冬、なぜ車のバッテリーは上がりやすいのか?その理由と対策

20151227

いきなりトラブルを起こして困り果てる車の部品の代表的なものの1つであるバッテリー。

なんてったって、JAFレスキューの出動理由の年間トップがこのバッテリートラブルによるものなのですから。毎年1月は出動理由の実に36%がバッテリー関連です。

車にとってあらゆる電気系統のエネルギー源であるこのバッテリーが上がると、車はエンジンに火を点火することすらできなくなり単なる鉄の塊と化します。

特に冬の季節はバッテリーにとって非常に過酷な要素が多く、突然機嫌を損ね私達の快適なドライブを台無しにしてしまいます。

今日はせっかくのお出かけの日。車は電気がなければ走れませんから準備万端でドライブに出かけたいものです。

今回はそんな冬のバッテリー上がりの原因と、最低限知っておきたい簡単な対策をお伝えします。


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そもそもバッテリーの仕事って何?

バッテリーは大きな充電できる乾電池のようなものです。車は走ることでオルタネーターという部品のシャフトを回し自ら発電することができますから、通常はバッテリーに十分な電力を貯めておくことができます。

そんなバッテリーがいつもしている主な仕事とは、エンジンシリンダー内の点火プラグと呼ばれる火花を起こす装置への電力供給に始まり、セルモーターの始動、灯火類、ホーン、エアコンやオーディオ等の車内快適装備、パワステや横滑り防止機能などの電子制御系統など数えきれないほどのパーツに電気を送り続けています。

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だからエンジンを回さない状態で室内灯やオーディオ、エアコンなどをつけっぱなしにしておくと、電池ですからあっという間に空になります。

空にならなくてもエンジン始動用のセルモーターは瞬間的に大電力を必要としますから、弱ったバッテリーではセルモーターを回す力が残っていないのです。

 

 

バッテリーはなぜ冬に上がりやすいのか?

今話しました通り、バッテリーは乾電池と考えていただければ簡単です。

バッテリーは鉛蓄電池と言い、希硫酸と鉛による化学反応を利用して電気を蓄えています。希硫酸の水分は蒸発してしまいますから、専用の蒸留水を定期的にバッテリーに補充してやる必要があります。

バッテリーには覗き窓がありますので、そちらをチェックして補充するタイミングを決めます。※今はメンテナンスフリーのバッテリーも多く販売されています。

乾電池(バッテリー)は寒いと性能が落ちます。これはバッテリー内の液温が下がることによって引き起こされます。特に外気温がマイナス20℃という過酷な状況では、いくら新品のバッテリーといえども本来の性能の50%の能力しか出力することができないのです。外気温0℃の時点でも80%のパフォーマンスに下がってしまいます。

これが新品バッテリーでなく、数年使用した中古バッテリーだともっと酷いことになります。※最も、寒いとバッテリーが劣化するわけではなく化学反応が弱ると考えていただければ大丈夫です。だから厳密に言うとバッテリー自体は長持ちするのですが。

そんなこんなで冬は気温のせいでエンジンオイルが固くなったり様々な理由でエンジン始動が困難な条件が揃いますから、いよいよバッテリーへの負荷がかかってしまいます。

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さぁ、バッテリーがトラブルを起こした!どうする?

寒い中、とうとうあなたの車のバッテリーが上がってしまい立ち往生してしまいました。さてどうしたものか。

まず真っ先に思いつくのがブースターケーブルと呼ばれる太い車用の電気配線を他の車のバッテリーと繋いでエンジン始動を試みるというものです。

タクシーなどは大抵エマージェンシー装備としてブースターケーブルを持っていることが多いですから、お願いしてみましょう。

 

 

ここであなたの車のバッテリーが上がったとした場合の対処法です。

  • 最初あなたの車のバッテリーの+側から赤いケーブルを繋ぎます。
  • 次に相手の+側に赤いケーブルを繋ぎます。
  • こんどは相手の-側に黒いケーブルを繋ぎます。
  • 最後はあなたの車のエンジンの金属部分やフレームなどのアースポイントと呼ばれる場所に黒いケーブルを繋ぎます。※バチッと火花が飛ぶ場所です。
  • その状態で相手側のエンジン回転数を2000回転前後にキープして発電の出力を上げます。
  • 数分経過したら、あなたの車のセルモーターを短時間(5~10秒)回してみてエンジンが掛かればよし、掛からなければ再び充電してからリトライします。
  • エンジンが掛かったら、繋いだ順序と逆ケーブルを取り外していきます。

ブースターケーブル接続法をとても分かりやすい動画で確認してください。

 

こうすれば他車の電気をもらいエンジン始動まで持っていけますから、あとはそのまま5㎞以上走行し充電しながら近くのガソリンスタンドに行ってバッテリーに充電してもらいましょう。

この時、途中で絶対にエンジンを切ってはいけません。まだ空に近い状態ですから再びエンジンが掛からなくなります。

ブースターケーブルを扱うときは絶対に軍手などの電気を通さないものを身につけて取り扱います。12Vとはいえ、素手で車載バッテリーに触れるのは非常に危険です。

 

昔のシンプルなマニュアル車などは、最後の手段として「押し掛け」というテクニックが存在しました。

これは数人がかりでギアをニュートラルにしたバッテリー上がりの車を後ろから前に押し、車に勢いが付いたタイミングでギアを入れ無理やりピストンを動かしてエンジン始動を試みるという荒業です。2輪では割とポピュラーですよね。

私はこの方法で当時の仲間たちとボロボロのレース車両のエンジン掛けてました。(笑)

 

冬のバッテリーの上がりのまとめ

冬はあらゆる機械にとって辛い季節です。

突然のバッテリー上がりは本当にドライバーを困らせます。こうしたトラブルを未然に防ぐために、セルフ以外のガソリンスタンドで給油する際はついでにバッテリーの電圧チェックなどをしてもらいましょう。

ただ、自分の車のバッテリーの適正な電圧を知ってないとスタンドのお兄ちゃんに割高のバッテリー販売攻勢をかけられてしまいますから気をつけましょうね。だいたい10V切って無ければ問題無いでしょう。

バッテリーは消耗品ですから2~3年を目安に新しいものに交換しましょう。また、一度上がってしまったバッテリーは弱っていますので、再び上がる可能性が高いです。無理して使い続けずに新しい物に交換しましょう。

今はディスカウント店やネット販売などでバッテリーを安く購入できますから、2年に一度の車検時に自分で交換してしまうのが最も良いでしょう。

 

バッテリーはちょい乗りのような短距離の利用が苦手です。充電よりも放電のほうが大きくなるからです。

正しい知識を持ってトラブルを防ぎ、起きてしまったことに対してはハンドルを握るドライバーとして冷静に対処しましょうね。

最後に、バッテリーが上がって打つ手なしとなったら、無理せずJAFや保険会社のロードサービスを利用しましょう。時間は掛かってしまいますが、雪降りしきる危険な路上では1番安全な手と言えるでしょう。私はJAFに入会してますが過去にバッテリー上がりの他、鍵のとじ込みやパンクなどで何度も大変お世話になっています。会員でないと高額な料金を取られるため、日本の殆どのドライバーが加入しています。

 

雪道を安全に走り、未然に事故を防ぐにはなにもバッテリーだけに限らず、車全般への正しい知識と安全への備えが必要です。

あなたが雪の上を走るドライバーとして最低限抑えておくべきことは、危険な冬を乗り切り家族の安全を守るためには必要なことです。これらをしっかり把握して、冬ならではの楽しいドライブを楽しんで下さいね。

【特集記事】雪道と車の関係、ドライバーが知っておくべき事

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