

他にも、長時間の激しい運動を避けたり、帰宅後は手洗いうがいを徹底することや、ドアや窓を閉め室内で空気清浄機を使うことも有効です。

正しい知識でPM2.5から身を守りましょう。

 

最後に…

20160106-suiboku

中国では青い空を生まれてから一度も見たことがないという子供がいると聞きます。いつも大気汚染で汚れた空ばかりなので、空が青いなんて想像もできないのでしょうね。

中国の水墨画のような幻想的な霧だったら大陸へのリスペクトも有りですが、大気汚染はまったく心癒されませんし止めていただきたいです。

 

いつの日か中国が環境に目覚め、みんなが健康に過ごせるようになったら、私達クルマ好きもようやく中国の車を見直すべき時が来たと言えるのかも知れませんね。

PM2.5を撒き散らす中国に対して日本の姿勢が甘い理由とは?





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